第7話 さぁ、俺様がこの地に降り立ったって事は何もかも終わるってことだ
巨大な都。
セドン王国。
貴族ばかりが集い。奴隷制度で財産を得た奴隷商人ばかりが贅をなす。
セドン国の商売相手。テキシャラー帝国。
海の向こうにある巨大な島。グリフォンで交易を築く。塩と砂糖で財をなす。
そこには沢山の奴隷が必用。だからセドン王国から奴隷を買う。
鉄の都。
巨大なゴーレムの王国。
ザム国。
1人の王様を選ぶだけでも、民、貴族、将軍の同意が必要。
現在王様がおらず。
無法地帯。
シルバーズ帝国
ペガサス、ユニコーンの都。
聖騎士と呼ばれる集団が集まり。
結束の絆で成り立つ。
エルレイム王国。地図から消えた王国。
ブシャル―帝国
10個の領地からなりたち、10人の滅び人で独裁制。
あらゆる資源を要している。
この6個の国が集結している大陸。
いや、テキシャラー帝国だけは大陸からはずれた島だが。
この6の国の遥か上空。
雲の上。
巨大な亀裂が生まれていく。
そこから何かが生まれる。
いや堕ちた。
亀裂の隙間からやってきたのは、右手が巨大。
それは悪魔のような手。
だが頭は歪に歪んだ化物。
人間の顔かたちをしているが、眼はひしゃげて、唇は歪んでいる。
それが幾多の拷問を通して得た頭だという事を認識させる。
そいつは、ただ一言呟いた。
「さぁ、俺様がこの地に降り立ったって事は何もかも終わるってことだ」
大地に落下し続ける化物。
大きさは人間と同じくらい。
中肉中背。
ぼろぼろの灰色のマント。
黒い鎧に包まれており。
左腕だけが無かった。
「ああああああああああああああああああああああああ、きもちいいいなあああああ、これが最高で最悪な闇の世界じゃなくて、のうのうと暮らす生き物の世界ってやつかぁああ、ザックロン、バタクラス、俺様が道を開くぞ」
☆☆☆
何かが地面に落ちる。
それを見ていたのは1人の村人だった。
彼はいつも通り畑作業をしていた。
そこはセドン王国のはずれにある村。
何かが空から落ちてくる。
ただの1体だ。
「あんりゃーきっと鳥が落ちてきているんかね、隕石だったりして」
どんどん黒い粒が地面に向かってくる。
そして、何かが地面に落下した時。
それは世界その物が終わるような地響きを起こした。
まず大地が流動する。
不思議と建物は倒れない。
まるで魂のような衝撃だ。
大地が流動する。
木々が流動する。
山が流動する。
人間の魂が震える。
眼の前の村人。
その数100人は越えていたはずだ。
1人の頭が飛んだ。
また1人の頭が吹き飛ぶ。
まただ。
まるで何か得体のしれない風が吹き荒れる。
「ぎゃあああああ」
「た、たすけてくれええええ」
「こ、子供があああああああ」
首のない子供を抱えて泣き叫ぶ母親は次の瞬間には全身を血だまりに埋めて倒れている。
最初に何かが空から落ちているのを見ていた村人は少し離れにいて。
何が起きているか理解が出来ない。
「ひ、ひいいいいい」
次から次へと村人が消えていく。
死体となっていく。
躯となっていく。
次は自分の番だと思ったとき。
「やぁ、キミ、面白いね」
化物。
唯の化物。
頭の形が人間のはずなのに、もうぐちゃぐちゃだ。
「キミ、回りが死んでても助けようともしない、面白いね、それが人間なのかい? 道徳って奴はないのかい?」
「ひ、ひいいいいい、何が起きているか分からないのだから助けようがないぞ」
「あ、ごめん、君達の時間軸では速すぎるんだったね、もう君頭だけだよ」
「ひ」
そして、村人は自分の体が消滅していて、頭だけが浮いている事に気付く。
鼻から血が流れてくる。
「ふむ、面白い、高速で殺しても、時間差でまだ死なないようだ。さて、キミの脳みそから喰らうとしようか」
第八の世界の王。
クロウガー・真
彼は第一の世界に降り立った。
「ふむ、面白いな世界は、この奴隷の記憶も美味だった。さてと、沢山の記憶を喰らった所だし、一服しようか、ザックロン、バタクラス」
一瞬で薙ぎ払う。
巨大な右腕が空間に亀裂を走らせる。
そこから黒い道が出来上がる。
その向こうは黒い世界。
第八の世界が続いている。
そこは闇の世界。
そして、そこから2人の男と女の化物が悠々とやってくる。
男の名前をザックロン。
背中には黒い翼を生やしており、頭は鷲のようになっているが、傷だらけだ。
女の名前をバタクラス。
右手と左手が巨大な鎌になっており、眼鏡をかけているが、髪の毛がある場所から脳みそが透けて見える。
「これはこれは、クロウガー様、ようやく戒めが解けて楽しそうですね、かの王はどうやらこの世界からいなくなってしまったようですね」
「そうだな、ハル王はこの世界からいなくなったのよね、ならこの世界を自由にしていいってことでしょう? さいっこうね」
「さて、まずはどこの国から堕とそうかな、この世界は面白そうだ」
クロウガーは口を真っ赤にさせながら、人の記憶を食らっている。
「さぁてと、まずはここを俺様の根城にするぞ」
眼の前に広がっているのは、巨大な山の砦。
そこがどこぞの山賊の砦であることをクロウガーは知っているが。
「ザックロン、後は任せた。俺様は少し寝る」
「承知しました」
ザックロンは空に羽ばたく。
「不思議ね、どこかから視線を感じるわ」
バタクロスが呟いたが、クロウガーは寝て、ザックロンは山賊の砦を奪いに行ったあとだった。




