21/41
10月12日 雨
雨の音が部屋に響く。
りょうちゃんと二人、会話の途切れた部屋。
あたしはベッドの上で膝をつき、同じベッドに腰掛けたりょうちゃんに後ろから腕を回した。
意を決して聞いてみる。
「ねー。」
「うん?」
「したいとは思わないの?」
「だって嫌でしょそれは、流石に。」
「嫌じゃないけど。」
「けど?」
「……」
きっとこのまましちゃだめだと思う。しんちゃんと付き合ったままじゃ。
たぶん、あたしはりょうちゃんが好きだ。
しんちゃんを好きな気持ちはまだあるけど、でも…別れよう。
打ち明けるのはそれからにしよう。
あたしは黙ったままおでこをりょうちゃんの背中に当てた。




