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27 幻の剣

 「あ、あのライリゼの剣か!まさか短剣があったなんて、」俺はあまりの凄さに驚いてしまった、ライリゼといえば剣が好きな奴じゃなくても知っている、、誰もできないと言われていた武器を使うと使用した人を強化できるエンチャントを作った人だ、ライリゼはもう亡くなっていてその時代には技術を評価している人はおらずあまりいい人生を送っていなかったらしいが今になって技術が追いつきその凄さが評価されだしライリゼの作った武器の値段は年々高くなっている、だがエンチャントが弱く戦闘では使えないが物としての価値はどれも凄い値段になると聞いた事がある、まあいわゆる芸術品だな。


 「これがあの有名なライリゼの短剣か、剣を見てもいいか?」


 「いいぞ、まずは触らんとわからんからな、ほれっ。」


  ギルド長は普通の剣と同様に手に持ち短剣を雑に俺に投げて来たがこれを取れない冒険者はいないので片手でキャッチし鞘から剣を抜く事にする、前に鞘に細かい刻印がされているので見ていく事にする、これはいわゆるライリゼ刻印と言われている物らしくこの刻印で空気中の魔力を集めて中にある短剣にチャージしその効果を発揮するらしい、そしてもう一つ特徴なのは鞘の真ん中にライリゼと彫られている、、これがなんか凄いらしくて普通は魔力回路の邪魔なのでこんなところに自分の名前なんて書かない、ていうか書けないらしいのだがそれを可能にしたのも凄いらしい。


 「では、抜刀。」


 俺はゆっくりと鞘から剣を引き抜いた、勿論中からは剣身が出て来たのだがそこにも刻印がされている、これの意味することは分からないが抜いた瞬間に体が少し軽くなった気がする、だが見れば見るほど、なるほど確かにこれは昔では評価されづらいな、まず見た目だ誰がどう見ても呪われている剣にしか見えないくらい刻印されていて尚且つ効果は体が少し軽くなるくらいで剣も普通に使ったら折れてしまうので使用なんて出来ない、ライリゼの特徴で使用時にしか効果が発揮しないのでほぼ逃げるようか?


 「ふーんなるほど、確かにこれはライリゼの作った剣だと分かる一品だな、さまざまな歴代の剣を飾っている博物館を見たこたがあるが確かにこんな感じで使えなそうだったな、だが逆にこの剣を実戦で使ってみたいと思っただから、、この交渉は考えるまでもなく成立だ、短い付き合いだが上手く折り合いをつけれるのはさすがギルド長だな、俺にはそうそう出来そうにない。」


 言われた通り俺は野望がなくそこそこいい剣とアイテムを集めてるだけで命を狙われる、これ以上の金はいらない、恐らく知らないだけでこのレベルの取り引きを何回かしていてそれを上手くこなしていたり上との連絡となどもこなしていると思うと気の毒だがこれがギルド長なのだろうと思ったので頑張ってほしい、というか死ぬまで頑張れと心の中で思っている事にする。


 「ふ、褒めても報酬は変わらんぞ。はー、本当に大変だったんだぞ。なんでこんな奴がこんなにやばい物をとって来たのか、まあいいワシはもう冒険者を引退したオッサンだ、勿論お前の討伐した事に関してはとてつもなく興味があるしここで何時間でもいいから聴きたい、がそうすると酒で口が軽くなっている時に仲間に話すかもしれない、いくら信用しているとはいえそいつらも元冒険者で心が死んでいる訳ではなく今は優雅に冒険者の時に稼いだ金を使っていたり後続を育成したりこの国にとってとても大切な事をしておる、だがワシがうっかりと、」


 でた、オッサン特有の話し出したら止まらなくなる現象だ、これはCランクモンスターから逃げるくらい大変なのだ、上手く気を逸らしそれを追いかけさせた後また追いかけてくるし殺そうと思っても硬くて時間がかかりこちらが損するのであまり手を出したくない、今の状況はそれくらいの状況になっている。


 「そうだ、この功績を認めお前をAランクにあげる話しもつけてきたぞ!お前も知ってる通りAランクの特典は凄いぞ!まずは王都の指定された物件に棲むのは無料になるしアイテムや武器に関してはどんなに忙しい職人でも最優先で作らせる事ができるし王都に売っている物ならば勿論上限はあるが好きなだけ買ってもギルドが支払う事になっている、さらにだ、」


 俺も昔ざっとみたのだがAランクなんてほんの一握りでしかも地方から出た場合なんか英雄扱いされるなんて言われるのを聞いた事があるな、そして何より犯罪さえ起こさなければ不労所得で暮らしていけるのが本当にでかい、のだがこれには勿論訳がある。


 「ああ知ってるよ、殆どの冒険者にはほぼデメリットなしの好条件だ、だが自分のスキルをギルドに開示するのとランキングに載るんだろ?俺は色んな事をして冒険になりたいだけだだからこの枷は少し重い。」


 前にチラッと聞かれた事があったのだがその時も断り今回も断ってしまった、だがそうくるのを分かっていたのか「変わってないな、お前は。」といわれた。


 「そうだ、今日泊まるとこはあるのか?」


 「ん?唐突だな、まだ決まってないがこれから決めるつもりだ。」


 「そうかそれならこれを渡しておく事にする、困ったらここに泊まっておけそこはギルドが持っている宿で場所は悪いが常に開けてある、Bランクの冒険者が王都で野宿なんてしたら笑われるからな!はっは!」


 俺にカード投げてきて受け取るとそこには上流の別荘と書かれた宿の場所が記されていた。


 「とまあ短い時間でこの交渉はおしまいだ、お前はドラゴンのアイテムをワシは短剣とお金を払った、お金に関してはギルドの銀行に振り込んでおく、あんな大金をバックに入れて渡すのも危ないからな。」


 ギルドの銀行はデカい街にしか無いので冒険者になって講座を作った後殆ど使っていないのだけどがここにきて使う時が来るとはな、


 「ああ、ありがとう、お互いいい取引が出来た。」


 「ふん、お前が感謝すると気持ち悪いから今日は早く帰って孫の顔を見たいわい。」


 俺が握手を求めると嫌な顔をせずに握手してくれたのでやはり仲は悪く無いようだな、


 「取引はこれでおしまいなので準備が出来次第両手を胸の前に置いてください。」


 隣にいた女の人がそう言って来たので「では、またどこかで会いましょう。」と言い言われた格好をすると視界は一瞬にして変わった。

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