31 食事
「頭痛え、やっぱり飲みすぎたか、」普段は酒を全く飲まないのだが飯と酒が良く合った事も飲みすぎたな、まあいいか近いうちに戦う事もないし今は厄介な事も抱えているので問題はない、そして俺が昨日助けた子を見るとまだ寝ている、いや寝ながら薄目でこっちを見てるというか怯えている、手錠もしてないのだが恐らく昨日助けた事を覚えておらずもう殺されると思っているのだろうよしからかってやるか。
「はあ、これからコイツをどうしてやろうか、闇の奴隷市に売っても良いし内臓を抉り取って売り捌いても良いな、さて時間はいっぱいあるからゆっくり考えていこう。」俺がそういうともっと怯えた感じになり目を瞑った、ので俺はその子の顔の前で顔を合わせるようにして待機しておく事にした。
近くで待機していると俺が何もしてこないのが気になったかの少しずつ目を開けた「おう、おはよう!ここから出ていっても良いぞ?出ていくならここは貧民街だから気をつけろよ。」俺が笑ってそういうと心底驚いたのか「きゃーーー!」と言う事もなく泣いてしまった。
「うーーん、嘘だよ君は運良く助かったんだ。」正直こういった普通の子は冒険者をしてきて初めてだったので詰め方、というか接し方を間違えてしまったようだ、冒険者の場合泣く前に手を出してくるのが面白くて揶揄っていたのだがどうやらそれは間違いだったようだ。
少しして泣き病むのを待っていると俺が何もしないのが分かったのか目を擦りながら起き上がった、「んっ、すみません昨日の事があって頭が追いついていなくて、もうダメだと思って、それで、、でも、、どうやら貴方は昨日助けて下さったのですね、ありがとう、、ございます。」下を向きながら言ってくる。
思っていた反応と違うしさすが今年冒険者学校に通う生徒だ言葉遣いがちゃんとしている、だが正直俺が求めていたのはいついかなる時も相手を警戒している強い心だ、だから俺は少し試してみる事にした、
「うーーん、お前も大変だったなところで、、飯でも行くか?」と試してみようと思ったのだがなんか可哀想になってきたので飯でも食べてメンタルを回復してもらってから試す事にするか。
それに俺は飯を誘う前に気づいた、なんか昨日より魔力量多くね?こんなの初めて見たぞ。今まで生きてきた中で初めての経験だった、俺のスキルは最大魔力と今持っている魔力を見る事ができるので元パーティーメンバーだったスイとリウはこの最大魔力が物凄く高かったから誘ったので間違いはない、のだが今それがおかしなことになっている昨日はDランクくらいの魔力量だったのに今は上位ランクの冒険者くらいの魔力がある。
「う、本当ですか、、でも、、迷惑なんじゃ、、、ないですか?」
なんだか俺が悪いみたいになってきたな、確かに俺は冷たいかもしれないが冒険者の中では俺より酷い奴なんて五万といるのに、クソッ俺の良心が悪になりきれていない、あの路地で逃げて警備隊に伝えた方が良かったか?
俺は頭をゴシゴシ掻きながら「さっきもいった通り冗談だ、飯行くぞ。」というと泣きながら「良いんですか?」と言われたが無視してドアを開けて部屋をでる、すると急いで俺の後を追いかけてきたので「上のローブは脱げ、目立つから。」指示を出した。
「はい!」さっきよりも元気な声で返事しローブをバックに仕舞おうとしたら「あっ、私のバックが全部、、なくなってる。」また泣きそうになってるなんでこうなるんだよ、と思いつつ部屋を出て俺は使わなくなったバックを渡し「これに入れておけ。」と言って歩いていく、外に行くついでに昨日の受付のおばさんがいたので「今日も泊まりたいのだが宿代は?」と聞くとギルドから貰うからいくらでもいて良いよと言われたのでチップとして1000円を置いて外に出た。
それから少し歩き俺たちは歓楽街の方に歩いていく、歓楽街の方では民間区と比べ物が良いので様々な売っている物の物価が上がりその値段によって物の良し悪しも変わる、それは食材も同じで民間区と比べ有名な店も多いがその為に来たのではなく少し高めの店は直ぐに入れるからだ、そして適当に2人前の料理を注文し待つ事にする。
「・・・・・・・・・・」
どちらも無言で料理を待っているのだが俺は全然気にしないし話すのは料理を食べながらの方が良いだろう、相手は俺の事をどう思っているか分からないし俺はこの子の魔力がおかしい事を少し考えたかったからだ、そういった話しは聞いた事がなかったし何か良くない事が起こっているのか?そういえば前に戦って死にかけたモンスターも魔力と強さが比例していなかったよな、もしかしてそれと関係しているのか?
「き、昨日は本当にありがとうございました。」俺が考え事をしていたら緊張した声で言ってきた、俺はコイツが馬鹿で捕まったと思っていたのだが話している感じ人を信じている良い子ちゃんなだけかもしれないなと思ったりした。
「ん?ああ良かったなたまたま俺があの場所を通って、じゃないと今頃どうなっていたか分からないしな。」冒険者になるかもしれないのだから常に緊張感を持っていないといけないのに。
「すみません。」また萎縮してしまった、なので「ふう、でも無事で良かったお前は遠くから冒険者学校に入るために来たんだろ?俺も村を出て冒険者になったばっかりの時は大変だった。」俺がいきなり普通に話したので驚いた顔をしていたそして丁度ご飯も届いたし食べながら話してもらう事にする。白米、味噌汁、なんかの肉、なんかの野菜だ持ってきてもらった時説明してもらったがなんて言っていたのか聞いていなかった。
ご飯を少し食べていや腹が減っていたのか相槌を打ちながら女の子はすぐにご飯を完食して話始めた、「とっても美味しかったです!そういえば私の名前を言っていませんでしたよね!私の名前はビステスです!この度は助けていただき有難うございました!このご恩はいつか必ず返します!」飯を食って元気になったのかもう少し静かに言ってほしい、朝だし。
「そうかビステスか俺はヤロフだそれじゃあこのご恩は何があったのか話してもらっても良いか?普段は人の行動に興味は無いのだが状況が状況だったんでな気になる。」
俺が飯を食いながらいうと「・・はいヤロフさんなら話します。」少し辛いようだがビステスがあの時に何があったのか話してくれるようだ。




