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〜リーゼロッテさんはひきこもりたい! Reboot(異世界で優雅なスローライフを目指すのです!)〜  作者: 柚亜紫翼
4章 にほんへようこそ!(Side-15)

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4-01 - みなとまちでおうちをかったのです! -

4-01 - みなとまちでおうちをかったのです! -



こんにちは、リーゼロッテ・シェルダン15歳です。


「はい、確かに・・・こちらは家の全ての鍵と権利書になっております」


「あ・・・ありがとう・・・ございましゅ」


「ありがとうっすー」


今、私とシャルロットさんはコルトの街の不動産屋さんに来ていて目の前の机には金貨が数十枚積み上がっています。


私達はこの街で借りている海の見える素敵なお家を購入する事にしたのです!。


元々は売りに出されていたお家で、長く滞在する予定じゃないし勿体ないのでしばらく借りる事になっていました。


でも住んでみるとこの街やお家がとても快適だったので自分のお金で購入する事にしたのです!。




私はお家の権利書が入ったカバンを抱きしめて不動産屋さんを後にしました。


あとは役場で所有者手続きと・・・滞在手続きを終了して住民登録すれば私はこの街の正式な住民になれるのです!。


「ふふっ、買っちゃったぁ・・・僕のお家・・・」


「良かったっすねー、前の持ち主の売り手さんも希望どおりの金額で売れて喜んでたし・・・でも旦那様が買ってくれるって言ってるんだから買って貰えば良いのに」


「いいの、これは領民の人達の税金やお父様がお仕事をしたお金じゃなくて、僕が自分で貯めたお金で買った僕のお家なの!」


「うーん、なんとなく分かるっすね、リゼルくんの立場なら欲しい物って殆ど手に入るじゃないっすか、でも自分のお金で買った時の嬉しさって良いもんっすからね」


「うん、それにお家をもっと可愛く改装できるし・・・お休みの時はこのお家で海を見ながらのんびりするんだぁ」


とても可愛いお家なのだけど外観が少し古臭くて茶色に塗られた塗料が所々剥がれています、だからタダーノみたいな真っ白でおしゃれな色に塗り替えたいし内装にも手を加えたいと思っているのです。





・・・


・・・


次に訪問した役場ではカルロ町長さんが手続きをしてくれました。


この街に住みたいから正式に住民登録したいって言ったら「こんな田舎にですか?」と凄く驚いてました、でも自分の生まれ育った街に愛着があるのかその後はとても喜んでくれたのです。


登録は今の性別、リゼル・フェルドでやってもらったのでこの街に居る時の私は男の子です、普段と違った性別で暮らすのも面白いだろうしこの街で沢山楽しい事をやって過ごしたいなぁ。


「お家の横にある納屋を改装して・・・ですか?」


「そこで薬草やお薬を売るお店をやる予定っす、その為の手続きもお願いできますかー」


私の代わりにシャルロットさんが町長さんと交渉してくれています、後で美味しいものを奢ってあげましょう!。


これからの私はお薬屋さんのリゼルくんなのです!・・・ふふふ、正体を隠して2つの顔を持つ女っていうのもスパイ映画みたいでかっこいいのです!。


「この街には医者が1人居るのですが本格的な薬を売る店が無いのです、今までは売店で売ってる簡単なものを買うか、特殊な薬は隣町まで買いに行っていましたから助かりますよ」


「一応、体が弱いって言う設定でお願い・・・最初のうちは7日のうち3回くらい、午前中だけ開店する感じかなぁ、暇な時や他のお仕事が無い時はお店を開けてもいいし・・・」


「大丈夫です、お年寄りは手数料を払って漁師さんや駆け出しハンターの人達に隣町まで買いに走ってもらってましたから・・・それに街の医師も結構な年齢になっていまして後継者をどうしようって話が出てたんですよ、医療免許があるだけでも大助かりです」



カルロ町長さんとお話ししていると、この前トシを襲った3人組の話になりました。


「まさかあいつらがそんな事をやらかすとは・・・って感じですね、大人達に対して普段はいい子の仮面を被っていたようです、他の子供達に聞くと出るわ出るわ・・・悪さして他の子達に罪を被せていました」


「ひどいっすね!」


「罪を被せられた子達は報復が怖いから言い出せなかったようでして・・・トシローさんだけは反発して喧嘩を売っていたから目を付けられ今回の事件に至ったという訳です」


とんでもない悪ガキだったようです、私に刃物を向けて殺そうとしたのですから捕まったのは自業自得、いい気味なのです・・・そう思っているとシャルロットさんが。


「人を傷つけるの手慣れてたみたいっすから、他にも余罪がありそうっすね」


「えぇ、魔物寄せを撒いた2人組は隣町で捕まりました、その2人の証言もあって彼らを街に連れてきた3人は有罪確定、これで慈悲の星が1つ消えて2年ほど・・・未成年だから収容所ではなく更生施設送りになる予定でした」


何故か町長さんが言い淀んでますね・・・。


「予定ってどういう意味っすか?」


シャルロットさんも様子がおかしいと思ったのか町長さんに尋ねます。


「余罪を調べると一番多い奴で18件、一番少ない女の子でも12件、これで3人とも星がまた1つ消えます、ちょっと重めの軽犯罪の積み重ねだから更生施設は半年追加かな?、そんな事を考えてた矢先にあいつらやらかしましてね」


また何かやったのでしょうか?、本当に懲りませんね。


「役場の隣にある衛兵の留置場に3人別に入れていたのですが・・・あいつら脱走したんですよ、警備してた衛兵が1人重傷、主犯は1番の悪ガキのあいつです、靴の裏に鍵開け用の針金と刃物を隠し持っていたようで」


「・・・わぁ」


「用意周到な奴っすね!」


「見習いハンターで斥候をやっていたそうです、女の子の居る鉄格子の鍵を開けて仲良く脱走、残った男の子の鍵も開けて誘ったようですがそいつは「これ以上罪を重ねるのはヤバい」って拒否したそうです」


「・・・」


「それが余計に2人を怒らせたみたいで・・・殴られて留置場の中で気絶、気付いてすぐ上の衛兵詰所に知らせに行きました、こいつはまだ更生の余地がありますね」


「私達が被害届を取り下げてあげたっていうのになんてアホな奴らなんっすか!」


シャルロットさんが怒ってます、私達貴族への殺人未遂は問答無用で重罪なのです、星が1つ消えて2年くらい監獄行きになります。


でも未遂だったしそれは可哀想だからと町長さんに頼んで私達への傷害罪は取り下げてもらったのです!、なのにそれが無駄になったのです!、私があの時町長さんに下げた頭を返しやがれなのです!。


「それだけじゃないんですよ、重傷を負った衛兵の人なんですが利き腕をやられましてね、もう剣が持てないって事で衛兵の仕事は退職、奥さんに子供が生まれたばかりだっていうのに可哀想でね・・・」


「・・・わぁ」


「実は被害者はタダーノさんの友人でして・・・タダーノさんはそりゃもう怒ってましてね、リゼル様と同じように未成年で可哀想だからって取り下げる事になってたトシローさんへの殺人未遂の被害届を出しちゃったんですよ」


「・・・え、それって」


「お察しの通り魔物寄せで1つ、軽犯罪の積み重ねで1つ、脱走と傷害で1つ、星が全部消えてトシローさんの件で4つ目、捕まったら奴隷落ちになります」


凶悪犯罪者によくある即奴隷落ちって奴ですね・・・。


「彼らの親は自分達が可愛いのかそれとも賠償金を払いたくないのか・・・子供を切り捨てたようです、もう息子、娘の縁は切ったから好きにしてくれってね」


親も最低な人間でしたぁ!。


「今日の朝、街を出て引っ越すからって手続きに来ましたよ、賠償金の事があるから退出届は受理しなかったのですが・・・先ほど職員が訪ねて行ったら家は空っぽ、早々に街から出て行ったようです、そのうち彼らも捕まって賠償金を毟り取られるでしょう」


「・・・」


「どうします?、取り下げた被害届をもう一度出しますか?、ここまでクズな奴ら庇う必要無いでしょうし賠償金も少額ですが入ると思います、名前は出さず貴族2人に対する殺人未遂って事にできますけど・・・」


「リゼルくん、どうしましょうか、私はどっちでもいいっすけど、・・・怖い思いしたんだから出しましょうよ」


シャルロットさんが私に尋ねます。


「カルロ町長さん・・・出しておいてもらえる?、でも逃げなかった男の子には出さないで欲しいの、できるかな?」


「はい、大丈夫ですよ」

読んでいただきありがとうございます!。

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