36 試験2
待合室で待っていると他の参加者も入ってきて待合室が一杯になったところで恐らくこの学校の先生だろうか?参加者の服装とは違い今王都の一部で流行っているスーツを身に纏い髪型もワックスでガチガチに固めた人が入ってきた。
「大変長らくお待たせしました!今日の試験の審査員であるロキでございます!皆様は冒険者カードをお持ちだったのでスムーズに案内出来たのですがそれ以外の方は少々実力が足りなかったので今回は見送らせていただきました、それでは試験を始めたいと思いますのでわたしについて来てください!荷物がある方は現地に着いてから置く場所があるのでそこに置いてください。」
俺たちは言われるがままについて行った、それにしてもあの一瞬で誰が冒険者で誰が冒険者じゃないのかどうやって見分けたのかが気になるな、聞いた事はあったんだがどうなってるんだ?そういえば金はどうなんだ?確か昔スイが魔法の試験を受ける為に金がかかると言って怒っていたな、主に簡単な試験の癖にかかる値段が合っていなかったと。
「どうも俺は王都で冒険者をやっているシンという者だがここら辺で見ない顔なんで少し気になって声をかけしまった、なんか用がある訳ではなかったが今からの試験は何が起きるのかは分からないがお互いに頑張っていこう、」軽そうな鎧の装備をつけてる青年が話しかけてきた顔は笑っているが俺の事を警戒しながら右手を出してきた見た感じ手に何か仕込まれている訳ではなさそうなので握手してやるか、こういう時は握手で何となく実力を知りたい時にすることが多い。
「俺はヤロフだ宜しく、実はこの前までは他のところを旅しながら冒険者をやっていたのだが久しぶりに大きいモンスターを倒せてなその金で王都でいい物を買おうと思ったたんだ、そしたら偶然貴族の人と仲良くなりここを受けたらどうだと言われて受けにきたんだ、まあお互いに頑張ろう。」俺は手を出すと2人でぎゅっと握り合った、冒険者は突然の会話をしてくる奴がそこそこいるので慣れているリクもその類だしな、俺の場合はこんな事をしなくても何となくの実力は分かるのだがこのシンという男は強い、冒険者にしては小柄だが魔力量は申し分ないし手を握る感じも相当努力しているのが窺える。
「良い手をしているな、おっと俺はそういった趣味は無いのだが握手をしてくれる奴なんてランクが低い冒険者か貴族くらいなもんでなこんな初対面で握手をしようって言っても普通は警戒して握ってこないんだ、ヤロフはなかなか良い冒険者のようだ、もし良かったら今度一緒にクエストを受けないか?今は1人だが俺は4人でパーティーを組んでいるんだ、勿論パーティーメンバーがいるのならそっちを優先して構わないのだが、少しクエストのレベルを上げたいから強い奴が必要なんだ。」
「君のパーティーに力を貸すのは良いが俺は学校に入る為に来たんだ、だからまだ予定が決まっていないからいつ頃になるかは分からない、それでも良いなら喜んで協力するよ。」するとシンは目を大きく開けて驚いた表情をした。
「ま、まじか!ヤロフはこの試験を受けて学校に入ろうとしてるのか!それじゃあこの試験が何の為にあるのかを知らないのか?」
俺が頷くとシンは俺の肩に手を置き「よし、馬鹿なお前に少し説明してやるこれはヤロフが協力してくれるから教えるんだ、それにしても何にも知らずにここにくる奴なんているんだな、正直驚いたよ、では何故受けるのか説明してやる、1つ目は特別な冒険者カードの発行ができるからだこれがあれば国が禁止しているところに行けたり冒険者を辞めた後に役立ったりする、そして2つ目はこの学校の施設を利用したり勉強ができるからだ、それと今年は王女とお近づきになりたいとか、まあここを受ける奴は特別な冒険者カードが欲しい奴しかいないがな。」
シンは俺に大まかな学校に入るメリットを教えてくれたが俺はラニにそう言った事を聞いていなかったので後で怒らないとな、それとも俺が落ちると思って行っていなかったのか、どちらにしよ後で問い詰めてやる。
「では会場に着きましたのでいらない荷物はあちらに置き戦闘の準備が出来次第あちらの中にお入り下さい、今回の試験内容は生き残れ、です、これから皆様にはあちらにいる学校の職員と戦ってもらいます、勿論ここにいる全員で倒しに行ってもらって結構です、そして検査のポイントは私が決め上位4名が合格となります、職員が倒れた時にポイントが高かった上位の人が合格です、職員が皆さんの攻撃を耐えきり魔力が無くなった場合その時のポイント上位の人が合格です、そして戦闘不能になった場合即失格となります、説明は以上です皆さんが円の中に入り次第スタートですそれでは頑張って下さい。」試験官はそう言ってすぐに離れていった、質問したい人もいるようだったが質問は受け付けないようだ結局倒せという事だろう。
ロキさんが言い終わると微かに周りからくすくすと笑っている声が聴こえた、「おいおい、俺たちはあの真ん中に立っている魔法使いの爺さんをこの人数でやんのか?ぷっ、余裕すぎて笑えてくるぜ!」確かに1人だが魔力量は、、相当な上澄だ、俺でもあまり見た時がないくらいには、そして俺と同じ事を思ったのか試験官を見てビビってる奴もいる。
「試験の内容は簡単だが、、お互い頑張ろうぜ!」シンがニヤリと笑って拳を出してきたので「ああ、合格しよう。」拳を突き合わせてシンと別れ準備に取り掛かる事にする。




