# 第四話 ## 「王都へ!謎の美少女剣士」
# 第四話
## 「王都へ!謎の美少女剣士」
朝日が森を優しく照らしていた。
村人たちは総出で、湊たちを見送っていた。
「本当にありがとう!」
「英雄様、また来てください!」
「このパン、旅のお供に!」
「果物も持っていって!」
湊は慌てて頭を下げる。
「ぼ、僕は英雄なんかじゃ……。」
すると、小さな女の子が袖を引っ張った。
「違うよ。」
「お兄ちゃんは、私の英雄だよ。」
その一言に、湊は胸が熱くなった。
「……ありがとう。」
フレアはニヤニヤしている。
「ほらほら~、人気者じゃん!」
「からかわないでよ!」
セレスも優しく微笑んだ。
「あなたが人を助けた結果よ。」
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## 王都への道
三人は石畳の街道を歩いていた。
「王都って、どんなところなの?」
湊が尋ねる。
フレアは胸を張った。
「世界一にぎやかな街!」
「お祭りみたいな場所!」
セレスは苦笑する。
「半分は合ってるけど、王城や冒険者ギルド、魔法学院もあるわ。」
「魔法学院?」
「ええ。世界中の天才が集まる場所。」
湊は少し不安そうにうつむく。
「僕なんかじゃ……。」
「またそれ!」
フレアが額を軽く指で弾く。
「いてっ!」
「『僕なんか』は禁止!」
「自信持ちなさい!」
セレスも静かにうなずいた。
「あなたはもう、一人じゃないもの。」
湊は少し照れながら笑った。
「……うん。」
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## 突然の襲撃
その時だった。
ヒュンッ!!
一本の矢が湊の足元に突き刺さる。
「!!」
「止まりなさい。」
木の上から、一人の少女が飛び降りた。
銀色の長い髪。
鋭い赤い瞳。
腰には細身の剣。
黒いマントが風になびく。
「あなたが……。」
「二体の竜の契約者ね。」
フレアが前へ出る。
「誰?」
少女は静かに剣を抜いた。
「私は、リリア。」
「竜狩りの一族。」
湊の顔が青ざめる。
「竜……狩り?」
リリアは冷たく言った。
「竜は世界を滅ぼす存在。」
「だから私は、竜を倒す。」
フレアが怒る。
「何ですって!?」
炎が燃え上がる。
セレスは冷静に杖を構えた。
「戦うしかなさそうね。」
リリアの剣から白い光があふれる。
「その竜ごと、あなたを斬る。」
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## 初めての決闘
「はぁっ!」
リリアが一瞬で距離を詰める。
「速い!」
湊は目で追えない。
キィン!!
フレアの炎の剣と、リリアの剣が激しくぶつかる。
火花が飛び散る。
「なかなかやるじゃん!」
フレアは笑う。
しかし次の瞬間。
シュン!
「えっ?」
リリアの姿が消えた。
「後ろ!」
セレスが叫ぶ。
湊は振り向く。
剣が目の前まで迫っていた。
(間に合わない!)
その時。
右手の炎の紋章と、左手の水の紋章が同時に輝いた。
「守れ!」
ドォォン!!
炎と水が混ざり合い、透明な壁となって湊を包む。
リリアの剣は、その壁に弾かれた。
「……!」
リリアは驚いた表情を浮かべる。
「こんな防御魔法……見たことがない。」
フレアは得意げに笑う。
「当然!」
「湊は特別だからね!」
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## 少女の涙
戦いが続こうとした、その時。
リリアの視線がセレスに止まる。
「……。」
「その目。」
「昔、私を助けてくれた水竜と同じ……。」
セレスは静かに目を見開いた。
「あなた……まさか。」
リリアは剣をゆっくり下ろした。
「十年前。」
「村が魔物に襲われた時。」
「青い竜が命を懸けて私を助けてくれた。」
涙が頬を伝う。
「でも父は、その竜を魔物だと言った。」
「私は……。」
「何を信じればいいのかわからなくなった。」
湊はゆっくり前へ歩く。
「だったら。」
「一緒に旅をしない?」
「僕たちを見て、自分で答えを探せばいい。」
リリアは驚いて顔を上げる。
「敵だった私を……仲間に?」
湊は笑った。
「僕も、人を信じるのが怖かった。」
「でも、信じてくれる人がいたから変われた。」
フレアは腕を組む。
「まっ、湊がいいって言うなら!」
セレスも微笑んだ。
「歓迎するわ。」
リリアはしばらく黙っていたが、やがて小さく笑った。
「……変な人。」
「でも、嫌いじゃない。」
彼女は剣を鞘に収める。
こうして、旅に新たな仲間が加わった。
しかし、その様子を遠くの崖の上から見つめる黒い影があった。
「二体の竜の契約者……。」
「ようやく見つけた。」
黒いローブの男は、不気味な笑みを浮かべる。
「闇の皇竜様への、生け贄にしてやろう。」
風が吹き、ローブがはためく。
湊たちの知らないところで、新たな陰謀が静かに動き始めていた。
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### 次回予告 第五話
**「初めての王都!最強の魔法学院と運命の出会い」**
ついに王都へ到着した湊たち。華やかな街並みに心を躍らせる一方で、「二体の竜の契約者」の噂はすでに王都中へ広まっていた。そして、世界最強の魔法学院の学園長が湊を呼び出す。そこで待っていたのは、湊の運命を大きく変える衝撃の真実だった――。




