SDガンダムが一番リアルロボだと気づいた日
ロボットアニメには、昔から妙な分類があった。
「リアルロボット」と「スーパーロボット」。
現実にありそうなのがリアルロボで、
ありえない力で戦うのがスーパーロボ――
そんな、当たり前のようで実は曖昧な線引きだ。
ガンダムはリアルロボ。
ダグラムもリアルロボ。
ゲッターはスーパーロボ。
エヴァは……まあ、説明不能。
当時のオタクたちは、みんな“リアルさ”について熱く語った。
出力がどうとか、装甲厚がどうとか、
ミノフスキー粒子がどうとか。
でも、誰も言わなかったことがある。
――そもそも、立てるのか?
ロボット工学の基本なんて、とてもシンプルだ。
重心は低く。足は太く。接地面は大きく。
当たり前の話だ。
ところがロボットアニメの主役機は、
どれもこれも重心が高い。
頭と肩に無駄な装甲が盛られていて、
腰は細くて、足首は棒みたいに見える。
研究者に言わせれば、
「ガンダムは物理的に立てない」
らしい。
いや本当に、そのとおりだと思う。
そんな中で、私がふと気づいた。
あれ?
もしかして一番リアルロボって、SDガンダムじゃない?
まず、重心が低い。
胴体が短くて、足が太い。
頭は大きいが、あれは見た目の話であって、
もし内部が軽い素材なら何の問題もない。
アムロも言ってた、
たかがメインキャメラだって。
足裏面積は広く、姿勢安定性は抜群。
転倒モーメントも小さい。
物理演算をまじめにやると、
意外にも“最も立てるロボット”はSDガンダムになる。
リアルロボ論の盲点は、
スペックや出力じゃなくて、
もっと根本的な“立てるかどうか”だった。
その基準で考えると、
細身で18メートルもあるモビルスーツより、
二頭身のSDガンダムのほうが
圧倒的に現実的なのだ。
ロボットアニメの世界では、
リアルとは何かがよくわからなくなる。
でも、物理だけはごまかせない。
今日も私は思う。
一番リアルロボは、SDガンダムだ。
誰がなんと言おうと。




