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マグナムブレイカー  作者: サカキマンZET
第4章 覇気使い四天王。

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第144話 中分け、眼鏡、最強。

皆さん、私事の事情が終わりまして更新できるようになりました。

長くお待たせしました。

(さて、どうするか。チラッと見えたが忍に攻撃与えられている時点で、光系統の覇気なのは間違いない。炎か? いや燃えてる様子がなかった。だったら輝き、光の覇気……だが、輝さんの話だと覇気が被ることはないって言ってたな)


 高島とタイマン状態になった為、品川は脳内を駆け巡らせ、能力の正体を探っていた。


「さあ、何処からでも来なさい」


 高島は善意ではあるが、挑発としか見えない言葉を放つ。


(コイツわざとやってのか? 忍が復活するまで様子見したかったが、しょうがねぇな!)


 品川は言われた通り、遠慮なく音速の右ストレートで顔面目掛けて殴りかかる。

 だが、そんな事は関係なく即座に両腕を十字へクロスさせ、防御した。


(う、受けきれない!)


 予想外の威力だった為、高島は防御しつつ横へ流した。


(光系統らしき物が無かった……じゃあどうやって忍にダメージを与えたんだ。分からねぇ……閻魔さんみたいに魔力を込めた様子もなかった)


 品川は高島を不思議に思っていた。

 疾風は業火とは違い、力を半減させる代わりに速度と冷静差を得られる流派だ。

 桐崎は覇気と流派を混ぜる事で完成する物であり、高島はソレをしないので不思議に思うのだ。


「腑に落ちない顔をしているね弟よ。教えてやろう、覇気は使っている」


 丁寧にも高島は覇気を使っていると宣言していた。


「なら何の覇気なのか教えてくれてもいいんじねぇのか?」


 多分、思い通りの答えが帰ってくる訳もないが、一応聞いてみた。


「それは自分で考えないと。先生もそうやって課題を出されていただろ?」


(やっぱ教えてくれねぇよな。ここは横着なんかせず、真っ直ぐ行くか!)


 ここからは遠慮なくやれると思い、両手を太陽の炎で纏わせ構える。


(コレが業火の威力か、更に炎とも相性がいい。流石、先生だ。選ぶ人材が違う)


 高島は両腕がダメージで縛れているにも関わらず、歓喜を震わせ次の攻撃を待っていた。


「なんか余裕こいてるけどよ。回避と素早さに特化した疾風には弱点があるんだぜ、クソ兄貴よ」


「確かに疾風は防御も無い、素早さだけは一流の技法。回避に徹すれば、ある意味ノーダメージでは無敵。残るとすれば覇気による周辺へのトラップだけだな弟よ。けれど君の性格では周囲に攻撃する事は、太陽をばら蒔くみたいな物だ。被害は絶大だろうな」


 確かに高島の言う通りだった。

 素早さに特化した疾風は当たらなければ無敵の技法。どう考えても周囲へトラップを撒き散らさなければマトモに戦えない。

 けれど品川は、そんな事は分かりきってるという余裕の表情を浮かべていた。


「じゃあ業火に対して疾風並の速さを求めるにはどうすればいいと思う?」


「疾風と同等になるしかないな。けれど人の技法には相性がある。君の体格と性格では疾風を習得するのは難易度は高くないか?」


 高島は否定はしないが、品川は見た目通りに太い筋肉質、大雑把な性格も見て分かるからだ。


「確かに俺の体格と性格じゃ疾風は難易度が高い。けどな? 業火と疾風を混ぜた技法ならどうかな?」


 両手に纏った太陽の炎を弱め、指へ最小限に纏わせメリケンサック状として作った。


「……」


 高島はマジマジと観察する。


「コレは忍対策として輝さんと作った太陽のメリケンサック。それと覇気無しの時、柏木さんと一緒に作った……烈火だ」


 品川が一歩へ踏み込んだ瞬間……

 音を置き去りにした右ストレートが高島の鼻目掛けて飛んできたのだ。


「!」


 瞬間的な反応で高島は上半身を反らし、焦りながらも回避できた。


「あり? この前はちゃんと当たったのに」


(見えなかった。拳を認知するまで軌道が見えなかった。何が起こった? もう一度確認したいが、いきなりだったとはいえ再び避けられる自信はないな。少し痛い思いをするが、ここは受けて立つか)


 痛み覚悟で高島はクロスガードの体制へと移行した。


(ダメージは喰らってもいいから、この技法の正体を知りたいって事か。あぁいいぜ。たっぷりと味あわせてやるよ)


 高島の意図が分かると品川は構えた。


(さぁ何時でも……早いって!)


 心構えしながら攻撃を待とうとした瞬間、品川が容赦なくクロスガードしている腕へ攻撃した。

 高島は突如で驚愕したが攻撃の軌道は見えた。


(スピードに合わせる為に重心を低くし、威力は少し落とし、覇気の量を僅かにする事で可能とした技法。素晴らしい……痛いって!)


 高島は内心だけ感心していたが、品川は間髪を入れず殴り続けていた。


(ここでコイツを倒さねぇと邪魔されんのがオチだ。くたばれ、クソ兄貴!)


 もう回復しかけている忍を見て、品川は焦り、高島を倒そうとしていた。


(なるほど神崎忍が回復しているのか。だったら、ここは耐えるしかないな)


 再び三つ巴となると次に忍が狙ってくるのが、体力なくなる寸前の自分だと判断し、早急に片付けたかった。


「ぐっ!」


 だが、耐えると言っても限界はあるので早くしてほしかった。


(あと、もうちょい!)


 後数発殴り続ければ高島が折れると感じ、品川は集中する。

 けれども、運命というのはそう簡単に上手く行く物でもなく……


「はい、ご苦労さん。こっからは俺が担当するから、お前は暫く寝てな」


 忍に右手で左肩をぐっと掴まれて、絶望が始まる発言をされた。


「ふざけんな、じゃあ今から代わりましょうかってなるかよ普通。オメェがそこで寝てろや」


「それも良かったが、こんな茶番に付き合わされるのも退屈で仕方なかったからな」


「はあ?」


「……やはり五年前から成長してないな。なんで俺はこんな馬鹿に負けたんだ……あぁ面倒だったから、わざと負けたんだった」


 何も気づかない品川に忍はタメ息を吐いて呆れていた。


「あの眼鏡潰す前にテメェを潰してやろうか? その口に石ころ詰め込んで殴ってやろうか?」


「……まあ、それだけ元気あればボコボコにしても復帰できそうだな」


 そう忍は言った。

 それは一瞬の出来事であり、懐かしくと感じる感覚だった。

 品川の左コメカミが忍の右ハイキックと触れていた。そして足の甲が接触した瞬間、膂力を込めて、勢いよく品川の頭を地面へと衝突させた。


(やべぇ……今ので……意識が……)


 地面と頭が激突した事により、視界が揺らぎ、マトモな思考ができず、呼吸も痛みにより出来なかった。


「そのまま眠ってくれ。後はお兄さんに全部任せてくれ」


 最後に忍から聞いた言葉はそれだけだった。

 後は眠るように目を閉じ、意識を手放した。


「……」


 高島は今の忍の行動を見て憤った様子を見せていたが、やりたい事が理解できていたので黙って行動せず見ていた。


「品川の兄弟子だから、てっきり襲い掛かってくると思ったが……案外、冷静なんだな」


「そうでもない。今の行動は理解はできたが心だけは納得しない。弟の分まで責任を取ってもらうだけだ」


「まあ、そういう前に品川を安全な場所へ移す。それぐらいの時間はくれてもいいだろ?」


「あぁ、丁重に扱えよ」


 忍はダークネスホールを開き、気絶した品川を中へ入れ、安全な場所までワープさせた。

 そしてペストマスク、高島、忍という三つ巴が完成した。


「おーおー怖い怖い。そんなに殺気立たれて睨まれたら……テメェ何ガン飛ばしてんだ? コラ」


 今まで以上に低い声で不機嫌とイラつき混じりで高島に喧嘩を売る忍。


「テメェこそ誰に向かって失礼な事を言いやがる。このチンピラ!」


 互いに不満な感情を露にし、ワンステップで接近した。

 同時に十分に接近すると互いにハイキックで牽制した。足は上空で拮抗状態となっていた。


「「お前だけは絶対に殺す!」」


 それぞれの気持ちを伝えて忍と高島の殺し合いが始まった。

いかがでしたか?


もし良ければ誤字や脱字や意見や質問等があれば教えてください。

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