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五話 短くて、長い旅。その果てに。

いくらうざがられても次回、勇者編って噓つくのやめないぞ…!

.......忘れない限り。






<人間の国に行ってみたい!>



そんな小さな妖精の願いは、少女を動かし、大きな意味を持った。


美亜とルルはゆっくり。ゆっくりと森の中を進んでいく。



「ねーねー美亜ちゃん!」



「ん~?どうしたの?」



「美亜ちゃんのこと教えてよ!私のことも話すし!」



「いいよー!私はね…」



そうして二人は喋りだす。そこで出た情報を少し整理する。



<白木美亜>



名前 白木美亜(自分でつけた。)


年齢 16


性別 女の子


外見

身長 約130cmほど

髪 ピンク色で腰辺りまでの長さのポニテ。

目の色 右 白 左 黒 (生まれた直後は両目黒だった。)

服装 所々が薄く赤い、普通の布でできたワンピースの様なもの。 


得意なこと 戦闘 その場しのぎ ジョーク


苦手なこと 本当の気持ちを話すこと 期待されすぎること 


好きなもの・こと・人 美味しい食べ物。楽しいこと。一緒にいてくれる人。


嫌いなもの・こと・人 孤独。(この世界の)父親。誰かを傷つける人。


職業 <盗賊(シーフ)>




<ルル>



名前 ルル=ルクマス


年齢 312


性別 女の子


外見

身長 約30cm

髪 ベージュ色でストレートロング。

目の色 緑色(エメラルドグリーン)。

服装 白いローブ。(フード無し)


得意なこと 補助魔法を使うこと お世話(親のせい)


苦手なこと  速く動くこと 力仕事


好きなもの・人 お母さん 自然 人間


嫌いなもの・人 苦い野菜 優しくない人 


職業 なし




こうしてお互いの情報が大体でてきた所で美亜はルルに気になるとこを聞いてみた。



「...ルル。300歳以上ってほんと?その見た目して?」



「まだまだ私生まれたばっかだよ〜。お母さんは5000歳超えてるし。」



「OMG(オーマイガー)...」



「私からしたら美亜ちゃんの方がお姉ちゃんだし!」



「お姉ちゃん.....ね。」



「...美亜ちゃん?」



美亜はお姉ちゃん、と言われて少し顔が曇る。



「大丈夫。何もないよ。」



「そう。それなら良いんだけどね!」



どうでもいいような。そうでもないような話を続けながら進む。


一緒に戦って。一緒に迷って。


一緒に助け合って。一緒に寝て。


一緒にご飯を食べて。一緒に進んでいって。


一緒に言い合って。一緒にごめんと言って。


一緒に笑い合って。一緒に歳を重ねて。



そんな日々が気づけば1年も続いていた。





ーーーーーーーーーーーーーーーーーー






「ねえルル〜。私達が国を目指してどれくらい経ったかな?」



「私達一回ずつ誕生日来てるし...1年くらいじゃない?」



「やっぱり〜?そろそろ何かあっても良いんじゃないかな〜?」



二人の外見に変化はないが、美亜は17歳に。ルルは313歳になった。


森を進み続けて一年。ゆっくり軋み続けた歯車がようやく大きく動き出す。



「あれ…あれれ!ねえねえ!あそこ!!木が少なくない!?」



「みゅあ!ほんとだ!いこいこ!」



「ほら、乗って!ルル!」



「はーい!」



ルルはぽすっと美亜の頭に乗った。


走り出す美亜のポニーテールに捕まるルルがいる。



「みゅわーい!きゃははっ!はやーい!」



「舌かんじゃうよー。」



風のように走り抜け、木々を進み抜けた先はー



「「わあぁっ…!」」



「…広いね。」



「…眩しいね。」



「「ーーッ!!」」





「「外だーー!!」」





森を抜けた先は草原が広がっている。


太陽の光がようやくまともに2人に注がれた。


いつも浴びている光が、こんなにも輝いて見える。


草原にある道を発見した2人はそこに向かう。



「あれ、道だー!」



「多分あれに沿って行けば街につくんじゃないかな?…ほら!あれ!」



「お城があるぅ!ちっちゃく見えるね!」



道の先にある城を見つめてまたゆっくりと進みだす。


また、同じように2人でゆっくりと。



そうして、しばらく進んだ道の先には何かがあった。



「美亜ちゃん…あれ…なんだろう?」



「人だかり…?いや、あれは…!?」



道の先に薄っすら見えた荷車に人だかりができている。


が、それは決して好ましい集まりではなかった。



「…行こう。」



「.......うん!」



ルルをまた頭に乗せ、先を急ぐ。


先に進むごとに状況がハッキリと見えてくる。


あれは、盗賊だ。


...勘違いはしないでほしい。


盗賊と<盗賊(シーフ)>は全くの別物だ。



「.......ッ!」



いつの日かの惨状と景色が重なる。


なんだか前にも同じことが…?


…今はそんな場合ではない。



[ガギイィィン!!]



[ガガガッ!!ギギィン!!]



「チィッ!この盗賊共が…!」



馬車を守る為に戦う者たちと、


馬車を壊す為に戦う者たちで別れていた。


守っている方は騎士団だろうか。鉄の鎧を着ている。


襲っている方は目だけを出して、あまりにも盗賊っぽい。


あの光景を目にした美亜の奥底から、どす黒い怒りが湧いてくる。



「...許さない。赦せない。」



「...美亜ちゃん?」



今まで見たことがない、深い怒りがすぐわかる顔だ。


強く握った手から血が流れるほどに。



「やめて。」



「!?あなた達はは誰だ!?ここは危険だぞ!!」



騎士団っぽい集まりのリーダーのような人のもとへ美亜とルルはたどり着いた。


リーダーの様な人は青髪の美青年で、騎士様といったらこんなイケメン。を体現している人だ。


たどり着いてすぐナイフを手に取ってー



「盗賊(こいつら)なんてー」



「盗賊(わたし)の敵じゃない。」



そういって、昔からのナイフを一振。


その一振は目に見えぬ速さで盗賊達に振られた。


今まで不思議と壊れなかったナイフは遂に壊れてしまった。



「...ありがとうございました。アビルさん。」



誰にも聞こえない小さな声で呟く。


そう空に囁いた次の瞬間ー



[ブシャアアアア!!!]



「ぎゃあああっっ!!!」



「ヒイッ!」



「な、何が...?」



一瞬にして盗賊は動かぬ人と化した。


不思議なことに騎士達は傷一つもついていない。


先程まで必死に戦っていたはずなのに。


状況が飲み込めない者。恐怖に飲まれる者。


そんな風になる騎士達を救うかのように一人の騎士は口を開く。



「な、なあ!君達!」



「ん〜?どうしたの?」



「俺達を...助けてくれたのか?」



「もちろんだよ!誰かを傷つけることはダメだもん!」



恐れながら聞く青髪の騎士に美亜の代わりにルルが意気揚々と答える。



「...ルル何もしt」



「言いたいだけ!言わせてよ!」



「「...ふふっ!」」



冗談を交えて場を和ませようとした...のかもしれない。


実際、少しばかり空気が良くなった。


そして、青髪の騎士は二人に言った。



「俺達はアステル王国騎士団だ。そして俺はアステル王国騎士団長ー」



「レグト=ライアスだ。」



「......君達は一体、何者なんだ?」






次回、勇者編!(もう言わなくていいですかね?噓です。)

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