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25王都到着

 あの後はルイが怒って口を聞いてくれなくなったのでラニ達が来るのを待ちみんなが揃ってからカレーを食べたのだが色が茶色で怪しかったのか最初にラニが食べたのだが何も発さずに固まってしまい俺は何も怪しいものは入れていないのに焦ってしまった、俺は毒耐性はないし味見で食っていたのでそれはないはずだしこの間は何なんだ、と思っていたら「美味し〜〜〜!」と声を上げて喜んでいたのでこいつはバカなのか?と思った、何で毒味で毒が入っていた反応をするんだよ、部下の3人も俺の事を睨んでいたしルイもラニの事を心配したしな、だがその後はみんな美味しそうに食べてたので本当に食が好きなんだなと思ったりした。


 「ヤロフ、王都の検問所に着いたので降りてもらっても良いか?」俺が昨日あった事を思い出しているとラニが降りろといってきたので降りる事にする、降りた後は軽い身体検査と持ち物チェックを済ませ直ぐに王都の中に入れた、今回は貴族と一緒だったからか直ぐに入れた、まあ前に来た時もそんなに時間は掛からなかったがな、俺の検査が終わった後もラニ達はチェックを受けていたので少し待っていると隣の検問所でも貴族っぽい人が検査を受けていたのでここは恐らく貴族がよく使う場所なのかもしれない。


 「ヤロフ、終わったから乗れ!出発するぞ!」チラチラと見ながら歩いていたら少し距離ができてしまっていたようでラニが大きめの声を出して呼んできたので俺はそそくさと魔馬車の中に乗り込んだ、「やはりBランクの冒険者はこういったところで便利だな、私が前に来た時は貴族の兵士と言ってもしっかりと検査をされたのにお前に関してはサラッと検査をされただけだったからな、これを見て改めて凄い奴だと思ったよ。」いやいやこんなのを見て改めて凄いと思わないでほしいと思いながら「あ〜そうかもしれんな?」と返しておいた。


 「そういえば今日泊まるところは決めてあるのか?もし良かったら泊まれる宿を聞いておいてもいいぞ、今王都は色んな祭典が重なって良い宿は泊まれなくなっているかもしれないしな、王都は憲兵が優秀で何か起こっても直ぐに対応するとは聞くが犯罪が起きない訳ではないし野宿は論外だろう。」


 「野宿はあまりしたくはないのだが、へーそうなのか前に来た時は泊まれたが今はちょっと状況が悪かったか、でもその気持ちだけで十分だ宿は自分で探す事にする。」恩を受けると関係が深まるかもしれないし何より恩を買うと面倒ごとが起きた時に返さないといけないのでラニがただのいい奴なのは分かるが断っておいた方が良いだろう。

 

 「そうかそれは残念だ、」ラニは単純に言っただけのようで少し気分を落としているがしょうがない、「そういえば冒険者学校の場所は分かるか?あそこは王都の中でも用がないと行かない場所にあって中心から少し離れているから行くのが少し大変でな、良ければなんだが試験の日は仕事が休みだから案外させてほしい。」


 今度は少し強めに言ってきた、ラニの頼みで受けたかといえばそうではなく単純に面白そうだったから了承したのだがこれに関しては辿りつけないかもしれないしので受けた方が良さそうだったので素直に案内してもらおうか「そうか、それじゃあ案内はしてもらっていいか?その方が良さそうだしな。」俺が試験を受けたかも見たいのかもしれんしな。


 「そうか、ではしっかりと案内させてもらおう。試験は確か明後日の昼過ぎから開始だった筈だから朝に中央広場の王の銅像前に集合、ってあれそういえばヤロフに日付って言ってたっけ?」いきなりラニが不安そうな顔で言ってきたので首を横に振ると「あー私とした事が受けてくれる事が嬉しくて言ってなかったな、というよりもそういった事は早く聞いてくれ〜、、」


 「確かにそうだったな、このところ予定を気にせずに冒険者をしていたから予定を立てておくという事を忘れていた、だが予定なんてないから明後日の朝に銅像前に集合だな、」冒険者は予定をたててもクエスト関連ではほぼ遅れるので予定をたてておく習慣がないんだよな。


 「変わっていると分かっていたが、冒険者とはここまで予定を気にしない者だったとは思ってなかった、いや私も悪かった、お前が受けてくれると言ってくれて嬉しかったんだ、だから誠心誠意案内させてもらう、それとこれを渡しておこう。」俺にそこら辺にある石ぽい物を渡してくれた。


 「魔力を込めてみろ。」ラニがそう言ってきたので石に魔力を込めてみると石が光出してラニがもう一個取り出すとその石も光っていた、「これはな共鳴石といってこの石どうしが近くにあった状態で魔力を込めるとどちらも光るという物だ、もし集合してもいなかった場合これを辿ってお前のところに行くから安心してくれ。」


 うん、俺はどうやら寝坊する前提で考えられているらしい、「いや、俺はそういう事は守るタイプなんだが、」と言っても無言だったので「ありがとう、ポケットに入れておく。」と答えると笑顔になってくれた。


 こんな事を話していると扉がノックされ「隊長、予定地であった民間区の近くに着きましたので停止しております。」さっきは入れ違いで見えなかったが今はラニの部下達は服を着ているようだ、まあそんな事はどうでもよく予定地に着いたようだ。


 「分かった、では私はヤロフを民間区に連れて行くからお前らはお嬢様を連れて先に帰ってろ、後で私も合流する。」ラニが言うと部下の男が「は、分かりました。」と言ってドアを閉めたのでラニが「では行くぞ、自慢じゃないが私は道を覚えるのが得意じゃないから迷ったら笑ってくれ!」と自信満々に意味の分からない事を言っているが一人で迷うよりもマシだと思ってついて行く事にする、そして魔馬車を降りる前に扉が開きルイが出てきた「ヤロフさん行ってしまうのは少し寂しいですが冒険者ですからね、しょうがないですね、でもまた今度会う事があるのならばまた一緒にモンスターを倒したり料理を作って下さい、もしかしたら直ぐに会えるかもしれませんが、それではしばしのお別れですね。」そう言って今まで見せてこなかった貴族の挨拶をされて俺たちは別れる事になった。


 魔馬車を降りてルイから見送られ少し歩くとさっきと違い活気が溢れている場所になってきた、さっきは閑静な住宅街で歩いているのは金を持っていそうな人や魔馬車だったのだが今は屋台や店が並んで横に道路があるのだがそこでは多くの馬車が動いていた、俺が前に来た時はここで食い物を買ったりしていたな、「そういえばヤロフはなんでパーティーを抜けたんだ?私はヤロフの実力は見ていないから分からないがBランクの冒険者なんてそうそういないだろう、もし嫌なら話してもらわなくても構わないが気になってしまってな。」


 こういう話は冒険者同士ではしない方がいい話題なのだがラニの場合は冒険者ではなく貴族の兵士なので単純に気になってしまったのだろう、なので軽くなら話しても良いと思ったので話す事にする、「いや、別に話したって構わない、俺の場合は仲間の実力についていけなくなっただけだからな、」自分の言葉で話すと少しがっかりするな、「だが今でもコイツらといっしょに冒険できて良かったと思う、強くて優しくて楽しかったからな、」俺が危ないから逃げた方がいいといった時に怪我をした人を助けて逃げていたし、その時は巻き添えをくらったが、今考えてみれば生きていたので良い思い出だ。


 「そうか、それはいい仲間に出会えていたのだな、それにしてもお前程の男がパーティーの実力についていけなくなったと言う事は相当な実力の仲間だと見受けられる、もし言えるのなら教えてもらってもいいか?」


 俺は少し迷い「あー、今最強と名高い地熱ウサギだったか?」

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