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大和の霊峰・剣岳と神剣

あらすじ

魔神・ほむらとの決戦から1か月後、激しい猛吹雪が吹き荒れる大和の霊峰・剣岳の山頂に、戦士としての宿命を受け入れた進次郎しんじろうが登頂します 。進次郎の背には、命を落とした御玉みたまの遺志である神剣『空斬刺鏡』が背負われていました。

【大和・剣岳 山頂(昼・一か月後)】

「一か月後――」激しい猛吹雪が吹き荒れる、

大和の霊峰・剣岳つるぎだけの山頂。

切り立った岩肌と、白銀の世界。一人の男が、

激しい風雪を突き突んで登頂してくる。

進次郎しんじろうである。

その表情は一か月前の悲しみを乗り越え、

宿命を受け入れた戦士の、深く静かな決意に満ちていた。

彼の腕の『青い狼のあざ』は、

今は穏やかに、しかし消えることなく皮膚の奥で息づいている。

進次郎の背中には、御玉みたまの遺志そのものである

神剣『空斬刺鏡くうざんしきょう』が背負われていた。

山頂の中央、大和のすべての地脈が集まる巨岩の前に立つ進次郎。

岩の隙間からは、焔が残した魔界の禍々しい気配が、

今もなお細い黒煙となって うごめき、

世界を再び蝕もうと狙っている。

進次郎、背中から神剣『空斬刺鏡』を引き抜く。

刀身が、大和の太陽を浴びて まばゆいばかりの純白の輝きを放つ。

進次郎「御玉……お前が命を賭して護ったこの世界、俺が必ず未来へ繋ぐ。……安らかに眠れ」

進次郎は両手で神剣を強く握り締め、全身の力を込めて、

魔界の気配が噴き出す巨岩の割れ目へと突き刺す。

ズシャァァァン!!!!

神剣が岩の奥深くまで突き刺さった瞬間、

山頂全体が眩い聖なる光に包まれる。

巨岩から立ち上っていた黒煙は悲鳴を上げるように霧散し、

岩の割れ目が光の障壁によって完全に塞がれていく。

魔界の扉は、こうして完全に封印された。

激しかった猛吹雪が嘘のように止み、

剣岳の山頂に、どこまでも澄み渡る美しい青空が広がる。

進次郎は、突き刺さった神剣の柄から手を離し、静かに天を見上げる。

その視線の先、昼間の空に、うっすらと白い月が浮かんでいる。

進次郎の口元に、わずかな、しかし温かい微笑みが浮かぶ。



この作品は「私にキスできますか?」の作中作品です。

付録ですので、とても緩く放置おねがいします。

今後、記載する表現に関して、常識に基づいて気をつけて参りますが、

もしもを考慮して15歳未満閲覧非推奨を設定させて頂きます。

こちらに何か落ち度がございましたら、お知らせ願います。


御玉みたま

なよ竹の巫女。

山賀サンガの娘・朱音あかね

孟竹林の「光る酒」を飲んで授かった神秘的な少女。

生まれた時から『龍神の翡翠』を握っていた。

神々しい美しさを持つ。


進次郎しんじろう

蒼き狼の剣士

腕に青い狼の痣を持って生まれた最強の忍び。

御玉と深く愛し合い、彼女から託された神剣を手に戦う。


ほむら

堕天使ルシファーの変異体

歴史上の悪女(趙姫、西太后など)に乗り移り、世界支配を目論んできた巨悪。

永遠の命を得るため、翡翠と「かぐやの血(御玉の血)」を狙う。


三蔵さんぞう

山賀の生き残り。御玉の最期を看取り、彼女の遺志を継ぐ忠実な仲間。


大和やまと

『日いずる国』の 『約束の地』であり、『その時を待つ場所』。大いなる平和を甘受する土地の意。


※山賀、伊賀、甲賀

四散したイスラエル10支族の末裔。山賀は神官兵団に近い。伊賀、甲賀は守護騎士団に近い。主に忍びである。聖櫃アークとその中の秘宝「十戒の石板」を守る。


※守人

四散したイスラエル10支族の末裔。蝦夷を目指し、『始まりと終わりの地』であるアンヌプリにて、『 守人』となった。武装した山伏のようなイメージ。


※龍神の翡翠

善悪の根源にて真実の結晶体。『最後の審判』であるグレート・リセットを引き起こす事が可能な唯一無二の宝石。


※『空斬刺鏡くうざんしきょう

神剣。神託を得て御玉みたまが打った剣。

『無』をも切り裂く『絶空ぜっくう』を起こす。

他の忍びは刀だが、これは直剣である。


※『破邪顕正はじゃけんしょう』。

御玉みたまの聖杖。

不正な教えや邪悪なものを打ち破り、正しい道、すなわち正義を明らかにする杖。

聖なる光を放ち、悪魔の闇を一瞬で払う。


獄炎魔槍ごくえんまそう『煉獄の咆哮れんごくのほうこう

ほむらの槍。

ソドムとゴムラの怨念の炎を纏っている。


※最後の審判

『始まりと終わりの地』アンヌプリにて引き起こせるグレート・リセット


※イオマンテの秘儀

守人の力によって作られる結界。


※なよ竹の巫女

御玉みたま


※蒼き狼の剣士

進次郎




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