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3の世界:死の連鎖

鬱展開書いてると、自分も鬱になっていくのなんでだろ。

怪鳥が、僕に向かって一直線に急降下してくる。


「う、うわああぁぁ!」


ズドオオオォォン


怪鳥の嘴が、俺の真横をかすめて大地に深々と刺さる。


「ひ、ひぃい!」


に、逃げなきゃ。

そう思い、立ち上がろうとしたが


「へ、へ?あ、足がすくんで.....立ち上がれない....」


怪鳥の黄金の瞳が僕をまっすぐと見据える。

怪鳥の嘴が地面から抜け、こちらに向けられる。


「...やだ.....いや、だ!」


死にたくない!死にたくない!

こんなところで.....死んで...たまるか!


僕は、すくんだ足を無理やり動かして、立つ。そして、全力で走り出した。


後ろは見ない。絶対に。

見てしまったら、逃げることもやめてしまいそうだったから。


死に物狂いで走っていると、前に大きな岩が見えてきた。


「はぁ....はぁ...あそこ.....に...隠れよう」


足が重い。

呼吸が苦しい。

もうこれ以上走れない。


怪鳥は上空におり、今にもまた急降下してきそうだ。


ゆっくりと降りてきた怪鳥はその黄金を僕に向ける。


「や、やめろ!こっち、来るな!」


そういいながら、とっさに掴んだ小石や木の棒を投げつける。


しかし、怪鳥にダメージが入っている様子は一切ない。

怪鳥が一度羽ばたく。

その風圧だけで、小石や木の枝はすべて吹き飛んでしまった。


「や、やだ.....死にたく....ない....」


もう声も枯れてきた。


なんとか岩の裏までたどり着く。


しかし、隠れようとした瞬間だった。

岩は怪鳥の影に隠れ、その鋭い嘴で岩は砕かれてしまった。


逃げたい。逃げたい。

そう思っても、もう体が動かない。


どうしよう。どうしよう。

もうどうしようもない。


どうしてだろう。人間、極限状態に陥るほど冷静になっていくのは

冷静になったら....さらに怖くなるじゃないか。



子供の頃は、死なんて怖くない。そう思っていた。



でも、違う。



死が怖いわけじゃなかったんだ。











死までの過程(・・)、死までの時間(・・)が一番怖いんだ。











僕は、嘴で心臓を貫かれた。







───────────

呼吸が乱れる。

「はぁ...っ......はぁ...っ......」

また目が覚めた。

空気を吸っているはずなのに、息苦しい。

心臓が痛い....死ぬほど.....


死.......ぬ.........





僕は死んだ。呼吸ができなくて。どうやら、空気がない世界だったみたいだ。








「っは!空気....ある!」


良かった、今度は生きれ......そう......だ..............




僕は死んだ。空気に含まれる毒に侵されて。






「もう.......もう......いやだ.......」


「っ!あ、あっつ、熱い、....熱い!、火が.....消えない.....!?」


周りを見渡す。

あたり一面火の海だった。


「熱い、熱い、熱い........」


やがて、皮膚は爛れ、肉は焼け、骨は炭化した。




僕は死んだ。火に包まれて。







─────────────

「.......いやだ.......もういやだ.........帰りたい......」


転生してよかったなんて、言った僕が馬鹿だった。


こんなの、人として生きてるって言えない。


生き返ったんじゃない。


死に続けてる。


「なんで.......なんで僕が.......こんな目に.......」


膝を抱え、顔を埋める。


涙が止まらない。


家に帰りたい。


学校に行きたい。


あの何気ない日々に戻りたい。


あんな、クソみたいな毎日ですら、今ならまだ幸せだったと思えてくる。





「どうした、少年。死んだ魚のような目をしているぞ」

「っ....!」

「何が....あったんだ?」

「言っても....信じてくれないよ。」

「はぁ、まったく。そんな顔してたら、幸運が逃げるぜ?」


目の前にいるのはゴツい体をした女性だ。

どうしてだろう。どうして僕に話しかけるんだろう。

見知らぬ人間だろ?関係ないだろ?


「少年、辛いことがあるなら、ちょっと休め。生きてりゃなんとかなる......こともある!」

「生きてりゃなんとかなる....か.......それが、できたらいいな。」

「まるで、何度も何度も死んだ、みたいな言い方だな。」

「っ!」

「冗談のつもりだったんだが...そうか、だとすると、そうなるのも無理はないな」

「僕、もう元の世界に戻りたいよ......」

「仕方ない。では、この世界で生きていく力を身に着けよう。して、少年。何か心当たりはないのか?その.....転生?とやらの。」

「ない......いや、1個だけある。」


僕は、石碑のことや怪鳥のことをすべて話した。


「なるほどなぁ。謎のルールが書かれた石碑に、バカでかい変な鳥と.....」

「そのルールがこの転生に適用されているのかな......と。」

「なるほどな。」


女性は少し考え込む。


「なぁ、その石碑に案内してくれないか?見なければ、わかるものもわからん。」

「わからないんだ。」

「どうして?」

「転生っていうのは、死んでそのあと別の世界に行くってことなんだ。僕は、あの世界で死んで、その後も何回も死んでるから、全くの別世界。戻り方もわかんないんだ。」

「そういうことか.....」


気まずい雰囲気の中、女性が張り詰めた空気を消し飛ばす。


「よし、昔のことがわからないのなら、今に集中しようじゃないか。生きる力を身につける。それが今お前に必要なことだ!」

「生きる力....」


その言葉は、不思議と胸に残った。

この女性は誰なんだ!?(多分)次回、正体判明!(敵ではないことは、先に言っておこう。)

面白いと感じていただけましたら、評価やブックマークをしていただけると励みになります!

今後も更新を続けていきますので、どうぞよろしくお願いします。

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