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俺と彼女らの戦闘記  作者: 松ちゃん
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5章78話 闇鍋パーティー

 3月22日夜。

 今日は南雲家で鍋パーティーを開催した。しかしただの鍋パーティーではない。

 

 そう! 闇鍋だ!!

 誰が何を入れたのかわからないスリルと緊張感の時間過ごし、明かりをつけた時の絶望感と安心感がたまらないまさに悪魔の遊び!!!


 というわけで、彰は五十六、高須、近藤、角田、原、三川、栗田、松田を誘いパーティーを始めた。


「皆集まってくれてありがとう。今夜は俺が主催する闇鍋パーティーを執り行う!」

「なんだ闇鍋って。」


 当然の反応だ。なんてったってこの時代に闇鍋なんて文化は無いからだ!


「闇鍋とは暗闇の中で各自持って来た材料を入れて入れ終わったら電気をつけて中の具材を食べるんだ。」

「それって意味あるのか?」

「未来ではチョコレート入れたり、果物入れたり、しまいには靴を入れる奴までいるぞ。」


 全員がどん引きしている。この時代では有り得ない事だからねやっぱり。


「さて、皆持ってきたてくれたことだし、電気消してー。」


 部屋の電気が消える。


「何も見えない。」

「ちょっと、誰よ足踏んだの!」

「ごめんよ原ちゃん。」


 暗闇になった瞬間騒ぎ出す。

 子供かあんたら……


「よし、まずは俺から入れるぞ。」


 彰がまず具材を入れる。


「変なもの入れるなよ……」

「悪いけど角田君が信用ならないかな……」

「長官!?」


 暗闇でも角田の表情がわかるくらいに涙声だった。それを聞いて五十六がころころと笑う。


「それじゃ次は私ね。」


 隣に座る忠一が具材を投入。

 どぼんという音と共に具材が入っていったのがわかる。


「音がでかいぞ……」

「怖いですわね」


 高須は楽しそうに笑うが、声が震えている。苦手なのだろうか?


「次は私だね!!」


 三川は意気揚々に具材を入れる。ドボン、ドボンと汁が跳ねている。


「個数ものだったな。何入れたんだろう。」

「彰、これは怖いよ……」


 忠一が抱き付いてくる。暗闇だからいちゃいちゃできるチャンスだが皆がいるので我慢する。


「では次は私が……」


 高須はそう言うと具材を…………あれ?


「あれ、四郎。入れたのか?」


 近藤が尋ねた。


「えぇ、入れましたよ?」

「音がないぞ!?」

「何入れたんだ怖い!!」

「昆布ですが……」

「ちょっと、言ったら意味無いでしょ!?」


 確かに言ってしまったら意味が……

 でも良かった。普通なやつで。


「それじゃ次は私だな。」


 五十六は楽しそうな口調で具材を入れ始める。どうやら個数ものらしく、ぽちゃんという音が何回も繰り返された。


「よし、入れ終わったよ。」

「それじゃ次は私が。」


 角田も立ち上がり、具材を入れる。

 ドボボボボボボボ……


「一体何を入れてるんだ……」

「闇鍋は具材がわからない事が怖い……」


 皆初体験ということもあり、予想以上に恐怖心を抱いている。楽しんでいるのは三川と五十六、角田くらいだ。


「それでは次は私ですわね。」

「栗田、まともなの入れてよ?」

「あら。信竹姉様は私の事を信用していらっしゃらないのですか?」


 栗田は余裕と言った声色だけど、表情はどうなのだろうか……


「それじゃ入れますわね。」


 サラサラサラサラサラ…………


「なんでサラサラなの!? 何入れてるの!?」

「もうなんなのよ!!」


 発狂寸前の者が出始めた。


「さて、お次は私と。一緒に入れようぜ、原ちゃん。」


 近藤と原は一緒に具材を入れ始める。特に問題あるような音ではなかったので割愛。


「それでは、最後は私ですね……」


 小松が意味深のような声色で具材を入れ始める。

 ボチャボチャボチャボチャボチャボチャ……


「頼むからやめてくれ……」


 皆の気持ちがわかってきた。これは想像以上に怖いぞ。


「よし、電気つけるぞ……」


 角田が電気をつける。


「!?!?!?!?」


 悲惨だ。

 鍋の汁は綺麗な透明の緑色に変色。かと思いきやいろいろな具材が混ざり合い謎の色に変色している。


「まず、俺は普通に大根を入れたぞ。」

「私は人参……」


 良かった、忠がまともで良かった。


「私は昆布ですよ?」

「私はまんじゅうを……」


 なんでまんじゅう入れちゃうの!?


「長官!! 鍋にまんじゅうはおかしいですよ!?」

「それはおかしい!!」

「あはははは!」


 皆騒ぎ始める。三川は笑うが豪快に笑い飛ばすあんたもあんただよ……


「その前に、この汁の色は……?」

「緑茶の葉を入れましたの。」

「昆布の色隠せるだけじゃん!!」


 と角田が発狂。


「まて! 透明だからわかるぞ!?」

「彰そこに反応するのか!?」


 あれ? 俺は何を考えてるんだ……


「そういう角田は何入れたんだろ?」

「私か? 故郷から送られてきたたけのこだ。」

「意外にまともだったな。」

「緑茶とたけのこ……やりますわね。」


 栗田が謎の闘争心を抱いている。そんなとこで張り合うのか?


「まて、この輪っかのやつは何だ……」

「米も浮いてるぞ……」

「輪っかのはバウムクーヘンだ。私が入れたぞ。」

「お米のやつはおかゆを入れました。」


 あかん。近藤と小松は入れる食材がおかしい。いや、他の人も十分おかしいが。


「それで? 原ちゃんは?」

「良くぞ聞いたわ! 私が入れたのは……」

「あ、こんにゃくだ。」

「ちょっと! 言うんじゃないわよ!!」


 あまりにもまともな食材だったのでつい言ってしまう。もちろん謝る。


「これを食べるのか……」

「皆、腹をくくろう……」


 その日の夜。南雲家からは絶叫が何度も響いたとか。


Fin

こんばんは!松ちゃんです!


今回は読者からのリクエストで闇鍋を書いてみました!書いてる時期が丁度良かったので日常話にも挑戦しました。


僕自身闇鍋はやった事無いのですが、実際やったらどうなるんでしょうか……とても気になりますが実際にやろうとは思いません。


だって怖いもん(震え声


ではでは、また次回お楽しみに!

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