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激戦!『始まりと終わりの地』

あとがき

結界が砕け散った雪原に、焔の魔力によって数千もの凶暴な「ゾンビ武士」の大群が這い出します。三蔵の号令のもと、生き残った山賀・伊賀・甲賀の忍びと守人たちは、大自然の弓矢や忍術、爆薬を駆使して命懸けの突撃を敢行し、無限に湧き出る亡者たちを相手に一人また一人と倒れながらも決して後ろへは退きません。仲間たちが血を流して作り出した一筋の道を、進次郎と御玉は風のように駆け抜けます。進次郎が神剣で立ち塞がるゾンビを一刀両断にし、御玉が聖なる杖で背後を護るなか、彼らの視線の先――山頂の祭壇では、巨大な黒い翼を広げた魔神・焔が冷酷な笑みを浮かべて見下ろしており、物語はいよいよ最終一騎打ちへと加速していく

【蝦夷・アンヌプリ山麓(夜・極闇の中)】

結界が砕け散り、

漆黒の『極闇ごくあん』が支配する極寒の雪原。

ほむらが魔槍を地におろすと、凍りついた大地から、

山賀での比ではない数千もの「ゾンビ武士」の大群が這い出してくる。

彼らは肉体が凍りつき、目が青白く光る、

より凶暴な蝦夷の亡者たちである。

三蔵さんぞう「怯むな! 命の限り、御玉様と進次郎の道を切り開くのだ! 突撃ィィィッ!!」

三蔵の号令とともに、生き残った山賀・伊賀・甲賀の忍び、

そして傷ついた体に鞭打った

守人もりびと』たちが一斉に雪原を駆け出す。

雪煙が舞い、両軍が激突する。

守人たちは大自然の力を込めた弓矢を番え、

次々とゾンビ武士の眉間を射抜いていく。

聖なる矢が命中したゾンビは、凍りついたまま粉々に砕け散る。

伊賀の忍びは残された鎖鎌を巧みに操り、

ゾンビ武士たちの足を払って動きを止め、

そこへ甲賀の忍びが最後の爆薬を叩き込む。

凄まじい爆音と黒煙が、極闇の夜を赤く染め上げる。

三蔵「おおおおおっ!!」三蔵は刀を両手で握り締め、

縦横無尽に刃を振るう。

二体、三体とゾンビの首を撥ね飛ばしていく。

しかし、焔の魔力は尽きることがない。

倒しても、倒しても、大地の底から新たなゾンビ武士が無限に湧き出してくる。

守人たちの矢が底を突き、忍びたちの体力も限界に近づいていた。

一人、また一人と、ゾンビの刃に倒れていく。

それでも、誰一人として後ろへ退く者はいない。

仲間が倒れれば、別の者がその盾となり、

這いつくばってでもゾンビの足を掴んで進軍を止める。

その命懸けの奮闘のすべては、背後にいる二人のためだった。

戦場の中心を、風のように駆け抜ける二つの影――進次郎と御玉。

進次郎「三蔵! 皆……! すまない、お前たちの命、決して無駄にはしない!」

進次郎は神剣『空斬刺鏡くうざんしきょう』を振るい、

御玉の前に立ち塞がるゾンビたちを次々と一刀両断にしていく。

御玉もまた、

聖なる杖『破邪顕正はじゃけんしょう』から眩い光の障壁を展開し、

進次郎の背後を守る。仲間たちが血を流し、

決死の覚悟で作り出した「一筋の道」。

その道の先、アンヌプリの山頂へと続く祭壇の最上級に、

巨大な黒い翼を広げた魔神・焔が、冷酷な笑みを浮かべて二人を見下ろしていた。



この作品は「私にキスできますか?」の作中作品です。

付録ですので、とても緩く放置おねがいします。

今後、記載する表現に関して、常識に基づいて気をつけて参りますが、

もしもを考慮して15歳未満閲覧非推奨を設定させて頂きます。

こちらに何か落ち度がございましたら、お知らせ願います。


御玉みたま

なよ竹の巫女。

山賀サンガの娘・朱音あかね

孟竹林の「光る酒」を飲んで授かった神秘的な少女。

生まれた時から『龍神の翡翠』を握っていた。

神々しい美しさを持つ。


進次郎しんじろう

蒼き狼の剣士

腕に青い狼の痣を持って生まれた最強の忍び。

御玉と深く愛し合い、彼女から託された神剣を手に戦う。


ほむら

堕天使ルシファーの変異体

歴史上の悪女(趙姫、西太后など)に乗り移り、世界支配を目論んできた巨悪。

永遠の命を得るため、翡翠と「かぐやの血(御玉の血)」を狙う。


三蔵さんぞう

山賀の生き残り。御玉の最期を看取り、彼女の遺志を継ぐ忠実な仲間。


大和やまと

『日いずる国』の 『約束の地』であり、『その時を待つ場所』。大いなる平和を甘受する土地の意。


※山賀、伊賀、甲賀

四散したイスラエル10支族の末裔。山賀は神官兵団に近い。伊賀、甲賀は守護騎士団に近い。主に忍びである。聖櫃アークとその中の秘宝「十戒の石板」を守る。


※守人

四散したイスラエル10支族の末裔。蝦夷を目指し、『始まりと終わりの地』であるアンヌプリにて、『 守人』となった。武装した山伏のようなイメージ。


※龍神の翡翠

善悪の根源にて真実の結晶体。『最後の審判』であるグレート・リセットを引き起こす事が可能な唯一無二の宝石。


※『空斬刺鏡くうざんしきょう

神剣。神託を得て御玉みたまが打った剣。

『無』をも切り裂く『絶空ぜっくう』を起こす。

他の忍びは刀だが、これは直剣である。


※『破邪顕正はじゃけんしょう』。

御玉みたまの聖杖。

不正な教えや邪悪なものを打ち破り、正しい道、すなわち正義を明らかにする杖。

聖なる光を放ち、悪魔の闇を一瞬で払う。


獄炎魔槍ごくえんまそう『煉獄の咆哮れんごくのほうこう

ほむらの槍。

ソドムとゴムラの怨念の炎を纏っている。


※最後の審判

『始まりと終わりの地』アンヌプリにて引き起こせるグレート・リセット


※イオマンテの秘儀

守人の力によって作られる結界。


※なよ竹の巫女

御玉みたま


※蒼き狼の剣士

進次郎




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