2章27話 ラバウルのお使い
ニューブリテン島、ラバウル。
南太平洋戦線後方主力基地として作られた南太平洋戦線最大の航空基地である。収容可能機体数は600機。零戦、生産が始まったばかりで、後に艦爆として活躍する彗星の偵察機型、九九艦爆、九七艦攻、一式陸攻など、名だたる名機が騒然と翼を休めていた。
日本海軍航空隊で最強とうたわれた台南空(もとは台湾所属の航空隊)も進出している。桜井四郎、岩本徹三、坂井三郎、杉田庄一など、歴史に名を残したエースパイロットが勢揃いしていた。
大山彰16歳。
絶賛、夏バテ中です。
「まったく、この程度でやられるのか?未来から来た人間ってのは。」
事情を知っているのは坂井、桜井、岩本の3人だ。他には指揮官など、高官位の者しか知らない。
彰を小馬鹿にしたのは坂井だ。
「だから、未来にはクーラーってのがあって、とても涼しい風を送ってくれる機械があるの!!」
「なら、そのクーラーってのを作ってくれ!設営隊やパイロットの皆が喜ぶぞ!!」
そんな無茶苦茶な………
内心で呟いた。
「そんなに虐めたら可愛そうだろ?ほら、こっちにおいで♪」
お姉さん口調なのは桜井四郎。坂井よりも多い58機撃墜のエースだ。
「ああああああ!桜井お姉様ぁぁぁぁぁぁ!」
転生したから出来ること、それは抱きつく事だ!
はっはっはっ!!クラスの男子共にも見せてやりたいわ!!
あれ、なんか涙が出てきたぞ。
非リアだって事を思い出したからかな?
「…………なんか、いやらしい……。」
冷たい視線で言ってきたのは岩本。ほとんど無口だが腕は確かだそうだ。撃墜数49機。坂井は51機だ。
「そういえば彰君。南雲ちゃんに浮気するなーって、言われてたんじゃなかったっけ?」
「うぐっ……!」
そうだった!
時は少し遡る。
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「ラバウルに行けぇ!?」
彰は驚愕の声を出した。
「うん。長官がね、活躍を続けてる彰なら現地の状況を打開できるかもしれないって言ってたの!」
そんなぁ……。
「彰なら出来るって!」
励まされた。確かに戦術系は独自だが研究とかはしてたけどあくまでゲームや趣味などで、実戦でやるためにやってきたわけじゃない。
それに………。
「戦争は…ゲームじゃないんだ……。」
「ん?何か言った?」
小声で呟いたことを聞かれたらしい。何でもないと答えると笑ってみせた。
「それと、彰……」
何やらもじもじしながら呼ばれた。心なしか、顔が赤い。
「その…帰ってきたら、私と付き合って欲しいの!!」
突然の告白だった。
「えええええええええええええええ!?」
そりゃ叫ぶわ!
自分よりも上の人から告白されるなんて、ますますラノベの世界だぞ!?
「嫌、かな?」
正直、嫌ではない。
自分自身南雲の事は好きになっていたし、ずとと一緒にいれば安心できる人として意識している。しかし、上官と部下のような立場の自分が付き合っていいのだろうか……。
「嫌ではない。ただ、少しだけ返事を待っててくれないか? すぐには決められない。嬉しいよ、」
「へへへ、待ってるね。」
そのやりとりをして、自分はラバウルに来た。
自分自身さっさと返事すればいいのにと思ったが、まだはっきりとした気持ちは出ていないのだからしょうがないと思っている考えもあった。
どうするか……。
――――――――――――――――
「さて、何が問題なのかな?」
話を切り出した。
真剣な眼差しで説明を始めたのは南部航空軍総司令官塚原二四三中将だ。
「ガダルカナル島西150キロの地点にニュージョージア諸島があるのはわかるな?」
「もちろん。」
「なら話が早い。その属島であるニュージョージア島にムンダ飛行場がある。そこはガダルカナル西方で唯一抵抗が継続されている米軍基地だ。連日爆撃を行っているが、未だに陥落できそうにない。」
「そこを叩けと?」
話の流れからしたらそれしか出てこないだろう。しかし、予想は外れた。
「違う。彼らに投降するように掛けあって欲しいのだ。」
「へ?」
どうやら今回は危険なお使いになりそうだ。
Fin
最後まで読んでいただき有り難うございます。松ちゃんです。
今回は(当たり前ですが)予告した時間通りに掲載できたので安心しています。この調子で頑張っていく所存です。
夏休みも終わりまで1週間となりました。毎日ダラダラしていた自分にとって学校はそうとうキツイと思います(笑)。
ですが学生として頑張りたいと思います。
それと、特別編を考えています。特別編と言っても簡単な登場した軍艦の説明くらいですが、もし書いたらお付き合い願いたいと思います。
感想や誤字報告、お待ちしてます!!
次回は28日夜9時です!お楽しみに!




