第100回
『Mikiko's Room(https://mikikosroom.com/)』で連載した、会津若松への旅行記(原題は「単独旅行記Ⅶ」)です。
この回のオリジナルは、↓のページに掲載しています。
https://mikikosroom.com/archives/52038713.html
なお、「小説を読もう!」では、写真を2分の1サイズに縮小して投稿しています。
フルサイズの写真は、上記オリジナルページをご覧下さい。
特に断りのない写真は、わたしが撮影したものですので、ご自由にお使いください。
なお、本文のみをまとめた総集編(後書きはありません)は、↓のページからご覧いただけます。
https://mikikosroom.com/archives/24257587.html
み「うむ。
これが一般車両じゃないことは……。
火を見るより明らかじゃ」
ハ「当たり前や。
いや。
待ったれや。
バスはバスやが……。
こいつ、高速やないで。
路線バスや」
ハ「『坂下営業所』行きや」
み「あんな行き先表示板、よく見えるな。
サンコンか」
ハ「作者のご都合主義や」
み「今度こそキター」
ハ「頭から来たな。
この体裁は、明らかに路線バスやないな」
み「発車、6分前。
ジャストじゃ。
いざ、乗車」
み「よーし、乗ったぞ。
これでもう、乗り遅れる心配はない」
ハ「当たり前やがな。
しかし、金、払わいでええんか?」
み「郊外バスと一緒。
下りるときに払うの」
ハ「財布、落としてないやろな。
着いたはええが、降りれんくなるで」
み「ちゃんとあるわい。
あんたも落としてないのに、財布を落とすわけないだろ」
ハ「なんやそれ!」
み「しかし……。
空いとる」
ハ「これやったら、切符はいらんわな」
この写真だと、誰も乗ってないように見えますが……。
わたしのほかに、確か3人くらいはいたと思います。
み「さて、発車じゃ」
み「さらば、会津若松駅。
きのう着いたばっかりなのに……。
なんか、遠い昔のように思える」
ハ「このシーンを、2年後に書いてるからやろ」
み「言うでない!」
み「あ、ゆうべ泊まったワシントンホテルだ。
あの無愛想なフロント嬢、今日も働いとるかな。
何もかも、みな懐かしい……」
ハ「沖田艦長か」
み「やっぱり、あのホテル前のマンション、ぜったい住んでみたいわ。
ホテルの部屋が覗けるよな」
ハ「そんな無防備な客がおるかいな」
み「無防備じゃなくて、確信犯。
露出狂の。
ぜったい犯罪にならないよね。
覗いた方が犯罪でしょ」
ハ「よういわんわ」
み「しかしこのガラス、色が着いてて、写真写りがイマイチだな」
ハ「紫外線対策やないんか」
み「カーテンがあるじゃない」
ハ「窓の外も見えつつ……。
紫外線も防いでくれるちゅうガラスやろ。
観光バス用やないんか」
み「そうか。
そういえばこのバス……。
高速バスって云うより、観光バスっぽいよね」
み「いつの間にか高速に乗ってるな。
やっぱねー。
高速道路は、景色がイマイチだよね。
こればっかりは、磐越西線の圧勝だ」
ハ「行きに楽しんだんやからええやないか」
み「しかも!
窓が汚い!
最近は、手洗い洗車しないんだろうね。
洗車機を通るだけで」
ハ「しゃーないやないけ。
運転手不足のご時世や」
み「お、ちょうどいい手すりがあるな。
ここで、写真撮ってやるよ。
行きの『ばんえつ物語』でも撮ったからね」
み「ほら、ここに立って。
あっ。
か、片目がない!
いつの間に……?
……。
ま、いいか……」
ハ「よくないわ!
探してくれ!」
み「あんな小さい目、見つかるわけないでしょ」
ハ「簡単に諦めるな!」
み「口を取って、目に付けるか」
ハ「やめてくれ!」
み「どうせ、その目で見てるわけじゃないじゃん。
なくなったことにも気づかないんだから」
ハ「体裁の問題や!」
み「ぷっ。
最初からあんたにそんなものないでしょ」
ハ「失礼な!」
み「ま、今はもうどうしようもないよ。
帰ったら、100均でフェルト買って付けてやるから」
ハ「何で100均やねん。
ちゃんとした手芸店で買わんかい」
み「そんな店、行ったことないもの」
ハ「情けな。
そもそも、あんたに付けられるんかいな」
み「縫い付けるわけじゃないでしょ。
こんなの、アロンアルファじゃない」
ハ「我が身が不安や」
み「ま、しばし忘れなさい」
ハ「とほほ」
■路面電車
本編、2024(令和6)年5月25日投稿の『由美と美弥子 4074(https://mikikosroom.com/archives/51836276.html)』のコメントで……。
かつて新潟市を走ってた路面電車の話をしました。
↓再掲させていただきます。
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地方の私鉄には憧れがあります。
新潟市には、JRしかないんですよ。
でも昔は、路面電車が走ってました。
現在、バスを運行してる新潟交通が……。
「新潟交通電車線」として、路面電車も運行してたんです。
新潟市の白山前駅と燕市の燕駅とを結ぶ路線。
Wiki(https://w.wiki/SodV)を見ると……。
全長36.1kmの路線ですが、起終点駅を含めて25駅もありました。
しかし、1999(平成11)年4月5日、廃止されました。
もちろん、わたしは乗れたわけですが……。
残念ながら、1度も乗ったことがありませんでした。
若いころは、新しいものしか興味がなかったですからね。
用もないのに電車に乗るという発想自体、ありませんでしたし。
もったいないことをしたものです。
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乗れなかったことは残念ですが……。
路面電車が消えていくことには納得してます。
というのも、路面電車というのは……。
植物で云うと、先駆植物なんですよ。
↓『goo辞書』からの引用です(https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E5%85%88%E9%A7%86%E6%A4%8D%E7%89%A9/)。
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●先駆植物
植物群落の遷移において、裸地にいちはやく侵入して定着する植物。
乾燥や貧栄養に耐える地衣類・コケ植物のほか、一般に成長が早い陽生植物が定着する。
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なぜ、路面電車が先駆植物なのか?
それは、道路が舗装されてなかったからです。
当然、ガタガタ道です。
そんなところにバスを走らせても……。
バブル人形みたいに頭が踊って、会話もままならなかったでしょう。
ヘタにしゃべったら、舌を噛みますよ。
といっても、道路を舗装するのは容易ではなかった。
昔は、舗装技術も未熟だったでしょうし……。
舗装機械や、ひょっとしたら舗装材も輸入に頼ってたんじゃないですか。
1ドル360円の時代です。
機械なんか、目の玉が飛び出るほどの値段だったはず。
工事費より高かったんじゃないですか。
で、路面電車です。
長い鉄のレールを2本揃えて、バタバタと敷いていけばいいだけです。
全面舗装に比べたら、工事費も格段に安く、工期も短かったでしょう。
ということで、まずは路面電車が通された。
ところが、道路も順次舗装されていきます。
となれば、小回りの利くバスの方が、ずっと便利です。
いろんな経路で走れます。
そうなると、路面電車は、かえって邪魔者です。
ということで、どんどん廃止されていったのでしょう。
しかし、不思議なのは……。
未だに走ってることです。
調べたら、どうやら近年……。
路面電車が見直されてるらしいです。
理由は、排ガスを出さないから。
エコな乗り物として復権してるようです。
世界的な傾向みたいですね。
でも今後、電気自動車が普及し、バスが電気になったら……。
今度こそ、お役御免なんじゃないですかね。




