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俺と彼女らの戦闘記  作者: 松ちゃん
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2章19話 事態の重さ

かくして、第三水雷戦隊と護衛艦隊はガダルカナル島に向けて出発した。

第三水雷戦隊は軽巡川内、駆逐艦吹雪、白雪、磯波、浦波、綾波、天霧、朝霧の8隻に一木支隊約2300名が分乗する。

他に重機関銃8挺、歩兵砲2門、速射砲4門に迫撃砲12門も載せた。弾薬は歩兵砲1500発、速射砲3000発、迫撃砲5000発だ。

しかしこの量は1時間程度で撃ち尽くしてしまう。圧倒的な物量をほこるアメリカ軍には到底及ばない。

日本軍は数える様に撃つが、アメリカ軍は日本軍のように点ではなくその一面を耕すように撃ちこんでくる。それほどの量だ。

護衛するのは第四戦隊の重巡高雄、愛宕、摩耶だ。それに第四水雷戦隊の駆逐艦夕立、朝雲、村雨、夏雲、有明、時雨、白露の7隻も随伴する。この護衛艦隊はついでに飛行場の砲撃も行う。


ラエを出発した艦隊はソロモン海を抜けようとしていた。

このソロモン海を抜ければソロモン諸島であり、真っ直ぐ行けばガダルカナル島だ。近くのブーゲンビル島にはブイン飛行場があり、航空支援も受けられる。つまり味方の制空権内だ。

ここから敵の制空権内へと突入する事となる。夜間上陸を成功させるため、早さが肝心となってくるのだ。


ソロモン海を作戦区域としていた第二潜水隊はこのガダルカナル島近海(周囲120海里)で戦果を上げ続けた。

ガダルカナル島に向かう輸送船を攻撃しては沈め、ガダルカナル島への輸送を簡単には許していなかった。

第二潜水隊は伊17、15、19潜水艦で構成され、彼らはこれまで17隻もの輸送船を撃沈。

アメリカ軍は建造が急がれている護衛空母が待ち遠しい状況となってきていた。


その頃、米海軍第11、13、19、24駆逐戦隊の計15隻の駆逐艦に守られた8隻の輸送船がガダルカナル島に向かっている。伊15潜がその船団を発見したのだ

この輸送船団には増援の海兵隊員6300名と弾薬、食料や医薬品が大量に積み込まれていた。


「受け18」


伊15はメインタンクをブローして浮上し、潜望鏡深度18まで上がった。

艦長が潜望鏡をぐるりと素早く一周させた。運の良いことに、艦から左11時方向から艦隊が来るのが見えた。

艦首をそっちに向けたらちょうど真正面の位置になる。


「潜望鏡降ろせ。魚雷戦用意、艦首を11時方向に。深度30まで潜行。」


伊15は水中最大速力9ノットで艦隊に向かった。調音士からは距離3000が告られた。


「深度18まで! 潜望鏡あげ!」


18メートルまで浮上すると潜望鏡をあげ、狙いを定めた。


「魚雷よーい……てっ!」


ずずん、と軽い衝撃が6回艦全体を揺らし、魚雷は45ノット(時速81キロ)で正面から船団へと向かっていった。

伊15は深度80まで潜行すると船団の後方へとうつった。戦果の確認をするとやられる可能性が高くなる。深度も、深ければ爆雷が上で爆発しの衝撃が上に向く。しかし下で爆発すればそのエネルギーを直で受けることになる。


しばらくすると5回ずぅーんと音がした。命中したのだ。しかし無音航行中の為喜ぶことは許されない。乗組員は顔を笑みでくしゃくしゃにすることしか出来なかった。


米軍にとってはまさに寝耳に水状態だった。

いきなり正面の駆逐艦2隻と輸送船3隻が爆発したのだ。

駆逐艦はどちらも艦首を切断し、うち1隻は大爆発を起こして轟沈した。1隻はのろのろと艦隊から落伍していった。

輸送船はラーガーに1本命中。兵員800名と弾薬を吹っ飛ばし数分もせずに轟沈した。マラコセには2本が命中し、これも轟沈。

最後のブルーは大破し、火災が残った。どうやらすぐには消えなさそうである。


     ―――――――――――――――


15日夜。先頭を航行していた護衛艦隊は炎上中の船を発見する。


「敵艦隊ですわね……」


栗田はゆっくりと微笑む。普段は着物を着ているが、流石に現場では軍服を着ているようだ。


「各艦に通達。攻撃は自由と。」


この命令を受けた

先頭の夕立、時雨が魚雷を発射した。敵の駆逐艦3隻に命中し、巨大な水柱が立った。重巡が主砲を発射し、米駆逐艦はたちまち水柱と命中による爆発に覆われる。

駆逐艦も負けず、魚雷を4隻が12本発射した。しかし1本も命中せず、更に攻撃を受けるはめになってしまったようだ。

会敵から5分で13隻の駆逐艦は5隻になり、輸送船を放って逃げ出した。撤退中の低速な輸送船は捕まり、重巡によって葬られると、地獄絵図になってしまった。


重巡は飛行場を右舷真横にとると飛行場へと砲撃を始めた。これには寝ていた海兵隊員は驚き、急いで退避を始めた。

飛行場には次々と穴があき、航空機は破壊されていった。

榴弾砲も被害を受け、3門が破壊された。艦隊は一度反転し、今度は飛行場を左舷にとり砲撃を繰り返した。これが初めての飛行場砲撃であった。


    ―――――――――――――――


「輸送船団が全滅!? 護衛艦隊は何をしているんだ!!」


ハワイの司令部ではニミッツが憤怒している。


「それが、護衛艦隊は日本艦隊との戦闘後輸送船団を放って逃げたとか……」


部下の報告にニミッツは絶句し、たゆんと揺れる胸に押され椅子に崩れ落ちるように座った。

ニミッツはガダルカナル島の状況を知ると自体の重さを感じた。

現在、太平洋にいる空母はサラトガ、エンタープライズ、ワスプの3隻だ。

これに小型空母レンジャーを大西洋から引っ張ってきて航空機輸送にあてる。大西洋には空母が1隻もいなくなるのは痛い事だが、太平洋はそれほど大変な事になっていたのだ。


「ソロモンで叩くぞ……!」


ニミッツは、スプルーアンスにワスプ、エンタープライズを中核とする機動部隊での出撃を命じた。

日本軍機動部隊は出てきていないが、制空権奪還を目論んだのだろう。この出撃が、スプルーアンスにとって最悪の事態を招くのはこの時点では誰も知らない。


そして16日。一木支隊は無事に上陸した。


Fin


最後まで読んでいただきありがとうございます。松ちゃんです。


先日花火大会が近くの公園であったので家から走って見に行きました!火薬の臭いがすごくて、とてもいい匂い……(ウットリ

( ゜д゜)ハッ!

変人ではないですよ?www


もちろん人は多くて、暑苦しいのなんのw

家でゲームばっかりやってるNEET見習いにはキツイ環境ですよw

夜は熱帯夜なので、熱中症には気をつけます。


誤字が無いように努めてますが、万が一あった場合は遠慮無く「間違えてるよアホ」と罵ってください。Mではありません。

感想もおまちしてます!


次回は3話分を一気に更新しようと思います!読むの大変かもしれませんが、お付き合いください!

更新日時は8月5日の夜9時頃です。お楽しみに!


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