3.食事
第3話
その日の8時頃
1階の出入口の近い食卓へ向かいました
食卓の上には、出来たて熱々の料理でした
どうやら、川子が作ってくれたらしい
皆、テーブルを囲むようにして席に座る
みんな手の平と手の平を重ねて「いただきます」と言うと食べ始めました
翔は、スープを飲んだ瞬間に吹き出して言った
「熱いよ!ママ!このスープ!冷ましてよ!」
「はいはい今やりますからね」と呆れながらも、スプーンでスープをすくった
そして、スープの入ったスプーンをふうふうして、翔に食べさせるのでした
「おや?可愛い子じゃないか…お名前はなんというんだい?」と聞いた山子葉
「僕は…6ちゃい!」と翔は言った
「そうかい」と山子葉が言いかけた瞬間でした
「ふん!まだまだだわ…」と春菜は口を挟んだ
山子葉「へ?」と口をマグロのようにパカッと開ける
春菜は続けた
「私は小学5年よ!こんなチビでブッサイクな男の子将来苦労するわねぇ…おっと失礼…いい意味で☆」と春菜は、言った
実は、泣き始めました
それをなだめる敦子
「それは、言い過ぎなんじゃないか?言葉遣いに気をつけろよ!」と実は言った
「うるさいわね…フラれた腹いせに口だけ達者な男なっちゃった人に言われたくないわ!」と春菜は言った
実は無口になってしまった
ドン!という音と共にテーブルが揺れた
「もうやめなさい!」といつも頬微笑んでいた南が怒鳴った
その顔は、老婆ながらの皺の多い顔でも怒っていることがわかる顔でした
「2人とも年上なのに恥ずかしいとは思わないのかしら!特に春菜あなたは、言葉遣いが悪いわ!雅には慣れなさそうね」と嫌味含みの暴言を吐いた
「チッ…はいはいわかりました」と2人は言った
そして南は、表情を変えると「さて食事を始めましょう」と言った
しばらくして食事が進んでいました
会話もさっきより増えて楽しそうにしていました
翔も泣き止んでいました
しかし、敦子は周りをチラッチラッと怯えた様子で見ていました
それに気がついた昌太は話しかけました
「どうしたのですか?」
ビクッとした敦子
「なんもないですけど…」と言う敦子
ですが、昌太は髪の毛の中に隠れた青いあざを見つけました
「その痣は?」と聞きました
「これは…私はDVされていたのです…夫に…いつも酒を飲んでは、パチンコ屋に行くの悪循環で…別れようとしたら、頬を叩かれ…ゴルフバッドで…まぁそういうことです…その後逃げ出しました…逃げましたが人が怖くて中々話せないのです…あっ!すみませんこんな話をしてしまって…」と言った敦子
昌太は、さらに手のも見て、気の毒に思ってこう言った
「大丈夫ですよ…逃げたらな大丈夫…」と昌太は言いました
食卓はガヤガヤしていました
川子は山子葉と話していました
山子葉「この料理美味しいですね」
川子「そうですか?ありがとうございます…」
山子葉「ご趣味でやられているのですか?」
川子「いいえ…私は料理人です…あなたは?」
山子葉「いやぁ…本当に美味しいよ…ところでこれに入っているのは、パセリと大蒜と胡椒を入れていますね?」
川子「はい!そうです!それを入れてみました」
山子葉「そういえば、私の部屋の隣にある部屋で誰かピアノを弾いていたらしいのですよ…」
川子「まぁ」
山子葉「曲は、トリックというドラマの12th circleという曲でした」
川子「そうなのですね」と微笑んで言いました
川子は心の中で「本当は知らないけど…」と思っていました
山子葉「私は、ヴァイオリンを趣味でやっているんですよ…結構慣れました」
という会話をしていました
食卓の空間は、宴のように賑やかで、料理の匂いは、徐々に消えていきました
料理は、だんだん冷めていくのでした
昌太と湊は話していました
湊「俺は湊と言うんだ…株式会社の社長だよ」
昌太「俺ヒキニートだから分からない」
湊「ニート?!社会のごm…ゲホゲホ…どうしてニートなんですか?」
昌太「だって、働いたところで意味ないし、劣等だし、何になるの?」
湊「あぁ…これは重症だわ」
そんな会話をしている内に、料理の匂いは薄くなり、消えました
料理は、完全に冷めました
次回第4話




