4-02 - こいにおちるおとがした! -
4-02 - こいにおちるおとがした! -
こんにちは、リーゼロッテ・シェルダン15歳です、コルトの街のお家を購入して5日経ちました。
色々あって3日ほど街を留守にしていたのでタダーノの味が恋しいのです、今はちょうど夕方だし夜の料理も美味しいのでお店に寄るのです!。
「シャルロットさん、お腹空いたから今日の夕食はタダーノにする?」
「いいっすね!、あそこの夜ごはん美味しいっすよね!」
人のお金でご飯を食べるのが大好きなシャルロットさんのお顔が輝いています!。
「うん、夜は自分で作ったり屋台の食べてたから久しぶりだね」
タダーノの前まで行くとちょうど夕陽が沈むところでした、後ろの海とお店の白い壁が真っ赤に染まってとても綺麗です、お店に入ると私達を見てマスターが驚いています。
「おぅ!、坊主とシャルちゃん、3日もお昼来なかったから心配したぞ・・・ちょっと待っててくれ!」
慌てて外に出て向かいの宿屋に走って行きました・・・食事中のお客さんが居るのにお店を放っておいていいのでしょうか?。
・・・
・・・
「はい、ミートパスタとシーフードリゾット2つ、貝の煮込みスープ1つで・・・1820ギルっすよー、毎度ありがとうっす!」
マスターがなかなか戻ってこないからシャルロットさんが食べ終わった人のお勘定をしています、店員姿がサマになってますね・・・。
「うぉー、遅くなっちまった、シャルちゃん勘定してくれてたのか、ありがとうな!」
お客が全員帰った後、ようやくマスターが戻ってきました。
「マスター遅いっすよ、はいこれ、さっきまでの伝票3つと預かってたお金っ!、一応確認しておいて欲しいっす!」
「すまん・・・それにしてもシャルちゃん接客うまいな、ウチの店で働く気はないか?」
マスターにそう言われてシャルロットさんが嬉しそうです。
「えー、そうっすかぁ、実は子供の頃の夢は小さなお店を開く事だったんっすよ、でも今はお仕事があるっすから・・・」
「シャルロットさん、もし僕の事が落ち着いたらやってみれば?」
「えー、リゼルきゅん、私クビっすか?、ひどいっす!」
「冗談だよ、でもシャルロットさん生き生きしてたから、こういうお店が合ってるのかなって・・・」
「おっと忘れてた、トシと・・・こいつの親父で俺の弟、道の向かいで宿屋をやってるトゥーリックだ、この前のトシの件で遅くなっちまったが礼を言いたいそうだ」
そう言ってマスターの後ろからトシのクソ野郎と知らないおじさんが出てきました。
「初めまして、私はトシローの父親でトゥーリックと申します、呼びにくければリックとお呼び下さい、先日はウチの息子の命を救っていただきありがとうございました・・・ほら、トシもお礼を言いなさい」
そう言って隣に立っていたトシを私の前に押し出します。
「リゼル、あの時は本当に助かった、感謝してる、ありがとうな・・・」
やけに素直ですね、ここで辱めてやってもいいのですが私は心が広いので感謝を受け取っておきましょう!。
「うん、いいの・・・トシが無事でよかった、むかつく奴だけど死んでほしくなかったの」
「・・・ムカつくは余計だろ!、まぁ事実なんだけどな」
トシの言葉は無視して隣に居るお父さんを観察します・・・オールバックにきっちりと髪を整えて口髭を生やしたとてもダンディなおじ様です。
でも・・・小説に出てくる裏社会の情報屋みたいな胡散臭さがありますね、バーのマスターとか似合いそう。
「トクン・・・」
あ、恋に落ちる音が聞こえてきたのです、後ろを振り返ると・・・。
「素敵な方・・・ちゅき・・・」
シャルロットさんのお顔が真っ赤で足をもじもじさせてるのです!、こんなシャルロットさん初めて見たのです!。
「あの、リックさん?・・・この人はシャルロットさん、普段はこんな感じじゃないの・・・」
役に立たなくなってるシャルロットさんをフォローしようと思ってリックさんに話しかけると・・・。
ぽっ・・・
顔を赤くしてシャルロットさんをガン見しています!。
「おやぁ・・・リック、お前まさか」
マスターが何故かニヤニヤしているのです!。
「親父、ここで立ち話してると客が来たら邪魔になる、向こうのテラスで話そうぜ・・・」
呆れながらトシはお父さんのフォローに入りました、私はシャルロットさんですね。
「・・・シャルロットさん大丈夫?、向こうでお話ししよう?」
私達はシャルロットさんとリックさんをテラスに放り込み、お店の裏に行きました。
「やばい、あんなになった親父初めて見たぜ、どうやらお姉さんに一目惚れしたようだ・・・」
「・・・うん、シャルロットさんもポンコツになっちゃったよ」
「いいのかよ?、あのお姉さんお前のとこの護衛・・・従業員か何かだろ」
「良くないのです・・・お仕事あるのにあんなにポンコツになったらお父様に怒られるのです」
「なぁ、あの人やリゼルって・・・何者?」
「訳あって言えないのです!・・・名乗るほどの者じゃないのです!」
一瞬トシが不満そうな表情をしたけれど私の身分は明かせないのです!。
「お前らって一時的にここに滞在してるだけだろ、あんなになった2人・・・これからどうするよ?」
「僕はこの街でお薬のお店を開くの・・・役場で手続きも済ませたからここで暮らす予定なのです!」
それを聞いてトシの表情が明るくなりました・・・私がここで暮らすのがそんなに嬉しいのでしょうか?。
「・・・そっか、じゃぁしばらくは兄貴分として面倒見てやるよ、店が休みの時は遊びに行こうぜ!」
そういえば私はトシを叩いてしまった罰として不本意ながらこいつの弟分になってしまったのです!。
「うん、僕はトシの弟分だから・・・ついて行ってやるのです」
「・・・で、あの2人を本当にどうするつもりだ?、無言で見つめ合ってやがるぞ」
後ろからマスターが悪そうな顔して割り込んできました、本当にどうしたらいいのでしょう・・・。
読んでいただきありがとうございます!。
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