酔った勢いでの異世界生活69エル少年
壁lー゜)ヒッソリ 話は切り取っちゃダメなのだ・・・。
「ミカ、ユウコおはよう」「「ダイスケおはよ~」」翌朝、部屋を出て直ぐにミカとユウコに会っていつもの挨拶を交わす「はいミカ、今日の魔導書はマジックアローだよ。普通の魔法の矢だね。アイスアローがあるからあんまり役に立たないかもだけど、無属性魔法しか効かない敵とかが出てきたら使えるかな?」今日は何も考えてなかったので、適当に目に付いた魔導書を自信なさげに渡したのだが「ありがとうダイスケ」と、ミカはにっこりと笑って受け取りアイテムボックスへとしまっていた。
その後、朝食を食べたのだが、前日の調理実習の成果が表れていた。アルヴィーさん、アルシアさん、どんだけ練習したんだ・・・。と思えるほど凄いインパクトのある朝食だった。食材が花やら蝶やら星やら松やら竹やら、いろんな形をしていた。それらは、俺達のテーブルだけではなかったらしく、周りのお客さんからも絶賛されていた。どうやら俺はシンシアの街に新たな名物を誕生させてしまったのかもしれない。
その後、朝食を済ませた俺達は、冒険者ギルドに足を運んだ。まぁ、冒険者だからね。仕事場には足を運ぶべきだろう。受付には18歳くらいの人間の女性のサラさんが居た。以前、来た時にお世話になってる女性だ。前に来た時はDランクだったので、この短期間で、Bランクに上がったギルド証を見せたら驚くかもしれない。そんな事を考えてたら、周りの喧嘩をしている4人組のPTの声が聞こえた。
「お前のせいで依頼失敗になったんだ!」「そうだよ!ゴブリンに負けるとかありえないよ!」「もう、エルはPTにいらないでしょ!3人の方がマシよ!」「そんな、あれはキースがオークに競り負けてたから俺がエンチャントファイヤー使ったのに・・・」「それでゴブリンにやられてたら世話ないっての!ゴブリンに負けた言い訳とか男らしくないでしょ!」「もういいでしょ。行こう2人とも。エルはPT抜けてよね。私たちはゴブリンに負ける戦士を入れておけるほど強いPTじゃないから」「だな。行こうぜ」「さようなら」
そう言って、4人PTの3人が冒険者ギルドを出て行った。残されたエルと言う15歳くらいに見える少年はその場で膝を落として涙を流していた。周りでは「うわ、ゴブリンに負けた戦士とかマジ?」と口々に噂していた。俺はその周りの空気が気に入らず思わず声を上げてしまった「初心者冒険者にとってはゴブリンだって油断すれば負ける。状況にもよる。話ではオークも居たとの事だがこの場合、4人PTでオークとゴブリンに負けたって事になるんじゃないのか?初心者冒険者なら良くある話だろう。話の一部を切り取った噂は不愉快だと思わないか?笑うのなら4人全員を笑うべきだな」
俺がそう言うと、周りは一斉に静まり。エル少年はこちらを見上げていた「エル君でいいんだよね。俺はダイスケ。Bランク冒険者だ。エル君は友達を見返したいと思わないかな?君さえその気になれば俺が協力するけどどうだろう?」「やっぱりダイスケはそう言うよね」と裕子がミカに呟いていた。すると、エル少年は起き上がって、俺の目を見て「俺はFランク冒険者のエルと言います!俺は、見返したいです!ダイスケさん、よろしくお願いします!」と頭を下げた。
その後ろで受付嬢のサラさんが「え・・・ダイスケさんがBランク?」と呟いていた。




