表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
〜リーゼロッテさんはひきこもりたい! Reboot(異世界で優雅なスローライフを目指すのです!)〜  作者: 柚亜紫翼
2章 てんいまほうがかんせいした!(Side-15)

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

26/40

2-12 - もるだとすかり -

2-12 - もるだとすかり -



「川崎くん」


「須華莉とお呼びください!」


「川崎くん」


「ス・カ・リ!です!」


「・・・スカリくん」


「はいなんでしょう!モルダ博士!」


朝の恒例となったこのやりとりは一部では夫婦漫才とも言われています!、私の名前は川崎須華莉かわさきすかり、24歳。


私とお話ししている相手は茂留田次郎もるだじろう博士、おそらく50歳になったかならないかくらい?、彼はここ国立宇宙生物科学研究所にある第2生物研究室の室長です。


私はというと大学卒業後、UFOや宇宙人が好き過ぎてこの研究所に就職したまだまだ新米の職員、博士の部下であります!。


私の変な・・・っていうのもつけてくれた親に失礼ですね、変わった名前は私の両親が揃ってTVドラマ、X-Filesの大ファンで、この須華莉すかりという名前はその登場人物にちなんで付けられました。


両親の影響・・・計画通りの教育の賜物なのか?、私は幼い頃から宇宙や超常現象、未確認生命体、心霊現象などに強い興味を持って育ちました。


「まぁ・・・就職先にこんなところを選んだくらいですからね」


「こんな所とはなんだねスカリくん」


思った事が言葉に出ていましたぁ!。


お仕事中に独り言はダメって言われてたのを忘れてモルダ博士に怒られてしまいましたね。


博士は真面目で物静かだから私がこの研究室を明るくしてあげようと思ってるのに・・・ちなみにここの研究員は私達2人しか居ません。


もちろん密室で2人きりではなくて、残念ながらここは色んな研究室が集まる広いフロアの隅っこにパーテーションを立てて仕切られた空間なのです!。


だから他の研究員の人達に私達の愉快な会話がダダ漏れで、今も「また第2生研の夫婦漫才か・・・」などと囁く声が聞こえています。


私達は所内の皆さんから「生物研究室のモルダーとスカリー」と呼ばれている名物コンビなのです!。



私達のお仕事は国立宇宙生物科学研究所という名前の通り、宇宙に関する生物や物質を科学的に研究しよう!というものなのですが・・・ぶっちゃけお仕事はありません!。


そんなにホイホイ宇宙人や未確認生物が居たら大騒ぎです。


だから今は人工衛星や宇宙開発事業のお手伝い・・・下請けをやってます、衛星軌道のシュミレーションやプログラムのバグ出し、搭載する衛星機器の選定や手配、雑用が主なお仕事の何でも屋です。


唯一活躍の場があったのは少し前に話題となった無人機によるサンプルリターンの時です、小惑星から持ち帰ったサンプルの入っている可能性のあるカプセルを開けて・・・ってやつですよ!。


サンプルが入っていたと分かった時には研究所を挙げてのお祭り騒ぎでした。


そこに生命体が入ってたら我が第2生物研究室にお仕事が回ってきたのですが、ほとんどの作業はウチより規模が大きな第1研究室の皆さんが担当しました。


私が関わったのは「忙しいからこの資料をコピーしておいて!」と頼まれた報道陣に配る資料のコピー500枚・・・でも関わる事ができてとても幸せなのです!。


着任早々モルダ博士には「まぁ、宇宙人がやって来ない限りウチは仕事無いよ」なんて事を言われてましたけど・・・。


私としてもそのうち宇宙生物見つかるといいかな・・・程度のささやかな希望を持って毎日雑用をこなしていました。







・・・


そんな平穏な毎日を送っていたある日、巨大宇宙船が私の故郷の街に現れたのです!。


その日は人工衛星の打ち上げが迫っていてプログラムに間違いがないか念入りにチェックしていました、今日のタスクも終わったのでそろそろ帰りましょうかと博士に話しかけようとしていた時・・・。


「スカリくん、これ見て!」


そう博士が私に向かって言いました、お仕事中にスマホで動画を見てるなんて真面目な博士にしては珍しいな・・・と思っていると、隣の研究室でも何やら大騒ぎしています。


「宇宙船!」「マジかよ!」「すげぇ!」などの声がここまで届いてます。


私も慌てて博士のスマホ画面を覗きました・・・。


「やばい!」


「スカリくん、近い近い!、胸が当たってる・・・」


博士が何か言ってますがそんな場合じゃないのです!。


「私は貧乳だから問題ありません!、男だと思って気にしないでください!」


「いや気にするよ!」


「博士っ!、やばい!、宇宙船だ!、未知との遭遇だ!、ひゃっほう!、宇宙人居たよ!、マジっすかぁー!」


私は博士の両肩を掴んでガシガシ揺すりながら子供のように飛び跳ね・・・怒られてしまいました!。






・・・


・・・


「でねー、研究室大騒ぎだったんだぁ!、ほんとに宇宙人いたんだぁ!、今私感動して泣いてるし!、マスコミは何で手紙来た時に発表しなかったんだよぉー、宇宙船来る時間知ってたら私飛行機乗ってでも帰省してたのになぁ」


宇宙船が現れた日の夜、研究所を出て築年数89年のボロアパートに帰宅した私は夜中なのにお友達に電話をしてしまいました。


「実物見に行ってないの?、なんで!、生で見るチャンスだったのに!・・・寝てたぁ?、信じられない!」


「ねぇ、なんか今日テンション低くない?、夜中に電話した私も悪いんだけどさ、今、日本中・・・いや世界中が大騒ぎだよ!、何でそんなに落ち着いてられるのよ」


「ん?、魔法や異世界人に興味ないかって?、あるけど今は宇宙人だよ!、いるかもしれない異世界人より、ついさっき現実に登場した宇宙人だよ!、何言ってんの当然じゃん!」


「なんで謝ってるのさ、意味分かんないよ、あー、さては寝ぼけてるな、ごめんね、私超興奮しちゃってさ、誰かと話してないと夜中に浮かれて踊りそうなんだぁ」


「気が済むまで話したし、そろそろ切るね、遅くまで付き合ってもらってありがと、勉強がんばってね・・・おやすみ、林檎ちゃん」


・・・


・・・


「あー、話した話したぁ、喉が痛いよぅ・・・でも宇宙人かぁ、本当にいたんだぁ」


「・・・ふふっ・・・明日から楽しみ!」








・・・


・・・


宇宙船の出現という世界を震撼させる大事件のあった翌日から我々宇宙生物科学研究所の職員は寝る暇もないくらい多忙になりました!、でも嬉しい忙しさです!、こんな夢みたいな事が起きるなんて嬉しいに決まってます!。


宇宙人がくれた未確認生物の研究!、私が本当にやりたかった事なのです!。

読んでいただきありがとうございます!。

面白いと思った人は下のお星さまやいいねをポチリと押してもらえると作者が喜びます・・・。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ