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The Rainbow Octagon~八角の角を持つ者達、八世界の異世界再誕~  作者: BOOKGAKU


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第6話 選ばれし角達

 髭剃り、髪のカット、一通りをジョド村長がやってくれた。

 空腹にさらされながらも、今日はレトルトカレーなるものを食べさせてくれた。

 ジョド村長の家ではなく、通されたのは少し大きめの逆さまの屋敷だった。

 その屋敷の中には大きな丸いテーブルが設置されており。


 そこには数人、人が集まっていた。


 左からドーマス。

 次にピエロト。

 その隣にはチャニー。

 そしてルボック。

 現在自分の肩の上にはダンジョンの王であるツゲルドンが小さなミニチュア人形のように座っている。


 その他にも数名座っている。

 彼等はこちらをじっくりと眺めている。

 青い髪の毛の少年。

 桃色の髪の毛の少女。

 眼に包帯を付けた青年。

 大きな花提灯を作って寝ている10歳くらいの子供。パジャマ姿。

 あとは椅子に大剣が浮いて座っている?


 彼等は真っ直ぐにロイフルを見ていた。


「よーし、集まってくれたようじゃな」


 ジョド村長が手をぱんぱんと叩きながら、これから面白い話でもするかのように語り出す。


「まずは、八本目の角の保持者がやって来てくれたことを歓迎しようじゃないか、本当はもっと早くやりたかったんじゃがな、シェイバーとカルナが狩りに出ておって、ルーボック・ギャシーはオーディオブックに夢中、ドリーム・ウェイトは夢の図書館にこもっておった。ロム・ダーマはまぁしゃーない、大剣を通して会議をしてくれ」


 ジョド村長がにかりとクックと笑いながら。

 いつも通りだと感じつつも、少し違和感が抜けない。


「ジョド村長、八本目の角とはどいう言う意味なんですか?」


 ロイフルの問い掛けに。


「おめーまさか角保持者が自分だけなんて思ってねーだろうな」


 それは青い髪の毛の少年がこちらを睨みつけて発言した。


 そいつの名前はシェイバー。


 悪ガキという感じの目付きなのだが、どことなく真っ直ぐにこちらを見ている。

 その瞳はブルーサファイアのように青く燃えていた。


「いるのか? 他にも」


「ああ、俺は五本の角を持っている。髪の毛に隠れてるがな、そんで」


「ワタクシは一本の角です」


 それはピエロトの呟き、どうやら仮面に隠れているようだ。


「ふわぁあああ、僕は七本の角、夢の世界に隠してる」


 花提灯のパジャマ姿の子供。

 男の子だろう、ドリームと言う名前だったはず。


 ピエロトの父親をロイフルは知っている。

 エルレイム王国の七代将軍の1人であるピロルム。それが道化の神様と呼ばれる人。

 いつも笑わせてくれた。


「うちは四本の角でやす」


 それは両目を包帯で隠している青年だった。

 ルーボック・ギャシー。

 ギャシーというのは人殺しの一族だったはずだ。

 なぜ、人殺しの一族がここにいるのかは分からないけど。


「で、俺が六本の角だ」


 それはオオカミ人間のドーマスだった。


【あー大剣からの通話を許してくれ、俺様はロム・ダーマ、現在旅をしていてな、三本の角を所持している】


「と言う事は、2本の角保持者がいない?」


 ロイフルは即座に確認していく。


 それともまだルボックとかチャニーとかカルナと呼ばれた桃色の少女とか。

 誰かなのだろうか?


「うむ、二角はまだ見つかっておらん」



 一角=ピエロト

 二角=???

 三角=ロム

 四角=ルーボック

 五角=シェイバー

 六角=ドーマス

 七角=ドリーム

 八角=ロイフル


「全ての世界に統合されている伝説がある。八角の伝説。それが揃うとき、新しい異世界が誕生すると。9個目の世界じゃ」


「それはどういうことなんですか?」


「まぁ、それはどのようになるかは分らんが、取り合えず、第八の世界がこの世界に侵攻を開始しようとしている事を、ロムが察知してくれたわけじゃが」


「ちょっとまってください、世界そのものが侵攻してくるんですか?」


「ふむ、そうじゃよ? これは大きな戦争になる、いーっぱい生き物が死ぬだけじゃ」


「僕は誰も殺すつもりはないですよ」


「それでよかろう、お前は誰も殺さなくていい、ようは護って敵を倒せば言い訳じゃからのう」


「誰も殺さない? そんな事は不可能ですよ」


 そう呟いたのは、桃色の髪の毛をしているカルナという少女だった。

 彼女はシェイバーの隣の椅子に座っている。

 まっすぐにこちらを見ているが、瞳が蛇のようだった。


「カルナ落ち着け、食い殺したのは我慢しろ」


「でも、シェイバー、この子は甘いは、そういう子には痛い目を」


「だからって、ここでドラゴンになる事は許さん」


 シェイバーの一喝で。カルナの瞳が元の人間に戻った。


「ドラゴン?」


「ああ、自己紹介がまだだったわね、私は滅びたドラゴンの末裔。そしてシェイバーの親友で相棒、周りにはただのワイバーンのようにしか見えない」


「でも俺には君が人間に見えるけど」


「そうね、人間の姿にもドラゴンにもワイバーンにもなれる。ただそれだけよ」


 カルナが遠い視線でこちらを見ている。


「はて、一触即発はやめてもらっていいかのう、まずは作戦会議を始める」


「世界そのもの相手に、たった数人でなんとかするつもりなんですか」


 ロイフルの問い掛けに、ジョド村長は鼻で笑う。


「雑魚が集まるより、最強が数人の方が戦いやすいじゃろう」


 ジョド村長がにやりとまた不敵に笑う。


 それがこの村。ローゴスという最強が集まる村。













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