六話 切っても切れない過去(きおく)
小説家の皆さんって本当に凄いですね....
書いていて凄く感じます....
私もいつかそうなれるくらい書いて書いて書きまくってやりますわ!
「君達は一体...何者なんだ?」
まだ少し恐れながらもレグトは二人に聞く。
「私は美亜!白木美亜!相棒と一緒にアステル王国へ向かう者!」
「私はルル!ルル=ルクマス!相棒と一緒にアステル王国へ向かう者!」
「「ね〜!」」
二人とも元気よく、明るく、同じ自己紹介の仕方をした。
その後、レグトが気になっていた事を口にする。
「美亜殿とルル殿...だな。して、ルル殿。もしかしてあなたは...妖精様...か...?」
「うん!私は妖精だよー!」
「「「ーー!!」」」
ルルが妖精だと気づいた途端、レグトを含む騎士達が一斉に動揺する。
それもそのはず。妖精は人々を助けてくれる存在だ。
人知らず物を直したり、傷を癒したり、一部の職業では力の源にもなる。
妖精は基本的に丸い光のような見た目をしているが、力のある妖精は人形になることができるのである。
が、妖精の功績はそれだけではない。一番影響を受けているのは、
妖精王ガイアは勇者ツクヤと共に戦ってくれた第二の英雄なのだから。
「妖精様...!初めてお目にかかります。」
「そんなにかしこまらなくていいよー。ゆるーい方が好きだし。」
「...わかりました。」
明らかに最初よりは敬語を使い始めている。
理解したからには恩人の仲間を蔑ろになんて出来ないのだ
「あの、私達の主様に会っていただけませんか?」
「いー」
「ダメ。」
ルルが「いいよ!」と言おうとしたところを美亜が遮った。
「えー!どうしてよー美亜ちゃん〜。」
「ダメなものはダメ。」
顔は笑顔に見えるが、全く笑っているように感じない。
今の美亜は、白い右目でさえ黒色ではないかと錯覚するほどに。
「...せめて行くならルルだけにしてね。」
「わかった。美亜ちゃんが行かないなら私も行かない。」
「....そうか。主には伝えておきます。...良ければだが、理由を聞いても?」
レグトがそう聞くが、美亜は無言の圧で伝える。
「余計な事を聞くんじゃない。」と。
「...わかった。すまないな。」
その後、成り行きで一緒に行くにとになったが気まずい雰囲気が続く。
その最中に、一人の執事が話しかけてきた。
「...少し、お時間良いですか?お嬢さん方。」
「...!!あ、あなたは....」
執事服を着た青少年....に見えるが実際は中年男性のはず。
[あの日]から見た目が変化していないその人はー
「私はアビル=レイザーです。よろしくお願いします。」
「...アビル...さん!?」
「わぁ〜!きれいな服〜!」
アビル=レイザー。昔からアステル王国に仕えるレイザー家の人だ。
美亜を森に連れていった張本人とまさかここで会うとは思わなかった。
美亜は驚きが隠せない。隠せるはずもない。
「私のこと、ご存じでしたか?」
「いや〜私は知らないけど....美亜ちゃん?大丈夫?」
「....ごめん。無理かも。」
昔の、[あの日]の光景が蘇る。
思わず美亜は口を抑え、下を向いた。
「..........」
「だ、大丈夫?」
「...すまない。何か癪に触ったようだな。」
アビルは気分が悪くなった原因を自分だと認識し、謝罪する。
アビルがそっと離れようとした時、美亜は怯えた声でボソッと言った。
「大丈夫...アビルさんは...関係ないから...大丈夫.....」
説得力はまるでないが、それでも、言わなければと思った。
「.....そうですか。無理はしないでくださいね。」
「美亜ちゃん...ほんとに大丈夫?」
「....うん。」
ただでさえ気まずい雰囲気が更に酷くなった。
そしてその雰囲気のまま、街についたのだ。
「街だ〜!!!」
「...うん。やっとついたね。」
相変わらずテンションの高いルルと、
少し調子を取り戻した美亜がようやく喋った。
「〜〜ん!よっし!くよくよするのは終わり!
僕がしゃんとしないとあの子に怒られちゃうしね。」
「美亜ちゃん!元気出てきたね!」
「大丈夫そうで良かったです。また、会えると嬉しいです。」
アビルがルルと美亜に優しく声をかけた。
なんだか懐かしい気がする。美亜はそう思った。
「...うん!ありがとう。アビルさん!」
「ありがとね〜!」
そうして二人が街に入ろうとする。
そんな二人をレグトは呼び止める。
「おーい!少し待ってくれないか!」
「ん?どうしたの?レグトさん。」
「これを受け取ってくれないか?これはー」
そうしてレグトは美亜達に白銀のメダルを渡そうとした。
美亜はこれが何か知っており、受け取らなかった。
「ありがと。でも、いらない。私は自分と相棒の力で進みたいんだ。」
「美亜ちゃん...!うん!私も自分達で頑張ってく!」
「...そうか。困ったら、俺の名前を出してくれ。それで大体解決する。」
少し残念そうな顔をしていたが、潔く引いてくれた。
二人はそして、街の中へ進んでいく。
「じゃあ、また!」
「バイバ~イ!」
「また会いましょう。お嬢さん方。」
「頑張れよー!」
そうして二人は漸く、
<人間の国に行ってみたい!>
ということが現実になったのだ。
「ここからが本当の冒険の始まりだね!ルル!」
「うん!いっぱいいろんなことしよっ!美亜ちゃん!」
美亜とルルが去った後、馬車の方ではー
「ーレグトさん。アビルさん。もう...お外に出てもいいでしょうか...?」
「お待たせしてすみません。もう大丈夫ですよ。」
「どうぞこちらに。お嬢様。」
二人に支えられ、とても美しい少女が馬車から降りてきた。
その少女はストレートロングの金髪で、輝く白銀の目を持っている。
白いドレスが少女の美しさをより引き立てている。
「あの....助けてくださった方がいるんですよね....あの方達は?」
「もう、行ってしまいましたよ。なぜだかお嬢様に会うのを拒んでいましたが...」
「アビル!余計なことを!」
「そう...ですか....」
アビルの言葉を聞いてレグトは怒り、少女は残念そうな顔をした。
美亜とルルの二人が進んだ方を見つめ、そっと一言呟いた。
「何か....お礼をさせてほしいわ...」
「「(......!?)」」
レグトとアビルから見た少女の姿は奇しくも、美亜に似ている様な気がした。
次回、勇者編!!(もう感じて下さい。このかっこも消しますから。)




