35 試験の日
あの後は金を無理やり渡して渡す時に「こんなお金受け取れません!」と言われてしまったが「でも金が無いんだろ?」と聞くと渋い顔をしながら受け取っていたそして最後に「ありがとうございました!次会う時は今よりももっと強くなって驚かせて見せるので楽しみにしていて下さいね!最後にこれを受け取って貰えませんか?」ビステスが渡してきたのはラニに渡された物と同じ近くにいると光る石だった。
「これでも便利だよな、」今はラニとの集合場所に向かって歩いている、今持っているのはラニに渡された石だが他にも何人かの石を持っているので分からなくならないようにしている、だがギルドや大きい店で使われている電話はもっと便利だよなとずっと思っているのだがウルフに聞いてみたところ全ての人が使えるようになるには魔物を全部殺さないといけないらしい、どうやら特殊な電波?が魔物を誘き寄せるらしい。
そんな事を考えながら歩いていくと石が光り始めて目的地の場所に行くとラフな格好をしたラニがいたので話しかけることにする。
「よっ調子はどうだ?俺はこれから試験を受けることを考えると少々緊張してくるけどなかなかこんな機会は無いから楽しみだ。」
「は〜〜、そうかやっぱりお前は変わらないな、試験は緊張感を持っていた方が良いから今の状態はいい感じか?私は見ての通り久しぶりに仕事がないからな!ここだけの話最高に気分が良い、だからお前を送ってからは1人で楽しむつもりだ!というわけで早速歩きながら学校の事について説明させてもらうよ、私は思ったんだお前に何のことも説明していないとな、それは何故か、私が冗談で言ったのにも関わらずお前が軽く了承したからだよ!そして前に話した時の口ぶり的に全く冒険者学校の事を知らないだろ?」
ラニが当たり前の事を言ってきたので「知るわけないだろ?俺はフラフラ生きていくのが好きなんだから面白そうなことがあったのならそれをしに行くし冒険者ギルドからやれって言われたらやるし死にかけてる奴がいたのなら勿体無いから、気分が良かったのなら助けるしそういう人間だよ俺は。」
「はぁ〜、少し話して薄々気付いてはいたがこう真っ直ぐ言われてしまうとこっちも悪い気がしてくるな、あの時はお嬢様の近くに誰か置いておきたかったんだ、生憎私達の中からでは恐らく合格できるやつなんていないしな。」
おっとこれは触れない方が良い事なのか?これは力が足りないなのかそれとも条件に達していないのか、分からない、分からないので「そっか、で試験の内容とはどういう物なんだ?確か聞かされてなかったような気がするんだが、これは流石に教えてくれるよな?」今の話を一旦流す事にする。
「それはだな、覚えていないんだ、どうやら試験の内容を忘れるという契約書にサインしたところまでは覚えているのだがその後に何があってどうして不合格になったのかは全く覚えていない、だが確かな事は私は何かに負けて納得していた事だ、それが筆記試験か戦闘をした試験かは分からないがな。」
ふむ記憶がなくなるという事かそしてラニは試験に落ちている、という事は事前の情報が無いので恐らくだがそれほど難しい事はさせないのだろう、戦闘以外は「なるほど、試験にはありのままの実力で挑めって事か、面白い、なら俺でも大丈夫そうだな筆記試験でも案外いけると思っていたが戦闘の方が得意だしな。」
それを聞いてラニは笑った「はっはっ!お前は本当に変わった奴だな!いきなり私に頼まれて嬉しそうに試験を受けようとしているんだからな!私なんてそれを聞いた時には何をすれば良いか分からなくて考えていたのに、やっぱりお前に頼んで良かったよ。」
「はあ、そうか?」俺は一瞬馬鹿にされたような気がしたが怒ることはせずに話した、その後はラニに色々な事を聞こうと思っていたのだが「ごめん!私もあんまり分からん!はは!」と言われ全然冒険者学校の事を知らなかったらしくその事を言い合っていたら学校に着いた。
「あ!これだけは知ってるぞ!何か凄く難しかった気がする!あっ、学校に着いちゃったじゃあ後は任せたよ!頑張ってくれたまえ!」ラニはそそくさとどっかに行ってしまった。
「おい!まだ話は、」ラニを追いかけようと思ったのだが「こんにちは!今日の受験者でしょうか?」と聞かれてしまった、クソッ、アイツ部下の前とかならカッコいいのに俺の前だと途端に舐め腐った態度をとってきやがるだが今はその事を忘れ冒険者として振る舞う「う、うん、おう、冒険者学校の試験を受けにきた。」冒険者は冒険者らしくがモットーなので軽めに挨拶しておく。
「ようこそおいで下さいました、それでは早速こちらの紙に名前を書いてください、書き終わったら私に渡して下さいそしたら指を鳴らしますので動かないでもらえると移動の魔法で待合室に飛ばさせて頂きますね。」俺は書いてある事を読みラニが言っていた事も書いてあったがそれ以外は自分の荷物の物が使用できるだったりあまり重要そうな事は書いていなかった、それを読み終え紙にサインをして渡す。
「はい、ありがとうございますそれでは頑張って下さいね。」パチッと音を鳴らすとすぐに待合室に飛ばされた、するとそこには何人かの人がいたのでいよいよ試験が始まると昂ってきた、そしてさっきの事を思い出しやっぱりラニと俺は同じ匂いがすると改めて思った。




