第47食 焼肉
巨大な運河を水上歩行の魔法で歩き続けて数時間、シャロ達はついに大河の向こう岸へと辿り着いた。
「よっ……と!やっと反対側に到着だゾ!」
力強いジャンプで対岸のぬかるんだ土へと着地したアグニが、大きく伸びをする。
彼女の背後では、広い広い大河が流れていた。
この大きな大河を渡り切ったのだ。
「あれだね、ヨシュアが言ってた大木って」
エミルがとある一点を指さす。
そこには背の高い木々の中から、更に特別背の高い大木がそびえていた。
その大きさはまるで山のようだ。
「ああそうだ。あの中に次の階への道がある」
「凄いナ!滅茶苦茶おっきいゾ!」
その大きさに大はしゃぎするアグニだったが、すぐに落ち着きを取り戻し、顔をしかめる。
「しかし……またこの草むらを通らなきゃいけないのかヨ……冗談じゃないゾ」
アグニが自分の背丈ほどもある巨大なシダ植物を忌々しそうに見つめながら文句をこぼした。
道など存在しない。
進むためには、この理不尽なまでの生命力に満ちた藪を、力ずくでかき分けていくしかなかった。
「文句を言っても道が開けるわけではないよ。さあ、行くぞ」
エミルが先陣を切り、剣の柄に手を添えながら静かに、だが迷いのない足取りで踏み込んでいく。
シャロもそれに続き、両手で顔に当たる葉を避けながら進む。
「あーあ、嫌だなァ。これなら運河を渡ってる方が何倍もマシだったゾ」
ガサガサと長い草をかきわけながら後を歩くアグニが、再び鬱憤を吐き出した。
「アグニ、言っておくがな」
最後尾を歩くヨシュアが、呆れたような、しかしどこか冷ややかな声で釘を差した。
「わかってるヨ。地道に進むしかない、だロ?」
「そういう事だ。わかったなら黙って歩け。愚痴を聞いてたら俺達まで滅入る」
ヨシュアの正論による鋭い指摘に、アグニはバツが悪そうに耳をペタンと寝かせ、慌てて前を向いて草をかき分ける作業に戻った。
「まぁまぁ。出口はわかってるんだから、そんな苦労はしないハズだよ。本来地図も案内人も無いフロアを進む場合は、本当にしらみつぶしに歩くしかないんだから」
シャロが後ろを振り返り、微笑みながらフォローを入れる。
確かに、無尽蔵に広がる大樹海で方向感覚を失い、あてもなく彷徨う恐怖に比べれば、物理的な歩きにくさなど些細な問題だった。
確かな目的地があるというだけで、足取りは自然と前へ向かう。
「それもそうだな!よし、アタシがガツガツ道を切り開いてやるから、しっかりついてこいヨ!」
アグニが気合を入れ直し、再びペースを上げようとした、その時だった。
――ポツ……
シャロの頭から何かが弾けるような軽い音がした。
「……ん?」
ポツ……ポツ……ポツ……
音は次第に数を増していく。
それは巨大な樹冠の隙間を縫って、遥か上空から落ちてきた水滴だった。
乾いた葉を打つ音が、周囲の森全体から響き始める。
「冷たっ……雨か?」
アグニが鼻先に落ちた水滴を手の甲で拭いながら、上空の樹冠を見上げた。何重にも重なり合う巨大な葉の隙間から、澄んだ水滴がポツポツと落ちてきている。
雨だ。
「おいおい、ダンジョンの中で雨が降るのカ?ここは地下のはずだろ。どうなってるんダ?」
アグニが不思議そうに首をひねる。
彼女の常識では、雨とは空から降るものであり、岩盤と土に覆われた地下のダンジョンで起こる現象ではない。
「アグニ、大きなダンジョンでは何が起きるかわからないからね」
エミルが、落ちてくる雨を払いながら静かに教えを説いた。
「海とか火山とか、今まで散々ありえない景色を見て来ただろ。今更、雨が降ったぐらいなんだ」
ヨシュアが呆れたようにため息をつきつつ、落ちてくる雨を手で払う。
「それにしても……ちょっと雨、強くなってきてない?」
シャロが不安げに空を見上げた直後だった。 ポツポツという控えめな雨音は一瞬で消え去り――
ザバアアアアアアアアアッ!!!!!
突然、空の底が抜けたかのような暴力的なスコールが一行を厚い水の壁で包み込んだ。
視界が数メートル先すら真っ白にぼやけ、耳を劈く雨音が互いの声すらもかき消していく。
まるで巨大な滝の裏側に立たされたかのような、容赦のない降雨だった。
「うおぉぉっ!?なんだこの雨!!滝だゾ、これ!!」
「これは……!前が見えない!」
服があっという間に水を吸い、重く体に張り付く。
足元の腐葉土は瞬時に泥沼と化し、歩くことすら困難なほどの環境が生まれつつあった。
「こんな雨の中を進むのは無謀だ。仕方ない」
ヨシュアが短い詠唱と共に杖を天に掲げた。
ヨシュアの体を起点に、目に見えない半透明の『風の膜』が半球状に急膨張し、シャロ、エミル、アグニの三人ごと包み込んだ。
叩きつける豪雨が、風の膜の表面で弾かれ、外側へと滑り落ちていく。
「おおお!すっげぇ!雨が一滴も入ってこないゾ!ヨシュア、凄えじゃン!」
アグニが風の膜の内側で、まるで子どものようにはしゃぐ。
「喜んでいる場合じゃないよ。雨は防げても、あの豪雨のせいで外の様子はほとんどわからない……視界はかなり悪くなったな」
エミルが険しい表情で、風の膜を打ち据える雨のカーテンの外へ視線を凝らす。
白い雨煙の向こう側は、巨大な木々のうすらぼんやりとしたシルエットしか見えなかった。
「流石にこの状態での行軍は危険だ。雨宿りできる洞窟か、巨木のウロのような所を探した方が良いな」
ヨシュアが慎重に方針を固めようとした、まさにその時だった。
「……っ!?」
スチャッ、という不快な水音がした直後、雨煙と泥の沼の中からロープのように太く、ヌメヌメとした『謎の何か』が、音もなくシャロの右腕に向かって伸びてきたのだ。
「なっ……!」
シャロは咄嗟に左手を振り上げ、緑色に輝く鋭利な『葉の剣』を生成し、自身の右腕に絡みつこうとしたソレを躊躇なく一刀両断に切り裂いた。
ブチィィッ!!
「ギュルルルルッ……!」
遠くで不気味な鳴き声が上がり、シャロの足元の泥に落ちたそれは、切断されてもなおピクピクと痙攣する、巨大な舌だった。
「今のは……何かの舌か!?」
エミルが剣を引き抜き、舌が伸びてきた方角を睨みつける。
風の膜の向こう、雨のカーテンの奥に、いくつかの「大きな影」がうごめいているのが見えた。
しかし、雨が激しすぎて、その正確な姿や数は全く判別できない。
シュルルルルッ!ドンッ!!ドゴォォンッ!!
息をつく暇もなく、今度は前後左右の四方から、先ほどの切断されたものと同じような何本もの長い舌が鞭のようにうねりながら放たれ、さらに大砲でも撃ち込まれたかのような高水圧の『水の弾丸』が、風の膜の内側にいる一行に向けて乱れ撃ちされた。
「避けろっ!!」
4人は四方へと飛び退き、何とか舌の絡め取りと水弾の直撃を回避する。
「クソッ!雨のせいで相手がどこにいるのか全然見えねぇゾ!!ふざけやがっテ!!」
アグニが風の膜に当たる雨水を乱暴に拭いながら、暗闇に向かって悪態をつく。
見えない敵からの遠距離攻撃という、最もフラストレーションの溜まる状況だ。
「だったらそこで、自分の身だけは最低限守っていろ!」
ヨシュアが飛んできた水弾を避けながらアグニに向かって叫ぶ。
「どうするつもりだ!ヨシュア!?」
「決まってるだろ!敵を叩く!」
「こんな状況で、どうやってそんなことするんだヨ!?」
アグニが信じられないというように叫ぶ。
視界は真っ白、雨音で足音すら聞こえないのだ。
「アグニ、経験を重ねた戦士は、視覚だけに頼りはしない。敵の放つ魔力の揺らぎ、殺気、かすかな気配だけで、相手の位置を探る事もできるんだ」
エミルが、己の感覚を研ぎ澄まし、ゆっくりと呼吸を整えながらアグニに言った。
「ま、私達もまだ完璧とまではいかないけどね」
シャロもクスッと笑いながらも、敵の気配を探るよう意識を集中している。
「そこだッ!《ウィンド・ジャベリン》!」
ヨシュアが杖を振り抜いた。
雨を切り裂く巨大な風の刃が放たれ、ある一点の茂みへと殺到する。
「ギゲァッ!?」
重い悲鳴と共に、一つの影が転げ回る。
「はあっ!《ローズ・ウィップ》!」
シャロも動いた。
腕から極太の強靭なツタを無数に生やし、別の影の足元を縛り上げる。
「見切ったッ!!」
エミルは、シャロのツタによって一瞬動きを封じられた敵の懐へと、水しぶきを極限まで立てずに滑り込むように潜り込んだ。
銀閃が二度、暗闇の中で輝く。
重い音と共に、敵の巨体がひっくり返った。
「まったく……この大雨の中だと、得意の雷魔法が使えないのが面倒だな!」
エミルは、雨水で濡れた剣の血糊を払いながら愚痴をこぼした。
敵が倒れたことで、ようやくその正体が判明した。
熊ほどの大きさがあり、背中には岩のようなイボが密集しているドス黒い魔物。
「こいつは、ギガントフロッグか!」
文字通り巨大な体を持つカエルの魔物だ。
強靭な後脚の跳躍力と、鋼鉄すらひしぐ長い舌、そして岩を撃ち抜く水の弾丸で獲物を狩る、水辺の厄介な捕食者である。
「ゲロオオオオオッ!!」
一体や二体倒されたところで、周りのギガントフロッグ達は怯まなかった。
むしろ血の匂いに興奮し、ひっきりなしに舌と水弾による猛烈な波状攻撃を仕掛けてくる。
シャロ、エミル、ヨシュアの三人は、視界が極端に悪い中、互いの位置を把握し、見事な連携で飛んでくる攻撃を紙一重で回避しつつ、逆に相手の死角を突いて的確にカウンターの攻撃を叩き込んでいく。
ドゴォン!バシャァァッ!
次々とギガントフロッグが沈んでいく。
その光景を、アグニはただ見つめることしかできなかった。
「くそっ……見てる事しかできないのかヨ……!」
シャロ達のように魔力探知や気配を探る技術が未熟なアグニは、雨のカーテンの向こうにいる敵の位置が全く掴めなかった。
ただ、飛んでくる攻撃を両手でガードし、防御することしかできず、何もできずに立ち尽くす自分の無力さに強烈な苛立ちを感じていた。
「アタシだけ……ただ的になってるだけじゃないカ……ッ!」
アグニが奥歯をギリッと噛み締めた、まさにその時だった。
雨の闇の中から、一本の巨大な舌が、明らかにアグニの体を拘束しようと一直線に飛んできたのだ。
「――――!」
普通なら飛び退いてかわすか、叩き落とす場面だ。
だが、怒りと苛立ちが頂点に達していたアグニは、不敵に笑った。
「なんだ、簡単なことじゃねぇカ」
アグニの目が、獣のそれに変わる。
「敵の位置が分からなくても……向こうから繋がってきてくれたんなら、これを引っ張れば引きずり出せるだろッ!!」
パシイッ!!
アグニは、飛んできたそのヌメヌメとした強靭な舌を、回避するどころか、両手でがっちりと受け止め、鷲掴みにした。
「ギ、ゲッ!?」
舌の主であるギガントフロッグが、予想外の抵抗に驚いたように引き戻そうとする。
「逃がすかよッ!!コッチに来いやあッ!!」
アグニの全身の筋肉が爆発的に膨張する。
地面に足を踏み張り、己の全てを賭けた異常なまでの腕力で、舌を思い切り、力任せに手繰り寄せた。
ズザザザザザァッ!!!
「ギゲロオオオオオオッ!?」
雨で泥沼化した地面が逆に滑りやすくなっていたのが仇となり、ギガントフロッグの巨体が抵抗する間もなくアグニの力によって雨のカーテンの中から強引に引きずり出された。
目の前まで飛んできた、驚愕に見開かれた巨大カエルの顔。
そのド真ん中に向かって、アグニは渾身の右ストレートを構えた。
「食らいなァッ!《オーラ・ナックル》!」
ドゴオオオオオオオオォンッ!!!!!
アグニの拳がヒットした瞬間、骨と肉が砕け散る激しい破裂音が鳴り響き、引きずり出されたギガントフロッグは、まるでゴムボールのように背後へ数十メートルも吹き飛んでいき、巨木に激突して絶命した。
「はぁ……はぁ……!ざまぁみやがレッ!」
アグニが自分の拳の煙をフッと吹き消す。
そうしているうちに、ヨシュア達の反撃もあり、周囲を取り囲んでいた十数体のギガントフロッグは完全に口を閉ざし、全滅した。
「ふぅ……なんとか片付いたな」
エミルが剣を鞘に収める。
だが、敵を殲滅したものの、頭上から降り注ぐ暴力的なスコールはいまだに降り続いている。
「私に任せて!」
シャロは、すかさずギガントフロッグの1体に魔力を送り込んだ。
ギガントフロッグや、その周囲の地面から、柔軟性のある不思議な木々が何本も生え、急速に成長し、それらが互いに絡み合い、雨水を完全に防ぐ大きな葉を屋根のように展開して、十数人は入れそうな巨大な「空洞のような雨宿り場所」をあっという間に作り上げた。
「さあ、みんな中に入って!」
アグニ達は慌ててその空洞の中に潜り込む。
内部は驚くほど静かで、床にはすでに乾燥したフカフカの苔が敷き詰められていた。
シャロが入り口から外を見るが、森を白く染めるような雨は、いつまで経っても弱まる気配すらない。
「うーん……外は真っ白だね。しばらくは、ここで雨宿りしてやり過ごす必要がありそうだよ」
「助かるよ、シャロ。これだけ濡れると体温が持たないからな」
ヨシュアがすかさずシャロが生成した薪に火をつける。
空洞の中央で暖かい焚き火が燃え上がった。
炎の温もりが冷えた体を優しく包み込む。 4人は近くに服や荷物を広げ、濡れそぼった体を火の気で乾かしていった。
そして、落ち着きを取り戻し、温まり始めた途端。
「ぐぅ〜〜〜〜っ」
アグニの腹の虫の音が、雨宿りの空洞内に盛大に鳴り響いた。
「お腹空いたよね、食事にしようか!」
シャロは雨宿り場のすぐ外に転がっていた、ギガントフロッグの死肉の端に手を触れた。
そこからポコポコと生え出したのは、大粒の「ニンニク」、立派な「ショウガ」、香ばしい「ゴマ」の鞘、そして黄金色に輝く「米」の稲穂。
そして最後に、メキメキと音を立てて生み出されたのは――丸々と太った、極上で新鮮な『牛』だった。
まずは、シャロは米を手早く研ぎ、焚き火の端で炊飯を始める。
次に、牛の解体だ。 シャロは葉の包丁を使い、ロースやカルビといった脂ののった部位をブロックごとに切り出し、それをまな板の上で、紙のように薄く、しかし均一にスライスしていく。
「随分薄く切るんだな、シャロ」
エミルがその見事な手さばきを見ながら、不思議そうに尋ねた。
塊肉を焼くステーキとは全く違う工程だ。
「そうだゾ!肉ってのは分厚い方が美味いだロ!そんなペラペラの肉じゃ、食べ応えがないだロ?」
アグニが不満げに鼻を鳴らす。
「大丈夫!東洋の食事はこうやって薄く切ることが多いんだけど、すごく美味しくなるんだから!」
シャロは自信満々にウィンクすると、素早くタレ作りに取り掛かった。
すり鉢に一片一片剥いたニンニクと、削りたてのショウガを入れてゴリゴリとすりつぶす。
強烈で食欲を刺激する香りが広がる。そこに、香ばしく煎ったゴマをすりこぎでさらに潰し入れる。
そこに醤油と酒、砂糖と油を配合し、全体をトロリとするまで混ぜ合わせる。
そうしているうちに鍋からは、米がふっくらと炊き上がった甘い香りが湯気とともに立ち昇る。
シャロは焚き火の強い火力の真上に鍋を置き、先ほどの牛の脂を引いて温め始めた。
シャロは、部位ごとに薄く切られた肉を、熱々の鍋の上に並べていく。
ジュワアアアアアッ!!!!!
薄切り肉はあっという間に火が通り、美しいきつね色の焼き目と、脂の溶け出す香ばしい匂いを立てる。
シャロは肉を一枚ずつ、丁寧に、しかし手早くひっくり返し、焼き上がったそれを、器に盛れば……
「はいっ!『焼肉』の完成だよ!」
肉の山に、ニンニクと醤油のタレの暴力的なまでの食欲をそそる香りが、雨宿りの空洞を完全に支配した。
「いただきますッ!!」
アグニはもはや待ちきれず、フォークで肉と米を一緒にかき込んだ。
「――――ッ!!う、美味いゾ!!!」
肉を噛んだ瞬間、極上の牛の脂と、ニンニクのパンチ、ショウガの爽やかさ、そして甘辛い醤油ダレがパーフェクトに弾け、米粒の甘さと複雑に絡み合う。
アグニは目をひん剥き、あとはもう言葉もなく、ただただガツガツと猛烈な勢いで食べ進めた。
「どれ……」
エミルとヨシュアも、その勢いに押されるように食べ始める。
「ほう……!薄い肉だからこそ、タレの味がしっかりと肉に染み込んでるな」
「ああ、米と一緒に食べると旨いな……!これは、考えられた料理だ」
エミルが感嘆の声を漏らし、ヨシュアも静かに、だがものすごいペースで焼肉を口に運んでいた。
「ふふっ、美味しいでしょ!いっぱい食べてね!」
シャロも、みんなが喜んでくれるのを見ながら、自分も幸せな気分で焼肉を味わった。
こうして、4人であっという間に牛の肉と大量のご飯を平らげ、至福の食事の時間を終えた。
外の様子を見てみるが、滝のような雨音は一向に止む気配がなく、空も日が落ちようとしていた。
「全然雨がやまないな……仕方ない。今日の行軍はここまでにして、今日はこの雨宿り場で休息を取ろう」
「賛成!流石にちょっと疲れたゾ……」
「ああ……俺もだ……」
「草をかき分けて進んだり、大きな川を渡ったり、大雨に濡れたりしたからね」
エミルの提案に、誰も異論はなかった。
焚き火の温もりと、美味しい食事の余韻に包まれながら、4人は苔のベッドに身を横たえ、深い眠りについたのだった。
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