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第2章:【運営殺し(ゴッド・キラー)――世界の書き換え】

管理塔『バベル』の内部。

そこは廃墟の東京とは一変し、無数のデータコードが滝のように流れ落ちる、白亜の電脳空間だった。

「……ここが、世界の心臓部」

仁が踏み出す一歩ごとに、足元の床が波紋のように青く光る。

その時、空間が歪み、ノイズの中から「それ」が現れた。

第11話:【神の代行者――システム・コア】

現れたのは、感情を一切排除した無機質な声と、巨大な鏡のような球体。

その鏡面には、仁を心配そうに見つめるイヴやライカ、シェルたちの姿が「バグ情報」として赤く点灯して映し出されていた。

『――警告。イレギュラー個体「仁」。および付随する重度バグデータの破棄を最終決定。』

「破棄だと……? 勝手なこと言うな! こいつらはデータなんかじゃない、俺の仲間だ!」

仁が叫ぶと同時に、球体から無数の触手のような光の帯が放たれた。それは「修正(修正)」という名の物理的抹消。

「マスター、危ない!」

シェルが瞬時にアーマーの出力を上げ、仁を包み込む。だが、相手は世界の管理権限を持つコアそのもの。一撃の重さが、これまでの刺客とは比較にならない。

「ぐっ……あ……ああっ!!」

シンクロしている仁の全身に、凄まじい衝撃が走る。

『仁! しっかりしなさい! ――ライカ、アイリス、行くわよ!』

イヴの合図で、武器娘たちが一斉に実体化した。

だが、システム・コアは冷酷に告げる。

『――全武装の「機能停止シャットダウン」を実行。』

「え……?」

その瞬間、ライカの電磁砲が、アイリスの盾が、ピピの銃が、砂のように崩れ始めた。

「嘘……体が、消えて……?」

「仁……ごめん、なさい……力が……」

絶望、そして――【真・全部持ち】の覚醒

「待てよ……消えるな……行かないでくれ!!」

仲間たちが次々と光の粒子に還っていく。

仁は必死に手を伸ばすが、掴めるのは虚空だけ。最後に残ったシェルさえも、アーマーの形を維持できず、半透明の少女の姿で仁に抱きついたまま消えようとしていた。

「マスター……泣かないで……。私たちは、あなたの……『中』に……」

システム・コアが冷徹に、最後の一撃を放とうとしたその時。

仁のスマホが、これまで見たこともない漆黒の輝きを放った。

『――全武装の消滅を確認。

 ……エラー。エラー。

 「喪失」をトリガーとして、隠しパッチ【神のオーバーロード】が起動します。』

「……消えてない。」

仁の瞳が、黄金から深淵のような黒へと変貌する。

消えたはずの仲間たちの声が、今度は外からではなく、仁の魂の奥底から響いてきた。

『そうよ、仁。私たちはあなたの武器……。あなたが望むなら、私たちは「概念」となって、あなたと一つになる!』

イヴの声が響くと同時に、仁の右手に漆黒の大剣が形成される。

ライカの声とともに、左腕に雷鳴を纏った大砲が。

アイリス、ピピ、そしてシェルの意思が、仁の細胞の一つ一つと融合していく。

全武装連結フル・コネクト――形態:【終焉の覇王アポカリプス】』

「運営……。お前たちが作ったこの世界を、今から俺が『再定義』してやる。」

第11話:結び

仁の背後に、巨大な「黒い翼」のように展開されたすべての武装。

それは、もはやスマホのアプリで制御される「道具」ではない。

仁という一人の人間が、世界の理を書き換えるために手にした**「全存在」**だった。

「……行くぞ、みんな。」

『「「「「「「おー!!」」」」」」』

仁の一振りが、管理塔の空間そのものを真っ二つに切り裂いた。

神(運営)との、本当の最終決戦が始まる。

【新形態:終焉の覇王アポカリプス

概要: 武器娘たちが仁の肉体と完全に融合した姿。

能力: 「運営コマンド」の無効化。仁が口にした言葉がそのまま世界のルールになる(限定的な現実改変)。

代償: 精神的負荷が凄まじいが、シェルが内側から精神を愛で包み込み安定させている。

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