真の最終決戦
あらすじ
魔神・焔の圧倒的な魔力の前に、神の血を引く巫女・御玉は結界を破られ、絶体絶命の危機に陥る 。焔がトドメを刺そうとしたその瞬間、凄まじい雷鳴とともに最強の忍び・進次郎が駆けつけ、神剣『空斬刺鏡』の起こした『絶空』で、
焔の攻撃を弾き飛ばした。
【蝦夷・アンヌプリ山頂祭壇(夜・極闇の中)】
限界を超えた焔の魔力。
獄炎魔槍『煉獄の咆哮』から放たれる漆黒の炎の竜巻が、
アンヌプリの山頂を容赦なく削り取っていく。
御玉は聖杖
『破邪顕正』で光の結界を維持しているが、
圧倒的な質量の闇に押され、その膝が激しく震える。
御玉「くっ……、ああああっ……!」
パリィィン! と結界の表面に無数の亀裂が走る。
焔の放つ衝撃波が御玉を吹き飛ばし、
彼女は冷たい雪原へと激しく叩きつけられる。
杖が手から離れ、雪の中に転がる。
焔「ふははは! 覚悟を決めたところで、神の力の前には無力! さあ、その胸の翡翠を差し出し、我が闇の糧となるが良い!」
焔が勝ち誇り、魔槍の矛先を倒れた御玉の胸元へと突き下ろす。
絶体絶命の危機。
その時――シュバァァァン!!!!
空間を切り裂く凄まじい雷鳴とともに、
真白き神聖な刃が焔の魔槍を真っ向から弾き飛ばした。
火花が散り、焔の巨体が数メートル後退する。
無をも切り裂く『絶空』の余波で吹き飛ばされたのだ。
焔「何奴……っ!?」煙の中から現れたのは、
全身から闘気を立ち登らせた進次郎だった。
彼の背後、山麓の雪原には、文字通り木っ端微塵に蹂躙され、
光の塵となって消え去っていく数千のゾンビ武士の残骸が広がっている。
進次郎は息を荒くしながらも、
その眼差しはかつてないほど鋭く青く燃え盛っている。
神剣『空斬刺鏡』を焔に向け、
静かに、しかし地響きのような声で言い放つ。
進次郎「俺の命は、御玉の涙によって救われたもの……。お前が彼女に触れることなど、この俺が、万に一つも許しはしない」
御玉「進次郎……! 皆は……!?」
進次郎は御玉を背中にかばいながら、力強く頷く。
進次郎「皆の想いは、この剣に宿っている。……御玉、お前一人の戦いではない。大和の、そしてこの世界の未来を、俺たちの手で掴み取るぞ!」
進次郎が差し出した手を、
御玉は強く握りしめ、再び毅然と立ち上がる。
手元に戻った杖『破邪顕正』が、進次郎の神剣と共鳴し、
極闇の夜空に「真緑の輝き」を取り戻し始める。
最強の忍びと、神の血を引く巫女。
二人の宿命の戦士が並び立ち、魔神・焔との真の最終決戦の幕が上がるのであった。
この作品は「私にキスできますか?」の作中作品です。
付録ですので、とても緩く放置おねがいします。
今後、記載する表現に関して、常識に基づいて気をつけて参りますが、
もしもを考慮して15歳未満閲覧非推奨を設定させて頂きます。
こちらに何か落ち度がございましたら、お知らせ願います。
※御玉
なよ竹の巫女。
山賀の娘・朱音が
孟竹林の「光る酒」を飲んで授かった神秘的な少女。
生まれた時から『龍神の翡翠』を握っていた。
神々しい美しさを持つ。
※進次郎
蒼き狼の剣士
腕に青い狼の痣を持って生まれた最強の忍び。
御玉と深く愛し合い、彼女から託された神剣を手に戦う。
※焔
堕天使ルシファーの変異体
歴史上の悪女(趙姫、西太后など)に乗り移り、世界支配を目論んできた巨悪。
永遠の命を得るため、翡翠と「かぐやの血(御玉の血)」を狙う。
※三蔵
山賀の生き残り。御玉の最期を看取り、彼女の遺志を継ぐ忠実な仲間。
※大和
『日いずる国』の 『約束の地』であり、『その時を待つ場所』。大いなる平和を甘受する土地の意。
※山賀、伊賀、甲賀
四散したイスラエル10支族の末裔。山賀は神官兵団に近い。伊賀、甲賀は守護騎士団に近い。主に忍びである。聖櫃とその中の秘宝「十戒の石板」を守る。
※守人
四散したイスラエル10支族の末裔。蝦夷を目指し、『始まりと終わりの地』であるアンヌプリにて、『 守人』となった。武装した山伏のようなイメージ。
※龍神の翡翠
善悪の根源にて真実の結晶体。『最後の審判』であるグレート・リセットを引き起こす事が可能な唯一無二の宝石。
※『空斬刺鏡』
神剣。神託を得て御玉が打った剣。
『無』をも切り裂く『絶空』を起こす。
他の忍びは刀だが、これは直剣である。
※『破邪顕正』。
御玉の聖杖。
不正な教えや邪悪なものを打ち破り、正しい道、すなわち正義を明らかにする杖。
聖なる光を放ち、悪魔の闇を一瞬で払う。
※獄炎魔槍『煉獄の咆哮』
焔の槍。
ソドムとゴムラの怨念の炎を纏っている。
※最後の審判
『始まりと終わりの地』アンヌプリにて引き起こせるグレート・リセット
※イオマンテの秘儀
守人の力によって作られる結界。
※なよ竹の巫女
御玉
※蒼き狼の剣士
進次郎




