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俺と彼女らの戦闘記  作者: 松ちゃん
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2章23話 第2次ソロモン海戦(下)

エンタープライズからF4F20、SBD24、TBF16の60機が出撃した。ワスプとノースカロライナの敵をとらんとパイラットたちは発艦を急いだ。

一方の南雲機動部隊も零戦24、九九艦爆28、九七艦攻20の72機が出撃した。瑞鳳が防空担当艦として零戦を定数一杯の30機載せてくれたおかげで少し余裕ができた。

直掩機もあげないといけないので、翔鶴と瑞鶴は助かっている。時は9月24日。3回目の空母同士の衝突が訪れた。


角田中将の第二機動部隊はラエに引き返し始めた。ガダルカナル島を挟みこむように戦艦が南から侵入し夜間艦砲射撃を実施。

その間に西のエスペランス岬方面から輸送船団が侵入、川口支隊を上陸させる。そのため今山本たちは輸送船団と離れ18ノットで珊瑚海を進んでいた。


「レールガン??」


山本は作戦会議室で彰と二人きりで話していた。


「2本の電位差のある電気伝導体のレールの間に電気を通す砲弾を挟み、砲弾に発生する電流とレールの電流の相互反応によって発生する磁力を利用して砲弾を超加速的に発射する装置の事さ。それを作りたい。」


彰は無茶を言うもんだ。現代でさえも実用化はなく、装置や発射条件が難しいのだ。そんな代物を1942年の日本が作れるわけがない。


「超電磁砲か……作れるのかい?そんなものが。第一、私はそんなの知らないよ?」

「そりゃそうさ、未来の兵器だし。でも俺にはやっと充電が終わった携帯がある!」


彰には現代の形見と言える携帯があった。これ転生した時にポケットに入っていたものだ。運良くソーラー充電器があり、充電していたのだ。


「そういえばそれはすまほといったな。どういうのなの?」


彰はニヤニヤしながら山本に近づくとツーショットを撮り、山本に見せた。


「こんな薄いので写真が撮れるの!?」

「他にも文字を打ったり、電話をしたり、辞書や本まで読めるぞ。」

「すごい!ほんとに未来から来たんだね!!」

「は、はは…」


何度も言ってるじゃん!

前世ではいろんな兵器の写真や設計図、写真を集めたものさ、と胸の中で胸を張った。


「たしか海技廠があったでしょ?横須賀に。そこでなんとか作れないかな?」

「うーん…海技廠は今零戦の新型を研究中だからな……北海道の札幌開発所に頼んでみよう。日本で3番目に大きいからね。」


海軍技術工廠。主に新兵器などの研究や開発を行っている新兵器の中枢である。そこでレールガンを作ろうというのだ。


「長官。」


外から部下の声がした。


「前方に速度の遅い戦艦を発見とのことです。」


彰は山本を見た。彼女はさっきまでとかわり真剣な表情になった。


「すぐに行く。」


発見したのは損傷したノースカロライナだった。4隻の駆逐艦と共にポートダーウィンまで退避中だったのだ。


「攻撃しましょう、大和の力を知らしめる時です!」


やはり部下のほとんどは攻撃を唱えた。山本も悩んだ。


「敵は損傷している。追撃を行うのもいいが、本来の作戦に支障が出る…。」

「山本長官。扶桑から連絡が入ったよ。」


流石に大勢の部下の目の前で六と呼ぶわけにはいかない。山本も理解して紙を受け取った。


「……あの戦艦は第二戦隊が引き受けるそうだ。我々はこのままガダルカナル島に向かおう。」


第二戦隊は面舵を取り、ノースカロライナへと向かった。扶桑型戦艦は大正生まれの旧式艦で、全長212.75メートル、排水量3万4700トン、速力24.7ノット(約44キロ)遅く、主砲の配置ミスから防御力が薄いが35.6センチ連装砲6基12門の火力は侮れない。

第二戦隊は大和らと離れノースカロライナのもとに向かい、大和らはガダルカナル島へと向かった。


    ―――――――――――――――


南雲機動部隊は空襲を受けていた。

敵は数は少ないものの戦意が恐ろしく高く、弾幕をぬいくぐって突っ込んでくる。

翔鶴にむけてSBD5機が食いついた。途中1機が高角砲弾の直撃を受け爆散したが残りは高度400メートルで爆弾を投下した。

これは米軍の新戦術で、爆弾は1000メートルから投下したら弾着まで7秒かかる。狙われた艦は舵を35度傾ければ回避できるのだ。しかし400メートルとなると3秒もせずに弾着する。避ける暇がないのだ。

はたして翔鶴は2発の命中弾を受けた。1発は艦首付近に命中し高角砲を1基吹き飛ばした。2発目は前部エレベーターを貫通して格納庫内部で爆発した。

たちまちエレベーターは吹き飛ばされ、格納庫内の零戦は粉々にされた。むしろ零戦で良かったと言える。

これが艦爆や艦攻だったら、ひとたまりもなかっただろう。

ただ、雷撃隊は戦意が低いのかやすやすと回避できた。翔鶴はこの空襲で中破した。


スプルーアンスの機動部隊も例外なく空襲を受けていた。

なにしろこっちは空母一隻、目標がそれだけなので迷わず突っ込んできた。それを重巡や駆逐艦が濃厚な弾幕を形成して防ごうとする。それでも突っ込むのが攻撃隊だ。

すかさず艦爆隊は一本棒となりエンタープライズに殺到。これとほぼ同時に艦攻隊が魚雷を投下した。凄く理想的な雷爆同時攻撃ができたのだ。これをされた空母の命運は決まったようなものだ。

たちまちエンタープライズは水柱に囲まれた。爆弾は実に9発が甲板に叩きつけられ、飛行甲板はズタズタに引き裂かれた。

大穴もあけられ、洋上での修理ではとてもではないが間に合いそうにない被害となった。爆撃を避けうとした進路上には魚雷が待ち受けていた。

左舷に5本、右舷に3本が命中し、途端に速力が17ノットまで低下した。阿鼻叫喚とはまさにこの事だ。攻撃はまだ続き、爆弾は更に3発、左舷に魚雷を2本、右舷に1本くらった。

エンタープライズは完全に停止し、左に傾き始めたころ、日本の攻撃隊は引き返し、やがて完全に姿を消した。


エンタープライズはとうとう総員退艦命令が発令された。スプルーアンスは重巡ソルトレイクシティに旗艦を移し、50分後にエンタープライズは惜しむように沈んでいった。

これで太平洋で活動できるのはサラトガだけとなった。そのサラトガまハワイにいる為、事実上太平洋での活動空母は0となった。


    ―――――――――――――――


翔鶴は最終的に魚雷2本、爆弾3発をくらった。34.2ノットという高速が幸を成したのだ。それでも飛行甲板は破壊されたため着艦はできず、瑞鶴と瑞鳳に集中した。

南雲機動部隊は目的を果たすとラエへと戻り始めた。


「そうか…、空母はやられたか……。」


リー中将は歯ぎしりした。ジャップは思った以上に手強いようだ。それも恐ろしく。こっちは空母が全滅した。

こうなった以上、ブインを徹底的に叩く作戦は続行不能となった。航空機の援護なしに敵の陸上基地を襲うのは危険である。

それも、もう少しで日の入りなので関係はなくなるが。そんな時だった。


「ノースカロライナが撃沈されました!!」


サウスダコタ艦橋は騒然とした。退避中のノースカロライナが沈められたのだ。


「何にだ!? 潜水艦か!?」

「敵戦艦2隻の砲撃による攻撃です!!」

「なんだと!?」


敵は戦艦を出してきている!!リー中将にとってこれほど良い情報は無い。


「今こそノースカロライナの仇を取る機会だ! 全艦反転! その2隻を沈めるぞ!!」

反転しても第二戦隊はいない。いるのは第一戦隊であることをリー中将はまだ知らない。


下、Fin

まず最初に謝罪します。松ちゃんです。

前日(9日)に更新予定が作者の疲労ですっぽかしてしまいました。

本当にごめんなさい!!(土下座)

これからはちゃんと遅れないようにします。


実は前日、秋葉原へ遊びに行ってきました。あるアニメの聖地巡りですねww

そりゃもう楽しかったです! 散歩をするのも悪くないなと思った日でした。


ゲームばかりやってないで歩きましょう!(主に自分)


誤字が無いように努めてますが、万が一あった場合は遠慮無く「間違えてるよアホ」と罵ってください。Mではありません。

感想もおまちしてます!


次回は15日夜8時更新予定です!お楽しみに!

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