二十七話
「それではダンジョンと探索者について説明をします」
柊さんの説明が始まった。
「はい」
「まずダンジョンですが日本全国の各都道府県に一つずつあります。
そしてダンジョンは第一階層から始まり第百階層まであるとされています」
「されているというのは?」
「まだ最後まで辿り着いた人がいないからそのような説明になります。
本当は百階以上かもしれませんしそれ以下かもしれませんが一応百階と言っている段階ですね」
なるほど確かにダンジョンの攻略がされた話は聞いたことがないし確かめようもないのか。
「現在の最高階層は何階なのでしょう?」
「現在の最高到達階層は福島ダンジョンの87階層です。
こちらは勇者の職業をお持ちの方が所属しているSランクパーティーになります」
勇者か…同じく条件を達成したことで職業が変化したというが俺も同じくらい強くなれるだろうか…
「そのランクというのはどうやって決まるのですか?」
「ランクは攻略した階層で決まります。
探索庁が定めているランクはH〜S Sランクまでの10個あります。
表をお見せしますね」
柊さんにランク表を渡された。
ーーーーーー
階層 ランク 推奨ステータス
1〜20 H〜F 1,000〜2,000
21〜30 E 2,000〜3,000
31〜40 D 3,000〜5,000
41〜50 C 5,000〜6,000
51〜60 B 6,000〜7,000
61〜70 A 7,000〜8,000
71〜 S 8,000以上
ーーーーーーーー
「この推奨ステータスというのはなんでしょう?」
「それはこのくらいのステータスがないとその階層では危険という目安ですね。
どのくらいのステータスが必要か前もってわかっていればステータスを上げる目標にもなるので大まかですが公表してます。
ですが戦い方の上手な探索者はステータス以上の階層にいることも稀にあります。
なのでステータスが全てという訳ではありません」
なるほど俺はステータスを上げることばかり気にしていたけど結局はモンスターを倒さなければいけないんだからステータスが全てという考えは良くないな。
「SSランクがあると聞きましたがここにはないのですか?」
「あーSSランクはダンジョンを攻略した者に与えられる栄誉です。
なのでSSランクはこの表にはありません」
柊さんは苦笑いしながら答えてくれた。
確かにAランクでも遠いのに Sランクのさらに上ダンジョン攻略なんて夢のまた夢だ。
「そうなんですね。
このDランクからCランクの幅が広いのはなぜなのでしょう?」
「それはCランクからつまり41階層からモンスターの質も数も別物になるからです。
なのでステータスの推奨を多めに設定しています。
……それとDランクからCランクに上がるには一つの壁があり、ここで多くの探索者が諦めます。
それを乗り越えられた探索者たちだけが上級探索者のCランクになれると思ってください」
まぁ俺にはまだまだ先の話だからその時になったら詳しく聞きに来よう。
「わかりました」
「次にモンスターについてですが実はモンスターのことはそれほど解明されていません。
なぜかというとモンスターを倒すと魔石だけ残して消えてしまうので倒したモンスターの残骸を調査したりすることができないからです。
ただ大まかに何階層には何のモンスターがいるだったりこのモンスターは群れないなど種類毎には少しわかっていますので新しい階層に上がる前には一度調べることをお勧めします。
情報不足で命を落とした探索者も少なくないわ」
なるほど確かに情報は大事だし特に俺はど素人なんだからそういうことは面倒くさがっちゃ絶対にダメだな。
「それと魔石の買い取りですがダンジョンの出入り口に探索庁の買い取り所があるので必ずそこに出してください。
魔石は今や国の基幹産業ですのでもしこっそり他所で売ったりしたら重罪になりますのでくれぐれも注意してください」
「…それは例えばどのような罪なのでしょう?」
「うっかり持ち出したとしてもそれが発覚した場合探索者の資格停止と罰金刑ですね。
もし他所に売ろうものなら即刑務所で売った額で刑期が決まります」
怖っ!絶対しないよう気をつけよう!




