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埴輪と旅する女①【会津若松編】  作者: Mikiko


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第041回

 『Mikiko's Room(https://mikikosroom.com/)』で連載した、会津若松への旅行記(原題は「単独旅行記Ⅶ」)です。

 この回のオリジナルは、↓のページに掲載しています。

https://mikikosroom.com/archives/48905163.html


 なお、「小説を読もう!」では、写真を2分の1サイズに縮小して投稿しています。

 フルサイズの写真は、上記オリジナルページをご覧下さい。

 特に断りのない写真は、わたしが撮影したものですので、ご自由にお使いください。


 なお、本文のみをまとめた総集編(後書きはありません)は、↓のページからご覧いただけます。

https://mikikosroom.com/archives/24257587.html



挿絵(By みてみん)

み「ビールを4本しか買わなかったのは、失敗だったな。

 もっと飲めた。

 やむを得ん。

 『氷結無糖レモン』に移行じゃ」

ハ「まだ飲むんかい」

み「アホたれ。

 まだ、5時半ではないか。

 日も暮れとらんわ。

 これからが本番じゃ」

ハ「恐ろしいヤツ」


挿絵(By みてみん)

み「それにつけても謎なのが……。

 このセロテープじゃ。

 ほんとに、何のために買ったんだろ?」

ハ「知らんがな」

み「ひょっとして……。

 研ナオコの顔真似をするためか?」

ハ「誰に見せるんや」

み「窓から、向かいのマンションの住人に」

ハ「通報されるで」


挿絵(By みてみん)

み「『氷結無糖レモン』……。

 デッドソルジャーと化す」

ハ「ちっとはペースを考えんかい。

 10分で空けおって。

 これで買った酒は終わりやろ。

 どうするんや?

 まだ、5時40分過ぎやで」

み「ふふふ」

ハ「不気味な笑いすな」

み「わたしが、自分の酒量を見誤ると思うかね。

 お酒を、現地でみんな調達してたんじゃ、高くつく。

 ちゃーんと、家から焼酎を持って来たんじゃ。

 ほれ」


挿絵(By みてみん)

み「この容器は便利なのよ。

 もともとは、『かのか』って焼酎が入ってたカップ。

 確か、上野に泊まったときに……。

 スーパーで買ったんだと思う。

 容器が便利そうだったので、持ち帰った。

 以後、旅のお供じゃ。

 リュックのサイドポケットに1本ずつ入る」

ハ「2本も持って来たんか」

み「当たり前だろ。

 220mlしか入らないんだから。

 足りなかったら、無念すぎる。

 余れば、持って帰ればいいだけだかんね」

ハ「飲み助の理屈やな」

み「翌日に、お酒を残さないためには……。

 焼酎の水割りが一番なの。

 ほら、コップも冷やしておいたからキンキンじゃ」

ハ「こんな氷、冷蔵庫に入らんかったやろ」

み「大丈夫。

 バスルームの洗面台に投げておいても……。

 その日、飲み終わるまでは、十分保ってくれるよ。

 よし、もう1枚、写真撮ってやる」


挿絵(By みてみん)

み「パチリ!」

ハ「ちべたいわ!」


挿絵(By みてみん)

み「ようやく、会津若松も暮れなんとするか」

ハ「6時でも、まだ明るいわ。

 ええ季節やな」

み「雪国の人は、いっそうその気持ちが強いだろうね」

ハ「さもありなん」


挿絵(By みてみん)

み「それにつけても、隣のマンションが気になる。

 フロントで、オペラグラスとか貸し出してないかな?」

ハ「あるかい。

 犯罪やがな」


挿絵(By みてみん)

み「黄昏れて来たな。

 いい色だ」

ハ「お主の顔の方がいい色やわ。

 こんな時間に出来あがっとったら、世間さまに申し訳ないわ。

 ……聞いとらんな」


挿絵(By みてみん)

み「やっぱ、山が近いといいよね。

 風情が違うよ」

ハ「京都に似てるんかも知れんな」


挿絵(By みてみん)

み「♪暮~れゆく、春の夜」

ハ「目一杯、音が外れとる」

み「芭蕉の句でさ、一番いいのは……。

 何といっても、これだよね」


●行く春を近江の人と惜しみける


み「“惜しみけり”じゃなくて……。

 “惜しみける”と連体止めにしたのが素晴らしい」

ハ「近江の人っちゅうのも、味わいがあるわな」

み「確かに。

 浪花の人じゃ、騒々しそうだし」


■気になるマンション

 本文中に出てくるマンションですが……。

 分譲ではなく、賃貸でした。

 『山惣レジデンス』。

 “やまそう”と読むんだと思いますが……。

 この名称もいいですね。

 味わいがあります。

 近ごろのマンションは、住所を書くのが恥ずかしいだろうと思う名前が多いです。

 「ホワイトキャッスル」とか。

 ラブホか。

 どうも、『(有)山惣』という不動産屋が会津若松にあり……。

 そこが、いろんな物件を所有してるみたいです。

 『メゾン山惣』というのもありました。


 こちら(https://suumo.jp/library/tf_07/sc_07202/to_1001286874/)に、賃貸情報がありました。

 外観から、結構古そうと思いましたが……。

 やはり、築45年でした。

 その代わり、家賃は安いです。

 5万円台。

 しかも、駐車場が無料。

 東京だったら、ワンルームも借りられない値段ですが……。

 これで、3DKですよ。

 しかも、わたしの大好きな和室の多い間取り。

 和室が2部屋に洋室が1部屋が中心のようです(洋室だけの部屋もありました)。

 バストイレは、もちろん別。

 トイレは当然、洋式ですが……。

 ウォシュレットの記載がないので、付いてないかも知れません。

 ひとりで住むには、広すぎるくらいですが……。

 5万円なら、十分ひとりで借りられますよね。

 しかも、正面がワシントンホテルの窓。

 退職したら、ここに住むかな。


 そう云えば、今、気がつきました。

 なんで、窓が向かい合ってるんだろうと。

 通常、建物は、南を窓にして建てられるはず。

 なので、建物の窓は同じ方を向いてるのが普通でしょう。

 調べて見たら、『山惣レジデンス』の窓は南向きでした。

 つまり、ワシントンホテルの窓が北向きなんです。

 でも、これは納得出来ます。

 ホテルの客室が使われるのは、ほぼ夜だけです。

 窓を南向きに造る必要はないわけです。


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