3章39話 合戦準備
結局遅れは取り戻せず、砲兵隊が重砲敷設作業にとりかかったのは17日の夜明け頃だった。
野戦重砲兵第7連隊と独立重砲兵第3連隊は敵の重砲陣地を叩くために戦闘機用の飛行場を、重砲兵第6連隊が新しく作られたという飛行場。そして野戦重砲兵第15連隊第2、3大隊は大型機用の飛行場を砲撃する。
飛行場が3つある事は彰から教えられ、実際に偵察に向かわせた兵士によると確かに3つあったと言う。
2つの予定だったので分散してしまうのは少し痛いが、仕方が無い。
「ぼくは何をすればいいでしょうか?」
彰は那須少将に尋ねた。ただ見ているのは性に合わない。
「では、16連隊の指揮をとってくれ。」
歩兵第16連隊第1大隊の指揮を任された。総勢340名だ。
「元の指揮官はいないんですか?」
「途中でマラリアにやられた。発症してからも4日は気力で頑張っていた。」
マラリアは相手を選ばない。
無尽蔵に感染させ、兵士だろうが将校だろうがその命を奪っていく。その犠牲者が出たのだ。
「わかりました。僕の大隊はどうする予定ですか?」
「第16連隊はムカデ高地を登り陣地を破壊。その後一気に下って飛行場に突入だ。」
ムカデ高地……米軍の陣地が厚く、集音マイクもあった気がする。
集音マイクは音がするとマイクがそれを拾い、そのマイクがある一帯を重砲で砲撃する事になっている。
非常に厄介な存在だ。
それを那須少将に報告すると、
「工兵にやらせよう。どれくらい必要か?」
と答えてくれた。1個中隊を頼んだ。
5時間かけて全ての重砲が砲撃準備を終わらせた。あとは命令があればいつでも撃てる。
「ってー!!!」
合計42門の重砲は飛行場へと砲撃を始めた。
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「なんとしてもガダルカナルのアレックスのもとに物資と部隊を送らなければならない。」
エスピリットサントから出港した輸送船団の旗艦に乗り込んでいるのはリッチモンド・K・ターナー少将だ。
ターナー少将はウォッチタワー作戦でヴァンデクリフトの部隊の輸送のためにガダルカナル島まで行ったが、日本軍の重巡部隊により壊滅。なんとか逃げ延びたのだ。
その後も輸送船を送るも潜水艦によって撃沈され、ろくな物資がわたっていない。
今、ヴァンデクリフトは少ない弾薬と兵員で戦っているのだ。本来だったら勲章ものだ。
でも今回、巡洋艦が4隻、駆逐艦8隻が用意出来た。これに高速輸送船6隻で突入揚陸を行う。巡洋艦部隊は敵艦隊の足止めだ。
ガダルカナル島へは少なからず2日で到着する。それまでに持ちこたえて欲しかった。
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「見えました! 味方の機動部隊です!!」
17日昼ごろ、翔鶴、瑞鶴の第5航空戦隊は赤城、加賀、飛龍が合流した。
合流すると、赤城、加賀の第1航空戦隊。翔鶴、瑞鶴、飛龍で第2航空戦隊を形成した。これに第3戦隊(金剛、榛名、比叡、霧島)、第4戦隊(摩耶、鳥海)、第8戦隊(利根、筑摩)と第3水雷戦隊が随伴する。
第7戦隊(最上、三隈、鈴谷、熊野)と駆逐艦8隻は飛行場砲撃のため先にガダルカナル島に向かっている。陸軍の要請により総攻撃を19日にして欲しいとのことなので、ちょうど辻褄があった。
……というのも、海軍も若干の遅れがあったからだ。それを陸軍に伝えようとする前に連絡が入ったから、問題になることはなかった。
すでに格納庫では出撃の為に整備が行われており、皆がこの総攻撃で奪還する意気込みでいた。
彰の第16連隊含む歩兵部隊はムカデ高地まで3キロまで迫った。攻撃は今夜から。沖合の重巡部隊の砲撃を合図に突撃し、昼になったらその場を維持。機動部隊の空襲で敵を削る戦法だ。
いよいよ、その時は来た。
Fin
最後までありがとうございます!松ちゃんです!
37話でも言いました通り、沖縄へ修学旅行に行ってまいりました。
10月も最後だと言うのに朝は少し掛け布団が恋しくなる程度で、とても暖かかったですよ!
食事も沖縄の郷土料理が沢山出て、最高でした!
……あんなにいい場所でアイスバーグ作戦が決行されたなんて、なんだか悲しくなりますね……。
丁度行った場所が南部でして、沖縄で激戦が行われた場所です。
少し挟みますが、アイスバーグ作戦では宜野湾から上陸した米軍は上陸後3日で中城湾へ到達し中部で沖縄を分断。南下します。
第1防衛線まで米軍はおよそ3日ほどでたどり着きましたが、第1防衛線から第2防衛線までなんと52日かかった激戦区です。
自分達はそこには行きませんでしたが、是非行って黙祷したかったです……。
機会があったら是非また沖縄に行きたいですね……飛行機は耳が凄く痛かったので船でwww
ちんすこうはちゃんと堪能しました。家族も喜んでくれたので何よりです!
それではまた来週!!




