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埴輪と旅する女①【会津若松編】  作者: Mikiko


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第091回

 『Mikiko's Room(https://mikikosroom.com/)』で連載した、会津若松への旅行記(原題は「単独旅行記Ⅶ」)です。

 この回のオリジナルは、↓のページに掲載しています。

https://mikikosroom.com/archives/51613644.html


 なお、「小説を読もう!」では、写真を2分の1サイズに縮小して投稿しています。

 フルサイズの写真は、上記オリジナルページをご覧下さい。

 特に断りのない写真は、わたしが撮影したものですので、ご自由にお使いください。


 なお、本文のみをまとめた総集編(後書きはありません)は、↓のページからご覧いただけます。

https://mikikosroom.com/archives/24257587.html


挿絵(By みてみん)

み「あの大木は、サクラだな」

ハ「♪春~高楼の~花の宴~。

 ちゅうこっちゃな」

み「実際に落城した跡だから……。

 身に沁みるわ」


挿絵(By みてみん)

み「この屋根の雑草……。

 ここまで生やすと、むしろ風情だね」

ハ「桧皮葺ひわだぶきやろかな」

み「お金かけて拭き直しても……。

 どうせ何年後かには、またこうなるんでしょ」


挿絵(By みてみん)

ハ「下地が出とる」

み「いっそ、壁土でも塗ったらどうだろ」


挿絵(By みてみん)

み「下地さえ見えなきゃ、いい風情だよ」

ハ「しかし、あんな薄っぺらな木の皮の上で生きるんやから……。

 大したもんやな」

み「雑草には勝てませんわ」


挿絵(By みてみん)

み「ん?

 胞子が見える。

 シダ植物?

 ちょっと調べて」

ハ「はは。

 雑草やなかったで。

 ノキシノブや」

み「ノキシノブって、シダなの?」

ハ「ウラボシ科ノキシノブ属に属するシダの一種やて」

み「そんなら、植えたのか」

ハ「元々、樹皮なんかに着生する植物やな」

み「檜皮葺は、絶好の住まいってことか。

 お見逸れしました。

 雑草生やしてるなんて言って申し訳なかった」


挿絵(By みてみん)

み「ここはクマザサの天下だね。

 地下茎で伸びるから……。

 ヘタに庭なんかに植えたら大ごとになる。

 隣の家の庭に伸びていったりするから。

 どうしても植えたいなら……。

 根止めしないと」

ハ「なんやそれ?」

み「根が伸びていってほしくない方に……。

 波板とかを縦に埋めるわけ」

ハ「えらい大変やろ」

み「だから植えるなってこと。

 そこまでして使いたいほどの植物じゃないって」


挿絵(By みてみん)

み「あ、カエル」


挿絵(By みてみん)

み「かと思ったら、違ってた」


挿絵(By みてみん)

み「この下草は何だろ?

 蔦っぽいけど。

 ヘデラカナリエンシスとは色が違うし」

ハ「なんやその、ヘデラなんちゃらちゅうのんは?」

み「日本名、オカメヅタ。

 でも常緑で、もっと葉の色が濃いからね。

 これはいかにも、春に出た葉っぽい」

ハ「また調べるんか?

 だいぶ時間、食うとるで」

み「あ、そうだった」


挿絵(By みてみん)

み「『月見櫓つきみやぐら』か。

 実際、何百年も……。

 そうした風流な目で愛でる風景だったわけだ。

 それが突然、戊辰戦争で本来の役割で使われたわけだよね」

ハ「まさに『荒城の月』やな」


挿絵(By みてみん)

み「あの石段の上にあったわけだな」


今 荒城の 夜半の月

かわらぬ光 誰がためぞ

垣に残るは ただ葛

松に歌うは ただ嵐

(『荒城の月』)


挿絵(By みてみん)

み「これが、櫓の基礎?

 案外小さいな。

 しかし眺めはいいね」

ハ「当時は、あないな木もなかったやろしな」


挿絵(By みてみん)

み「げ。

 堀が見える。

 怖わっ」

ハ「高所恐怖症か?」

み「そうでもないけど……。

 水がダメなのよ」

ハ「狂犬病やないんか?」

み「ばぅ!」


■街路樹ⅩⅩ

 前回の続きで、街路樹の高木代わりに植えたい中木(小高木)の提案です。


●アンズ

 ↓Wikiからの引用です(https://w.wiki/3Niq)。

+++

 アンズは、バラ科サクラ属の落葉小高木である。

 アプリコットと英名で呼ばれることもある。

 別名、カラモモ(唐桃)。

+++


 綺麗な花が咲き、実も成ります。

 樹高は、3~5メートル程度。

 大きくなっても、6メートルまでのようです。

 ただ、バラ科ですから、病害虫はけっこうつくかも知れません。


●シデコブシ

 ↓Wikiからの引用です(https://w.wiki/4o9H)。

+++

 早春に葉が展開する前に、多数の花被片をもつ大きな花が咲く。

 花被片はふつう白色だが、淡紅色のものもおり、「ベニコブシ」とよばれる。

(中略)

 落葉小高木または低木であり、高さ5メートルほどになる。

+++


 これは、民家の庭でときおり見かけます。

 ベニコブシが多いようです。

 普通のコブシは、大木になりますが……。

 シデコブシなら大丈夫です。


●ニレケヤキ

 最後は、番外編。

 本名は、アキニレです。

 ニレケヤキは、盆栽界で使われる名称。

 実はわたしも昔、豆盆栽として一鉢買いました。

 手の平に載る小さな鉢でした。

 盆栽で使われるのは、葉が小さいからです。

 小さな盆栽でも、大樹の風情を楽しめます。

 でも、わたしには……。

 その小さな鉢で育てていける自信がなくなりました。

 1回、水やりを忘れたら、それっきり枯らしてしまいますから。

 なので、庭に植えました。

 高さ10センチくらいの盆栽だったのが、今は2階の屋根まで届くほどになってます。

 おそらく、条件が良ければ、大木になっちゃうでしょうね。

 ↓Wikiからの引用です(https://w.wiki/Sdnh)。

+++

 落葉広葉樹の高木で、樹高13~15メートル、直径60㎝程度に達する。

 最高樹高30メートルを超えるハルニレに比べると小型で、葉も小さい。

+++


 でも、わが家の庭のニレケヤキは、さほど幹は太りません。

 街路樹として植えた木は、直径60㎝にはならないんじゃないでしょうか。


 さて。

 これらの中木(小高木)を使う場合ですが……。

 ネックとなる問題があります。

 値段です。

 高木代わりに植えるんですから……。

 最初から、ある程度の樹高が必要。

 最低、2メートルでしょう。

 でも、元々大きくならない木ですから……。

 2メートルの株は、そこそこのお値段になると思います。

 さらに、数を揃えるのは難しいかも。

 長い街路では、調達しきれないんじゃないですかね。

 イニシャルコストはかかりますが……。

 長い目で見たランニングコストは下げられるはずなんですが。

 でも、役所の予算って……。

 ランニングコストまで考えて作れないですよね。

 デカくなる高木がなぜ使われるかと云うと……。

 安いという点も大きいんです。

 2メートルでも、ほんの苗木です。

 中木の2メートルは、立派な成木ですからね。

 値段が違うんですよね。


 さて、長々と連載してきましたコメント「街路樹」ですが……。

 今回の20回で、ひとまず終了といたします。

 また思いつくことがあれば、続きを書くかも知れません。

 そのときはまたお付き合い下さい。


P.S.「街路樹考」投稿しました

 長々と連載してきた「街路樹」ですが……。

 1本にまとめ、『街路樹考(https://mikikosroom.com/archives/51634198.html)』として『Mikiko's Garden(https://mikikosroom.com/archives/2596553.html)』に掲載しました。


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