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チンピラだった俺が、たった27人で天下を取ることになった  作者: 越後⭐︎ドラゴン
第6章 集結

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73話 27人集結

 俺は今ここで立ち上がらないと二度と機会は訪れないと感じた。勘がそう告げている。成功するのかは分からない。だが、俺には心強い仲間たちがいる。覚悟は決まっている。


「ジョセンシ殿、トウリョウ殿。俺の気持ちは固まりました。共にカンゲンを討ちましょう」


「おお!立ち上がってくれますか。カンゲンに目にもの見せてくれましょうぞ」


「決めないといけないことがたくさんある。鍵はオウヒツ様だ」


 ボクシはオウヒツを一度ここに呼ぶべきだと言った。政権内部にいる高官の後ろ盾があるとないとでは、成功率に大きく関わる。


 ジョセンシとトウリョウは一度建康に戻り、オウヒツを連れて来ると言った。オウヒツほどの高官が建康の外に出るとなると、カンゲンが黙っているわけが無いが、ジョセンシは策があると言った。それを信じるしかない。



 リンシとチョウセキがやってきた。


「ユウ。新婚生活はどう?」


「リンちゃん。そんなことより大変みたいだな」


「お陰様でね。広陵の商館は閉鎖になったわ」


「......済まないことをした」


「謝る必要はないわ。わたしが決めてユウを支援しているのよ。それに商館は広陵だけではない。一か所潰れたくらいなら、痛くも痒くもないわ」


 リンシはそう言うとチョウセキに合図した。


「これはお前用の武器だ。高かったのだぞ。大事に使えよ」


 鉄の棍棒であった。今の棍棒と変り映えがしない。だが、手に持つと俺の魔力に反応して軽くなった。


「どう。これは魔力を通すことで、長さを変えることが出来るの。凄いでしょ」


「へえ。如意棒みたいだな」


「え!?お前、これを知っているのか!?これは身毒インドという遠い国から取り寄せたものだぞ」


「い、いや、何か聞いたことあったんだ......」


 リンシもチョウセキも顔を見合わせていた。


「へ、変な顔をするなよ。俺にだって知っていることくらいある」


「まあ、いいわ。わたし、カンゲンにはムカついているから、それで、ぶっ飛ばしてやってね」


「おう。任せろ」


 リンシはクスクスと笑った。この女商人には世話になりっぱなしだ。多少、強引なところもあるが、受けた恩を返さないといけないと思った。


 シュクユウとコハンが来た。コハンはカイギョクとチンアクをまるで下僕のように従えている。


「お前ら......何してるんだ」


「兄ちゃん。俺たちはコハンの姉貴には忠実な下僕だ。これは天命だ」


「天命......お気の毒に」



 一週間ほど経って、オウヒツがやってきた。どうやらジョセンシの進言で、病を得たことにして、大臣の職を辞したらしい。カンゲンは邪魔な人物が消えたとしか思わなかったようで、あっさりそれを認めた。


「心配に及びません。大臣を辞してもオウヒツ殿の影響力は変わらない」


 ジョセンシはそう言った。それに政権の中枢にいると、決起した時に仲間だと思われて捕縛されてしまう恐れがある。建康を離れるのは正しい判断だとも言った。


 オウヒツはジンキを連れていた。行方不明になっていたが、どうやらオウヒツの元に転がりこんでいたらしい。


 全員揃った。

 俺はみんなを前にして立ち上がり、深々と頭を下げて言った。


「俺はカンゲンを討つ。俺について来て欲しい。頼む」


 静まりかえっていた。


「頼むとか言うなよ。俺たちは仲間じゃないか」


 ボクシが口を開くと、みんな笑っていた。俺には分かっていたことではないか。


「敵は強敵だ。命を落とす者も出るかもしれない。だが、カンゲンを討たねば、この国の安寧は無い」


「ユウ。安寧とか小難しい言葉使えるようになったのだな。悪童が成長したものだ」


 オウヒツがそう言うと、みんな爆笑した。


「いやいや、全然、場が締まらないのですけど......」


「ははは、お前らしくていいじゃないか。そんなに場を締めたいなら、ここに居る全員で署名して血判を押すというのはどうだ」


 ボクシの言葉にみんなの表情が変わった。決起する。その覚悟を示す。血判はその誓いだ。俺が頷き、みんなの顔を見る。急に場の温度が上がってくるのを感じた。


「まずはお前からだ。ユウ」


 ボクシに促され、俺は署名して、指を針でさし血判を押した。それに続いてボクシが筆を取る。順番に署名し、血判を押していった。全員が終わった。


 1.リュウユウ(ユウ)

 2.リュウボクシ(ボクシ)

 3.ゾウアイシン(アイ)

 4.ドウキ

 5.ドウサイ

 6.シャカイ

 7.ケイシャン

 8.ショカツ

 9.カンシュク

 10.コウビ

 11.テイゴ

 12.モウチョウ

 13.ギエイ

 14.フコウシ

 15.セキカ

 16.リンシ

 17.チョウセキ

 18.シュクユウ

 19.コハン

 20.モウシュウシ

 21.カイギョク

 22.チンアク

 23.オウヒツ

 24.ジョセンシ

 25.トウリョウ

 26.ジンキ

 27.エン


 27人であった。ここから俺の天下取りが始まる。



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