2.内装
第2話
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館の扉を開け中に入ると、床は赤いカーペットでちょっとした廊下が続いていた
廊下とはいっても3から5メートルぐらいしかない空間でした
壁は、白い石で出来た壁、天井には小型のシャンデリアが等間隔に設置されていた
その廊下の左右には、アーチ状の扉がある
しかし、荷物を持っていた9人の年齢差男女達は、2階の部屋へ向かいました
短すぎる廊下を抜けると、2階が吹き抜けの空間であった
天井は、ドーム状で絵が書かれており、その中央から鎖で吊るされた大きくて豪華なシャンデリア
それはまるで、オペラ座の怪人の劇場のシャンデリアのように豪華でした
ベネチア硝子で作られていたエンパイア型のシャンデリア
それは、隙間風のせいなのか分からないが、ゆらゆらと光と共に軽く揺れていた
2階はあるが壁沿いの通路で、1階にある柱に等間隔で支えられていた
吹き抜けのゾーンはストレスの無い空間でした
「ママすごく広いよ!」と翔がいった
「本当に…ねぇ」と敦子が相変わらずの調子で言った
2階には複数の扉があるので好きなように、皆自室へ向かって行った
階段を一段一段上り、皆自室の扉の前にしばらく立ち止まっていた
2分ぐらいして扉を開けるのでした
1
敦子と翔くんは、一緒の部屋にいました
「はぁ…」と敦子は疲れた顔をしてため息を着いた
「ねぇ!ママ!窓の外からの景色綺麗だよ!」
敦子は、窓沿いのソファに座り、痣だらけの手を窓の縁に掛けた
春菜は顔を窓の外に目を向けた
その奥には庭園が見えた
日本庭園と自然本来の庭園の英国式庭園と自然を人工的に整えた左右対称のフランス式庭園が見えた
全て隣に繋がっていた
フランス式庭園はあたりは暗かったのに、薄っすらと赤い薔薇が見えた
その奥には先程の高さ7m程の塀でした
「ほんとねぇ」と敦子は言った
窓は少し開いていて、隙間風が入ってきた
敦子の黒い髪は靡いた
額にある青い痣が前髪の中からできていた
敦子の瞳は、輝いたり暗くなったりしている
別に、陽の光が光沢のあるものに反射している光が、瞳に反射したということではない
あたりは夜の闇の中
陽の光は山や森に隠れていた
「どうしたのママ?」と翔は、言った
なぜなら、敦子の表情が死んでいた
無表情だった
それよりも、暗い顔をしていた
まるで、疲れたような顔でした
「大丈夫よ…気に…しないでね」と敦子は、言った
2
昌太は自室にいました
その空間は、白い壁と吹き抜け型の大きな窓ひとつだけでした
壁に立てかけられた大きな日本国旗
棒につけられた国旗であった
証明は赤いベネチア硝子で出来た小型のシャンデリアがぶら下がっていました
近くには、電気製品だけどアンティークなランプが小さな引き出しの上に乗せてあった
その隣にはベッドもある
「働いたところで何になるんだ…いや考えるのをやめよう…」と思っていた
「にしても、この部屋広いなぁ…そうだ!ゲームをしよう」とポケットからスマホを取りだした
スマホの画面を開き、待ち受け画面のパスワードを入力をした
スマホの画面はホームに出てきた
そして、ゲームアプリに指の腹で触れた
しかし、アプリが開けません
なぜなら、圏外になっていたから
「クソ…電波なしか…俺はあまり運もないもんなぁ…」と昌太は独り言を言った
部屋は暖かったけど寒く感じた
3
河野実は部屋にいました
さっきの春菜に言われた一言が胸に刺さっていました
そのため、しばらくの間落ち込んでいました
すると、蝉かカゲロウの鳴き声が急に響きはじめた
その鳴き声は森並みの中で響き渡っていた
その音は館、全体にも響いていた
「カゲロウかな?音がいいなぁ」と実は思った
4
夏川春菜は部屋にいた
「私が学校を転校してしまうなんて…なんでこうなるのよ…というかあの実とかいう男の子ムカつくわね」と苛立ちながら独り言を言っていた
「よし…わざと誘惑して、あとから堕とそう」と思うのでした
外からは、カゲロウの鳴き声がするのでした
次回第3話




