四話 小さな出会いの大きな意味
文量って大事ですよね。
わかります。
誤字脱字多いわ。
四話 小さな出会いの大きな意味
「いやー!今日は大量大量!これだけ狩れば暫くは持つでしょー。」
美亜がマオと出会ってから5年経過し、既に捨てられてから15年が経っていた。
16歳となった彼女は驚くほど成長出来ておらず、日本でいう小学3年生くらい...
大体130cmくらいだろう。
見た目にも少し気を使う様になり、髪はポニーテールで、長さは膝あたりまである。
服装も落ちていたものをリサイクルし、麻布のワンピースを着ている。
少しばかり女の子らしい行動が復活してきたのである。
「これで暫くは楽できそー」
「誰かぁ!!誰か....助けてぇ!!!」
森の何処かから、女の子の声がする。助けを求める声が。
少し怖がりながらも声の方へと進んでいく。
「あわわわわ!!だ、誰かぁー!!」
「ギャギャギャ!!」
「ひゃああっ!私なんて食べても美味しくないよー!!」
この森ではあまり見たことがないゴブリンが石斧を振り回している。
ゴブリンの近くには手のひらサイズ程の大きさの羽の生えた小さな少女がいる。
羽つき少女はたたき落とされないように必死に逃げ回っている。
というか...なんだか聞いたことあるセリフが美亜の耳に入ってきた。
「ヘブっ!イテテ....」
「ギャギャギャ!!」
「わああああっっ!!」
木にあたったことで逃げ道が失われて石斧が当たろうとした時、
その羽つき少女が、知らない人と重なる。誰か、とても大切な人だったような。
そんな気がして、美亜はすぐ助けに入った。
「はーい。そこまでだよー!」
[ガギン!!]
「ギャギャ!?」
美亜は羽つき少女に振り下ろされる石斧を弾いた。
ゴブリンは急に現れた美亜に驚き、そしてそのまま吹っ飛んでいった。
「あれ...そんなに強くしてないんですけど....」
「ふええ....な、なにが....?」
羽つき少女は何が起きたか理解が出来ておらず、美亜も何が起きたかあんまりわかってなかった。
ひとまず、敵も吹き飛んだので羽つき少女の心配をする。
「あー。大丈夫?」
「あ、うん!大丈夫!お陰様でね!
....あ!えぇ...と...わ、私、妖精のルルっていいます!」
羽つき少女はルルと名乗った。
ベージュ色の髪がルルの腰あたりまで綺麗に伸びている。
顔立ちもよく、非の打ち所がないところはまるでお姫様だ。
羽が生えているのは妖精だからなのだろう。
美亜のイメージ通り妖精だったことに少し興奮する。
「ルル...ね。ルルが無事で良かったよ!
(ほんとに妖精じゃん!見た目からしてそうかと思ったけど!)」
「うん!で、君の名前は?」
名前は?と聞かれて昔の戦友を思い出す。
そういえば、あの頃から新しい人生が始まった。そう感じる。
あの頃のように明るく、元気よく。名前を言う。
「私は美亜!白木美亜<しらぎみあ>!記憶を無くした転生者!」
「シラギ......ミア?珍しい名前だね!お母さんのお友達とそっくり!」
ルルが珍しい名前と言うあたり、やっぱり日本人的な名前は、存在はしていても違和感なのだろうと感じた。
「それでね、美亜ちゃん...相談があるんだけどね....」
「ん?どーしたの?私にできることなら大体するよ〜!」
美亜がそう言ったことで、ルルの表情が明るくなり、願いを口にする。
その願いは美亜の思いもよらぬものだった。
「私、人間の国に行きたいの!行こうとしてみたんだけど道もわからなくて...
...私達妖精って強くもないし...お願い!私と...一緒に来てくれない?」
「...人間の....国...?....私が...ルルと?」
美亜は逃げ続けてきた。人との関わりを。
美亜は逃げ続けてきた。自分の名前から。
美亜は逃げ続けてきた。家族から。
美亜は逃げ続けてきた。自分の思いから。
美亜はずっと蓋をしていた。開けたくなんてなかったから。
でも、こうしてルル助けて誰かを助ける喜びを思い出した。
いつも人が変わるのは小さな出会いから。
何年も何年も蓋をしていた感情が溢れ出す。
「....うん!僕で.....私でいいなら!」
「やったぁ!ありがと!!...て、ええ!?な、泣かないで!だ、大丈夫?」
思わず涙が溢れてきた。昔の自分を取り戻した気がして。
誰かに必要とされて、その思いに答えたい。
ー困っている人を助けてあげたいー
その気持ちは今も、昔も、何一つ変わらない。
「うん...大丈夫!ただ、ちょっと嬉しかっただけだから!」
「ええ!?そんなに!?嬉しいけども!」
溢れる涙を拭いてルルを見る。
森の中、二人の女の子は前を向く。
「じゃあ...行こうよ!ルル!今すぐにでも!」
「...!うん!!いこう!美亜ちゃん!!」
こうして二人のささやかな旅は始まる。
ゆっくり、ゆっくりと。風に揺られていくように。
人の国へ、[アステル王国]へ行く旅は静かに。でも賑やかに始まった。
この判断が後に大きな意味を持つ事になる。
運命の歯車が動き出した音は、二人には聞こえるわけもなかった。
展開急になりまくるけどならないように気をつけよ。
次回、勇者編!!(もうわかりますよね?嘘です☆)




