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『かぐやの涙』

あらすじ

致命傷を負い命を落としたはずの進次郎は、御玉の流した涙と神剣の力によって奇跡的に息を吹き返します。聖櫃せいひつを失った御玉は、悪の権化を抹消して「最後の審判」を発生させるため、胸に輝く『龍神の翡翠ひすい』を携えて北の最果て・蝦夷えぞの地へと向かうことを決意する。

【山賀の里・聖櫃の奥の間(夜明け)】

泣き崩れる御玉みたまの目から、

大粒の涙が次々と進次郎しんじろうの胸の傷口へと落ちていく。

その涙が触れた瞬間、進次郎が握る神剣

空斬刺鏡くうざんしきょう』が眩いばかりの生命の光を放ち始める。

光は進次郎の体を優しく包み込み、

深く穿たれていた魔槍の傷を奇跡的に塞いでいく。

進次郎「……う、ぐ……っ……」

進次郎の胸が大きく上下し、力強く息を吹き返す。

その瞳がゆっくりと開かれる。

御玉「進次郎……!? ああ、神々よ……生きて、生きているのですね……!」

御玉は進次郎を強く抱きしめる。

進次郎もまだ戸惑いながら、己の手を握り締め、起き上がる。

進次郎「俺は……死んだはずでは。御玉みたま、お前の涙が、俺を繋ぎ止めてくれたのか……」

そこへ、傷ついた山賀の生き残り・三蔵さんぞうをはじめとする、

伊賀・甲賀の忍びの残党たちが集まってくる。

誰もが満身創痍だが、その眼差しにはまだ闘志が宿っている。

三蔵「御玉様、進次郎、無事か! ……だが、のんびりしている暇はなさそうだ。ほむらは傷を癒やすため退いたが、奴の手下どもが再びここを包囲するのも時間の問題だろう」

御玉、悲しみを振り払い、毅然とした表情で立ち上がる。

胸の『龍神の翡翠ひすい』が、青白い暁の光を浴びて強く輝いている。

御玉「聖櫃と石板は失われました。ですが、この翡翠だけは、決して焔に渡してはなりません。……皆をこれ以上の戦いに巻き込みたくはありませんが、私には行かねばならない場所があります」

進次郎「どこへ行くというのだ、御玉」

御玉「北の最果て、蝦夷えぞの地です。そこに『始まりと終わりの地』であり、私たちが目指すべき真の『約束の地』があります。そこで翡翠の力を解放し、『最後の審判』を発生させ、悪の権化をこの世から抹消します」

進次郎、神剣『空斬刺鏡』を鞘に収め、御玉の前にひざまづく。

その腕の『青い狼の痣』が、今度は優しく、しかし確かな光を放っている。

進次郎「お前が世界の果てへ行くならば、俺も共に行く。この命、お前の涙によって救われたもの。今度こそ、その使命を果たすまでお前を護り抜く」

三蔵「我ら忍びの残党も、大和の未来を諦めてはおりませぬ。御玉様、進次郎、我らも蝦夷へ同行いたします!」

忍びたちが一斉に頭を垂れる。

御玉「皆、ありがとうございます……。参りましょう、約束の地へ」


................................................................


蝦夷の地・アンヌプリの日の出。

眼前にそびえ立つのは、雄大で神秘的な雪山――『約束の地』アンヌプリ。

沈みゆく夕陽が、白い山肌を赤く染め上げている。

ここが、ルシファーとの最終決戦の地となるのだった。


この作品は「私にキスできますか?」の作中作品です。

付録ですので、とても緩く放置おねがいします。

今後、記載する表現に関して、常識に基づいて気をつけて参りますが、

もしもを考慮して15歳未満閲覧非推奨を設定させて頂きます。

こちらに何か落ち度がございましたら、お知らせ願います。


御玉みたま

なよ竹の巫女。

山賀サンガの娘・朱音あかね

孟竹林の「光る酒」を飲んで授かった神秘的な少女。

生まれた時から『龍神の翡翠』を握っていた。

神々しい美しさを持つ。


進次郎しんじろう

蒼き狼の剣士

腕に青い狼の痣を持って生まれた最強の忍び。

御玉と深く愛し合い、彼女から託された神剣を手に戦う。


ほむら

堕天使ルシファーの変異体

歴史上の悪女(趙姫、西太后など)に乗り移り、世界支配を目論んできた巨悪。

永遠の命を得るため、翡翠と「かぐやの血(御玉の血)」を狙う。


三蔵さんぞう

山賀の生き残り。御玉の最期を看取り、彼女の遺志を継ぐ忠実な仲間。


大和やまと

『日いずる国』の 『約束の地』であり、『その時を待つ場所』。大いなる平和を甘受する土地の意。


※山賀、伊賀、甲賀

四散したイスラエル10支族の末裔。山賀は神官兵団に近い。伊賀、甲賀は守護騎士団に近い。主に忍びである。聖櫃アークとその中の秘宝「十戒の石板」を守る。


※守人

四散したイスラエル10支族の末裔。蝦夷を目指し、『始まりと終わりの地』であるアンヌプリにて、『 守人』となった。武装した山伏のようなイメージ。


※龍神の翡翠

善悪の根源にて真実の結晶体。『最後の審判』であるグレート・リセットを引き起こす事が可能な唯一無二の宝石。


※『空斬刺鏡くうざんしきょう

神剣。神託を得て御玉みたまが打った剣。

『無』をも切り裂く『絶空ぜっくう』を起こす。

他の忍びは刀だが、これは直剣である。


※『破邪顕正はじゃけんしょう』。

御玉みたまの聖杖。

不正な教えや邪悪なものを打ち破り、正しい道、すなわち正義を明らかにする杖。

聖なる光を放ち、悪魔の闇を一瞬で払う。


獄炎魔槍ごくえんまそう『煉獄の咆哮れんごくのほうこう

ほむらの槍。

ソドムとゴムラの怨念の炎を纏っている。


※最後の審判

『始まりと終わりの地』アンヌプリにて引き起こせるグレート・リセット


※イオマンテの秘儀

守人の力によって作られる結界。


※なよ竹の巫女

御玉みたま


※蒼き狼の剣士

進次郎




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