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# 第七話 ## **「王立魔法学院入学!ライバルは天才王子!?」**

# 第七話


## **「王立魔法学院入学!ライバルは天才王子!?」**


翌朝――。


王立エルディア魔法学院は、お祭りのような賑わいだった。


「見ろよ!」


「あれが昨日、王都を救った少年だ!」


「二体の竜の契約者!」


「本当に普通の男の子じゃないか。」


生徒たちの視線が、一斉に湊へ集まる。


湊は居心地が悪そうに頭をかく。


「み、見られすぎだよ……。」


フレアは笑い転げた。


「昨日まで誰にも見向きもされなかったのにね!」


「そ、それは言わないで!」


セレスは優しく微笑む。


「有名人も大変ね。」


リリアは腕を組んだ。


「そのうち慣れるわ。」


---


## 学園長の話


大講堂には千人近い生徒が集まっていた。


学園長は壇上へ立つ。


「諸君。」


「本日、新しい仲間が入学する。」


「天野湊くんじゃ。」


拍手が起こる。


湊は緊張しながら前へ歩く。


その時だった。


「待ってください。」


堂々とした声が響く。


赤いマントを羽織った金髪の少年。


年齢は湊と同じくらい。


腰には美しい剣。


胸には王家の紋章。


「私は第二王子、**レオン・エルディア**。」


講堂がざわつく。


「王子様だ!」


「レオン様!」


レオンは真っすぐ湊を見る。


「私は認めません。」


「え?」


「英雄とは、努力した者がなるもの。」


「突然現れた君が英雄など、おかしい。」


会場が静まり返る。


湊は何も言えなかった。


するとフレアが飛び出そうとする。


「ちょっと!」


「ケンカ売ってるの!?」


「落ち着いて。」


セレスが止めた。


レオンは続ける。


「だから勝負だ。」


「僕と戦え。」


---


## 決闘開始


訓練場。


何百人もの生徒が見守っていた。


学園長は苦笑する。


「若いのう。」


フレアは湊の肩を叩く。


「負けるな!」


セレスは小さくうなずく。


「あなたらしく戦えばいい。」


リリアは静かに言う。


「相手は本当に強い。」


試合開始の鐘が鳴る。


レオンは剣を抜いた。


「行くぞ!」


一瞬で距離を詰める。


「速い!」


湊は必死にかわす。


ガキン!


ガキン!


剣がぶつかる音が響く。


レオンは笑った。


「逃げるだけか!」


「違う!」


湊は息を整える。


(戦うことが目的じゃない。)


(相手を傷つけたいわけじゃない。)


レオンはさらに魔法を放つ。


「雷撃!」


バチバチッ!


雷が湊を襲う。


その瞬間。


セレスから教わった魔法を思い出した。


「水よ!」


ザァッ!


水が雷を受け流す。


「何!?」


続けてフレアの言葉を思い出す。


「炎は前へ進む力!」


湊は拳を握る。


「はあっ!」


炎をまとった拳が地面を叩く。


ドン!


衝撃波だけでレオンの剣が弾かれた。


レオンは驚きながら後ろへ下がる。


(強い……。)


(だけど。)


(この人は優しい。)


湊には分かった。


レオンは一度も急所を狙っていなかった。


本気で倒す気はない。


「王子!」


湊は叫ぶ。


「もうやめよう!」


レオンは眉をひそめる。


「なぜだ?」


「僕たちは敵じゃない!」


「世界には、本当に戦わなきゃいけない相手がいる!」


その言葉に、レオンの剣先が震えた。


しばらく沈黙が流れる。


やがてレオンは剣を鞘へ収めた。


「……負けだ。」


講堂中がざわつく。


「王子が負けを認めた!」


レオンは湊へ歩み寄る。


そして右手を差し出した。


「君は強い。」


「力じゃない。」


「心が。」


湊は笑顔でその手を握る。


「よろしく。」


大きな拍手が巻き起こる。


こうして二人は、ライバルであり、仲間となった。


---


## 地下神殿


その夜。


学園の地下深く――。


誰も知らない神殿。


中央に、巨大な石の扉があった。


突然。


ゴゴゴゴゴ……


扉が光り始める。


古代文字が浮かび上がった。


> **『火と水に選ばれし英雄よ。真実の竜神のもとへ来たれ。』**


学園長は静かにつぶやく。


「ついに……。」


「竜神の遺跡が目覚めたか。」


その扉の向こうには、世界の運命を変える秘密が眠っていた。


そして、その異変を遠く離れた闇の神殿でも感じ取る者がいた。


黒炎将軍ヴァルグは不敵に笑う。


「間に合わぬぞ。」


「竜神の力は、我ら闇の皇竜様がいただく。」


世界を巡る戦いは、新たな舞台へと進もうとしていた。


---


## 次回予告


### **第八話「竜神の遺跡!火と水を超える第三の力」**


学園の地下に眠る伝説の遺跡へ向かう湊たち。

そこで待ち受ける数々の試練、そして火竜フレアと水竜セレスでさえ知らない「竜神」の真実とは――?

湊は新たな力への第一歩を踏み出す。


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