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〜リーゼロッテさんはひきこもりたい! Reboot(異世界で優雅なスローライフを目指すのです!)〜  作者: 柚亜紫翼
1章 りーぜろってさん(Side-12)

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1-13 - こわいゆめ -

1-13 - こわいゆめ -



「わぁぁぁ!」


叫び声をあげて夜中にベッドから飛び起きました。


「またあの夢なのです・・・」


こんばんは、リーゼロッテ・シェルダン12歳です。


私は幼い頃から何度も同じ夢を見ています。


前世で私が死んだ時の夢です。


・・・


・・・





お仕事の打ち合わせで飛行機に乗って、明日は休日、私はお家に帰ろうと人の少なくなった空港のロビーを歩いていました。


人混みが苦手なので飛行機を降りた人達が居なくなるまで喫茶店で時間を潰していたのです。


ネットフリフリでお父さんが「今期の覇権だお!」って言っていたアニメを1話丸ごと見てしまいました!。


「ふふっ、面白かったのです!、帰ったら続きを見ましょう」


明日は私のお誕生日、25歳になるのです!。


もう成人しているのに、大人なのに家族は私の誕生日を盛大に祝ってくれるのです。


「直帰ー、直帰ー、ちょきちょき直帰ぃー」


「あっしたは私の誕生日ぃー、よいぞー、よいぞー、祝うがよいぞー」


24歳になるいい歳をした大人が恥ずかしい鼻歌を歌いながら歩いていると・・・。



ぱんっ!


ぱんぱんっ!


きゃー


ざわざわっ・・・


「邪魔だ!、退けっ!」


どんっ!


「わぁ!」


ずしゃぁぁ!


突然何かが破裂したような音?が響きました。


後ろからは人の悲鳴・・・振り向くと走って来た男の人に押されて転んでしまいました、だからハイヒールは嫌なのです!。


「わーん、ストッキングが破れてしまいましたぁ!」


お土産のお菓子が入った紙袋はどこでしょう、潰れていたら弁償してもらうのです!。


どたどた・・・


向こうから覆面をした人が走ってきて、あれは銃?でしょうか?天井に向けて撃ちました。


ぱん!


ぱんっ!



さっきの音は銃声だったのですね、生まれて初めて生で聴きました・・・強盗でしょうか、空港だからテロ?。


おっと、こんなところで呑気に転がっている場合じゃないのです!。


私も逃げようと立ち上がると・・・いつの間に私の側に来たのでしょう?、2人の覆面をした人が私の肩を掴みました。


がしっ!


「ひぃ・・・」


どうやら私は捕まってしまったようです。


もしかすると私は人質?、まさかそんなドラマみたいな・・・怖くて声が出ません。


じたばた・・・


「#&@+&!!」


逃げようと暴れたら殴られてしまいましたぁ!。


しかもグーで2回もです、女の子を殴るなんて酷いのです!、お父さんにも叩かれた事ないのに!。



ずるずる・・・


・・・


私はチベットスナギツネのような表情で泣きながら連れて行かれました。



ロビーの奥の部屋に連れて行かれる途中で周りを見ると・・・バリケードでしょうか?、同じような覆面をした人達が忙しそうに机や椅子、棚を表に出しています。


部屋の隅には女性が4人・・・私を入れて5人ですね、覆面さんはスマホで動画を撮影しているようです。


どこの国の言葉でしょう?、何を言ってるのか全然分かりません。


「#”!’&+*##&’@!!」


銃を持った男性が私を指差して何かを言っています・・・「お前は選ばれたのだー」「君に決めた!」みたいな感じでとてつもなく嫌な予感がします、人を指差すのはいけないって教わらなかったのでしょうか?。


これが映画なら通気口を通って天井裏から渋いおじさんが助けに来てくれるのですが・・・。




私はお部屋の中央に連れて行かれました、5人の男が私を囲んで1人はスマホで撮影しています、上から下まで舐めるように私を見る目が怖いです!。


フルフル・・・


もしかして私、動画デビューしちゃう?。


そんなの絶対に嫌なのです!、人様にお見せできるほど私はお化粧が上手じゃないのです!、それに今の私の顔は涙と鼻水でぐちゃぐちゃです!。


今まで日陰でナメクジみたいに生きて来たのにいきなり日の当たる場所に晒されたら溶けてしまうのです!。


手で顔を隠して・・・捕まってから初めて声を出しました。


「・・・やだぁ・・・撮らないで」


私の声が聞こえなかったのでしょうか?。


がしっ!


ビリビリッ!


「わぁぁん!、お父さん助けて!」


男達が泣いて暴れる私を押さえ付け服を掴んで引き裂きました。


お気に入りの上着も、お母さんに買ってもらったシャツも、去年のお誕生日に弟がプレゼントしてくれた可愛い下着も・・・全部脱がされて・・・。


・・・


・・・








・・・


「わぁぁぁっ!」


昨日に続いてまたあの夢です、私は暖かいお家のベッドで叫び声を上げました・・・。


「私の指っ!・・・よかったぁ、指も腕も・・・ちゃんと全部あるのです・・・」

読んでいただきありがとうございます!。

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