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Vampire stories  作者: 無名人
13/20

リュウの逃亡

 

 その翌日(よくじつ)だった。ルカが目覚(めざ)めると、リュウとケインの姿(すがた)がなかった。ルカはてっきり(はたけ)()ているのかと(おも)い、(そと)()たが、そこにも二人(ふたり)姿(すがた)はない。ルカは村中(むらじゅう)(さが)(まわ)ったが、二人(ふたり)()つからなかった。

 ルカは(ひろ)家や(いえ)(なが)一人(ひとり)きりになった。リースが()くなった(とき)もそうだった。ルカはこの(いえ)一人(ひとり)()るのが(いや)だった。その(ため)、ルカはこの(いえ)()たのだ。


 ルカは途方(とほう)()れていた。その(とき)だった。(とびら)乱暴(らんぼう)(たた)(おと)()こえた。そして(とびら)()いて(なか)から大勢(おおぜい)(おとこ)土足(どそく)(はい)()む。それは、ルカをずっと()っていた魔女狩(まじょが)りの集団(しゅうだん)だったのだ。

「ようやく()つけた、ルカよ。(かみ)(めい)(もと)(むか)えに()た。」

(おとこ)一人(ひとり)がそう()った。そして、ルカは(かみ)()(ささ)げるという名目(めいもく)(しろ)いドレスを()せられ、魔女狩(まじょが)りの本拠地(ほんきょち)(まち)()れて()かれたのだ。



 その(ころ)、リュウはケインを(かか)えて見知(みし)らぬ(まち)(ある)いていた。

 リュウはルカに気付(きづ)かれないように真夜中(まよなか)出掛(でか)けた。そして、吸血鬼退治(きゅうけつきたいじ)をしながら()(わず)かな情報(じょうほう)手掛(てが)かりにこの(まち)辿(たど)()いたのだ。



 (じつ)()うとリュウは、退治屋(たいじや)仕事中(しごとちゅう)にルカが魔女狩(まじょが)りの対象(たいしょう)である(こと)偶然(ぐうぜん)()いたのだ。それに(くわ)えて、ルカから吸血鬼(きゅうけつき)気配(けはい)(かん)じた。

 リュウは(みずか)らの()でルカを人間(にんげん)のうちに(ころ)そうとも(かんが)えたが、それが出来(でき)ずに()げてしまったのだ。ケインには母親(ははおや)には二度(にど)()えないだろうという(こと)だけ(つた)えた。


 その(まち)出会(であ)ったのが行方(ゆくえ)()らずだったルカの父親(ちちおや)ジェイムズだった。(かれ)二人(ふたり)がルカの家族(かぞく)である(こと)()ると自分(じぶん)部屋(へや)(かくま)ってくれた。

 (うわさ)によると魔女狩(まじょが)りは(すで)にルカの居場所(いばしょ)()ぎつけている。()つかるのも時間(じかん)問題(もんだい)だろう。リュウは、ルカにはもう二度(にど)()えないだろうと(さと)った。



 ジェイムズが何故(なぜ)ルカの(もと)から()えたのか、それは吸血鬼(きゅうけつき)子供(こども)(そだ)てるのが(こわ)かったからだ。リースの(むすめ)であるルナと結婚(けっこん)して子供(こども)出来(でき)たのは()かったが、その(つま)子供(こども)吸血鬼(きゅうけつき)()(なが)れているというのを()ると、二人(ふたり)恐怖(きょうふ)(かん)じたのだ。そこで、身篭(みごも)っている(つま)()いて()げてしまったのだ。

 ()まれようとしている子供(こども)放棄(ほうき)するのは(ゆる)されない。だが、ジェイムズはルカを(そだ)てる勇気(ゆうき)()かったのだ。それは、(いま)のリュウの境遇(きょうぐう)()ていた。そして、ジェイムズは片親(かたおや)になったケインを一緒(いっしょ)(そだ)てると約束(やくそく)した。



 その()リュウはもうあの(いえ)には(もど)らなかった。ルカを(さが)そうともしなかった。(あい)する(ひと)()()()えないのは(つら)かったが、それ以上(いじょう)自分(じぶん)処刑(しょけい)されるかもしれないと(かんが)(こわ)くなったのだ。ケインは両親(りょうしん)吸血鬼退治(きゅうけつきたいじ)をしていた(こと)も、祖父(そふ)自分(じぶんの)母親(ははおや)()てたのも()らない。ケインはそれを()こうともしなかった。()いたところで自分(じぶん)がどうにか出来(でき)問題(もんだい)ではなさそうだったからだ。

 

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