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転生しても貴族医師としてここを守る  作者: マーたん


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終わらない世界と第七の使徒ユナ

終わらない世界


物語には終わりがあります。


旅にも終わりがあります。


けれど。


人の人生には、その先があります。


白き賢医タクトが歩んだ道。


フィリアと築いた家族。


エマとレオの成長。


仲間たちとの絆。


終焉神ゼロスとの約束。


それらは決して終わりではありません。


バーチャルセンター。


そこは無数の世界と物語が集まる場所。


管理者ユナは知っています。


どれほど長い冒険も。


どれほど壮大な神話も。


その先には新たな出会いが待っていることを。


だから彼女は笑顔で言うのです。


「お疲れ様でした」


そして続けます。


「まだまだ続きますよ」


新しい患者。


新しい仲間。


新しい世界。


白き賢医の旅は、まだ終わらない――。

第四十五話「終わらない世界と第七の使徒ユナ」


白い空間――バーチャルセンター。


第七の使徒ユナは、満面の笑みで手を振った。


「お疲れ様でした!」


「バーチャルセンター体験版『転生しても貴族医師としてここを守る』を最後までご利用いただき、ありがとうございました!」


巨大なスクリーンには、これまでの冒険が映し出されている。


フィリアとの出会い。


エマとレオの誕生。


終焉神ゼロスとの友情。


フェルディア総合学園。


星界の監察者。


数え切れない奇跡。


ユナは一礼した。


「今回、プレミアバッジ会員の方のみの特別予約で選ばれました!」


「黒鯛様、ご利用ありがとうございました!」


すると第五の使徒が首を傾げた。


「お兄ちゃん?」


「終わりなの?」


ユナは笑った。


「まさか」


「まだまだ続きますよ」


◇◇◇


ユナは巨大な管理端末を操作する。


「それでは次の設定確認です」


画面に文字が現れた。


⸻


【主人公】


タクト


【職業】


貴族医師


【能力】


白き賢医


【転生設定】


前世の記憶あり


【家族】


追加可能


【仲間】


追加可能


【王国】


拡張可能


【神々】


追加可能


【世界】


無限拡張可能


⸻


「タクト、設定はどうですか?」


タクトは苦笑する。


「ずいぶん自由なんだね」


「もちろんです!」


ユナは胸を張る。


「これから後々いくらでも追加できます!」


第五の使徒も手を挙げた。


「家族増える?」


「増やせます!」


「学園増える?」


「増やせます!」


「神様増える?」


「増やせます!」


「患者さん増える?」


タクトは慌てた。


「それはほどほどでお願いしたいな」


皆が笑う。


◇◇◇


ユナは再び端末を操作する。


「オプションはどうしますか?」


「オプション?」


「はい!」


画面が切り替わる。


⸻


【家族オプション】


✓ 綺麗な奥さん


✓ 元気な子供たち


✓ 仲の良い家族


✓ 平和な生活


✓ 幸せな日常


⸻


「これでよろしいですか?」


フィリアが顔を赤くする。


「綺麗な奥さんって……」


タクトは笑った。


「もう設定済みだね」


エマは元気よく手を挙げる。


「私は!?」


「元気な子供で登録済みです!」


「やったー!」


レオも笑う。


「ぱぱー!」


◇◇◇


するとユナは扉の前へ立った。


「それでは」


「いってらっしゃいませ」


扉が開く。


その先には。


美しい王都フェルディア。


学園。


診療所。


笑顔の人々。


仲間たち。


家族。


全てが待っていた。


ユナは優しく微笑む。


「ようこそ、王都へ」


「私の世界へようこそ」


タクトは振り返る。


「また会える?」


ユナは頷いた。


「もちろんです」


「だって」


「この物語は終わりませんから」


◇◇◇


その時。


管理画面に新しい表示が現れる。


⸻


《新規患者を確認》


《新規王国を発見》


《未確認神話を発見》


《新使徒候補を確認》


《世界の外から救難信号を受信》


⸻


ユナは驚く。


「え?」


第五の使徒は笑った。


「始まったね」


タクトは白衣を羽織る。


「患者がいるなら」


「行かなきゃ」


ゼロスは肩をすくめた。


「まったく」


「休ませる気がないな」


フィリアは微笑む。


「気を付けて」


エマは元気よく叫ぶ。


「お父さん頑張って!」


レオも両手を伸ばす。


「ぱぱー!」


そして。


まだ誰も知らない新たな世界への扉が開かれる。




「世界の外から来た患者たち」


さらにその先へ続く――。

また会いましょう


第四十五話「終わらない世界と第七の使徒ユナ」をお読みいただき、ありがとうございました。


バーチャルセンターでの体験は一区切りを迎えました。


ユナは見送りました。


タクトを。


フィリアを。


エマとレオを。


そして、これまでの物語を見守ってきた全ての人々を。


ですが。


彼女は知っています。


本当の終わりではないことを。


王都フェルディアには、まだ笑顔が溢れています。


フェルディア総合学園には、新しい生徒たちが集まっています。


診療所には、助けを求める患者が訪れます。


そして。


世界の外からも、救いを求める声が届き始めています。


ユナは最後に小さく手を振りました。


「また会いましょう」


「先生」


モニターには次々と新しい通知が表示されます。


* 新規患者を確認

* 新規王国を発見

* 未確認神話を発見

* 新使徒候補を確認

* 世界の外から救難信号を受信


物語はまだ始まったばかり。


白き賢医の旅は続く。


家族との日々も続く。


仲間との絆も続く。


そして――


まだ誰も知らない未来へ。


『転生しても貴族医師としてここを守る ~世界の外から来た患者たち~』


まもなく開幕。


それでは。


また次の物語でお会いしましょう。

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