29 迷推理
さっきは変な奴に絡まれてしまったが会計をする際に店員に話しかけられて「アンタ強そうだったから手助けしなかったけどさっきは悪かったね、いつもは変なのがきたら助けてるんだけど今回は人が多くてね、大丈夫だと思ってチラチラ見てたんだけど素早く無抵抗にしたのがスッキリしたから少しまけといたよ、じゃモンスター退治も頑張れよ!」気前のいいおばさんに話しかけられ俺も満足げに店を出た、そしてウルフに紹介された宿に行く時に結構酒を飲んでいたのと道が分からなかった事もあり怪しい雰囲気の道に入ってしまった。
「貧民街の方は来たことがないからな、どこなんだここは?」恐らく目的地には近づいているのだが近道だと思って入った裏道だったので道の横で寝ている奴もいるしネズミもちらほら見かけるし正直早くここから抜け出したい、元の道に帰っても良いがこれ以上遅く宿に行って空いていなかったらこいつらと同じになるのでそのままの道を行く。酔っていていつもより遅く歩いていたのだがペースを上げることにする、というか王都にこんな場所があったのか意外と日中に歩いたら面白い景色が見れるのかもしれない。
裏道を歩いていたのだがだんだんと明るくなっていき騒がしくなってきているのが分かった、明るくなっているのは太陽ではなく魔法による街頭の明かりだ。取り敢えず騒がしい方に出て適当に道を聞けば良いと思い曲がろうと思ったのだが3人の魔力を感じる。2人は一般人に比べれば魔力は高い方に入るだろうそしてもう1人は魔力が低い。なんかめんどくさそうな雰囲気があるのだがここは裏路地、こんなことはよくあるだろう、それにこの道じゃないと結構戻らないといけない、そして俺は考えた普通に通してくれと頼めば通らせてくれるのではないかと、そして念の為アイテムを持っておく事にした。
「おっと、これは失礼。取り込み中だったか?」曲がり角を曲がって相手にも見える位置まで近づいた。なんか見た目は怖い、ように見えてあまり怖くなさそうな顔の2人と魔法使いかなんかか知らんが白いローブに青色の縦線が入ってるローブを着た女が1人に首を抑えられていた。俺は長年冒険者をしてきて白いローブなんてあまり見たことがなかったのであれは恐らく魔法使いに憧れている娘だな、と確信した。魔法使いはあまり目立つ服を着ないと目立つ格好をしているスイに聞いた事があるからだ。
そして俺はこの短時間で推理しこう結論づけた。あの明るい場所は匂いや声を聞いた感じ安く済ませられる風俗街で恐らくあの子は金が無く泣く泣くそういう事をして金を得ようと思ったが仕事をする前に嫌になり逃げ出した、ところが魔力が少ない女なんて鹿の子同然なので遠くまで逃げられなかった。そして怒ったバックの奴が無理やり取り押さえ、今の現状に至ったというのが正解だろう、後前に知り合いが魔法使いに見えて魔法使いじゃねえとわかる奴はいいぞとも言ってたしな、酔っていてもこの推理ができるのは恐らく俺だけだろう、「ふ、いい考えだ。」酒でだんだん気持ち良くなってきた。
なのでここは「おっと、俺はみてないぞ!早く持っていってくれ!」俺は目を隠して手でどっかいけとヒラヒラさせた。女の子は泣いている顔で俺を見て少し安心したような顔をしていたが俺が助けないと聞いてまた絶望していたが関係無い、俺は体を売ったあるいは売られた奴のことは少し可哀想だが巻き込まないでほしいと思っている、それに早く宿に行きたい。
「おう、悪いね兄ちゃん。今退くからもう少し目を隠してくれないか?」そう言われたので目を隠しておく。心の中で捕まっている女にすまんと思っていたがこのごろ人を助けてばっかりだったので仕事を抜け出した奴は助けなくてもいいだろう、いや本当にここ最近頑張ったな俺、こう目を瞑って今までの事を振り返るなんてしてこなかったからな、ドラゴン倒して、パーティー救って、貴族との交流ができ、次は学校の試験、「ふふ、」少し声が出てしまった。なんで俺はこんな事やってんだ、こないだまで金稼ぎしながらアイテムばっかり集めてたっていうのにこの1週間を振り返るとまるで良い人みたいな感じだな。こんな事を考えていながらも3人の魔力を感じてる、すると1人がゆっくりと音も無く素早く俺の方に近づいてくる。だが俺は目を隠し続ける、何故ならこっちに来たかったかもしれないから、だから体1つ分の間に迫っても目を開けないがそこでそいつは止まったので確信した。
「人の言う事は聞いた方がいいぜ?」手を目から離しそいつの方に顔を向けると剣を両手で振り下ろそうとしていた。「うるせぇ雑魚が!もう遅いわ!死ね!」剣を振り下ろしてきたが俺は避ける、流石に酔っていても冒険者じゃない奴の剣は避けれます、いや冒険者なのか?でもこんな奴冒険者じゃないよな、そんな事を考えながら相手の体勢が崩れていたので体の後ろに周り両肩を「よいしょ〜、よいしょ〜、」と言ってへし折った、殺してきたんだから仕方ないよね!と初めての事だったのでちょっと興奮した。
「大丈夫だ、俺は素人だから恐らく綺麗に折れてない!」痛さで蹲っている犯罪者に俺はヘラヘラ言ってやった。悪人とわかっているからかモンスターを討伐した時の感覚とは違い案外気持ちいいな、「俺、悪魔じゃね!いやまた人助けしているからいい奴なのか?」酒で変な気分になっているし仕事によって話し方を変えているので話し方がごっちゃになってきたな。
「ちっ、使えねえ奴だ、できる奴だって言ってたから雇ったのによお、あ〜冒険者はこれだからめんどくさい、おいお前こいつの命がどうなってもいいのか?そいつはくれてやるから俺だけ見逃せ。」もう1人の男が冷静に言ってきた。だからさっきどっかいけと言ったのに襲ってくるからこうなるんだ。
俺はそいつの手を見るとナイフのような物は持ってなく指先を伸ばした手で顔の横に押し付けているので殺す時は恐らく魔法を使って殺そうとしている、なので俺は手に持っているアイテムを使う事にする、だがDランクモンスターにすら効かなかったゴミアイテムだったが多分人には効くだろう、そして今が使う時か、そして俺はそれを相手の地面に投げつけた。
「どっちの運が良いでしょうか?」俺は地面を蹴り近づいていくすると相手は焦って魔法を発動させようとしたが、「くそ!だったらコイツも道連れだ!」と言っていたが魔法は発動しなかったようだ。そして諦めが悪いのか「クソッ!」と言いながら今度はナイフを取り出したので「残念でした!もうちょっと頑張ろう!」と言って女が殺される前に敵の腕を折った。
そして残ったのは腕が折れた2人と声を出さずに泣いている女だけだったのでそういえばさっき睡眠効果がある物を使ったのを思い出しそれを嗅がせると大人しくなった、はぁ、コイツらを警備隊に突き出さないと、、と女を担ぎ他の2人は台車を袋からだし乗っけて届けに行く事にする。
「はぁ、不運だ。」警備隊に説明し感謝され殺してきた2人は無事に渡せたのだがこの女はどうやら今の時期こう言った事が多く発生する為警備隊以外が助けた場合引き取れないようになっているらしい、それを聞いて俺は「はっ、なんじゃそりゃ!」と言って押し付けようとしたがダメらしい、俺は見えなくなった後「使えねえな。」と言って宿に向かう事にした、今のせいで一気に酔いが覚めたな。




