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金貨の娘  作者: 之#u4e4b
第8章 泥濘の澱

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第8章 第4節 偽証の罪(第2項)

挿絵(By みてみん)



(たた)きつけるようにハンドベルが()らされた。



(ゆる)やかな(くぼ)()にはやや(にご)った(きん)(ぞく)(おん)(ひび)き、

(だん)(じょう)(いし)()(せき)(すわ)(ちょう)(しゅう)(たち)(しず)まった。



(れっ)(ちゅう)(ささ)えられた(えん)(すい)(がた)()()



(たて)(もの)(かべ)はなく、

(しゅう)()(たか)()()(えだ)()()らして

(そと)(ふう)()()()める。



挿絵(By みてみん)



(さい)(ばん)(かい)(てい)()(おう)して(せん)(こう)(はし)ると、

(おく)れて(らい)(めい)(うな)(ごえ)(はな)つ。



()(だい)(ひと)(びと)(くも)()こうに()るとする

(きょ)(だい)(りゅう)(そう)(ぞう)して(おそ)れた。



(よう)(えん)(だい)には(くも)が『(らい)()』を(あつ)めて(ほう)(しゅつ)し、

(くう)()(ぼう)(ちょう)させて(しん)(どう)させる

(かみなり)()()みを(かい)(めい)した。



(らい)()はあらゆる(ぶっ)(しつ)(そん)(ざい)するとされ、

(じん)(たい)(むす)びついて(らく)(らい)()う、

と『退(たい)()()(がく)(ろん)』に()(さい)されている。



(らい)()(こう)()という(こと)()は、

この(ほん)によって(ふく)(げん)された。



ひとの(れき)()(さい)(がい)(せん)(そう)()(かえ)しで、

かつての(えい)()(とも)(じん)(るい)()(しき)(うす)れ、

(だい)()(ぶん)(そう)(しつ)してしまった。



()(だい)よりも(あと)(うしな)われた()(だい)を、

(はる)(とお)くのものとして(よう)(えん)(だい)()んだ。



(けっ)(そん)した()(がく)(もの)()しを()(かん)した、

退(たい)()()(がく)(ろん)(とう)にも()かれていた。



(よう)(えん)(だい)()(がく)(うしな)っても、

()(だい)(しん)()はいまも(かた)()がれている。



()()びた(ひと)(びと)(よる)(うみ)()(ばく)(うえ)で、

(くら)(やみ)(かがや)(ほし)(みち)(しるべ)にして()(どう)し、

(こよみ)()(ため)(てん)(たい)(うん)(どう)(かん)(そく)した。



()(しょう)(かみ)()(げん)のせいにしたのは、

()便(べん)(せい)(けっ)()だった。



(おお)(つぶ)(あめ)()(たた)()らし、

()ちた(えだ)()すって()った。



けれど(たて)(もの)(そこ)(せい)(じゃく)(つつ)まれている。



(くぼ)()(ちゅう)(おう)()(そう)(とく)のマルフが、

(ふたた)びハンドベルを(たた)いて(ひび)かせる。



挿絵(By みてみん)



この(さい)(ばん)(しょ)(くぼ)()は、

メーニェという()(じま)にある(みず)()()(らい)して、

オルタという()(まえ)()けられた。



(げん)(こく)のお()ましね。」とサンサ。



挿絵(By みてみん)



(あつ)()(くろ)頭巾(フード)宝飾巾(ヴェール)をした(かの)(じょ)



(うわ)()(なか)からアルが(かお)(のぞ)かせた。



(かの)(じょ)(となり)にわたしとスーが(すわ)る。



イオスはわたしの(うわ)()(なか)で、

アルと(おな)(かっ)(こう)をして(かく)れていた。



(なか)(はい)ったイオスは(あたた)かく(ねむ)()(さそ)い、

(あたま)からは(せっ)(けん)(かお)りがする。



(うし)ろにはハーフガンが(はしら)()()って、

わたし(たち)()()ろしている。



エルテルから(もど)ってきてからも()(せん)(いた)い。



(ちゅう)(おう)には(よる)(やかた)のオーナー、

ルービィが(ろう)()()れて

マルフと(おな)じように()っていた。



挿絵(By みてみん)



ドレイプでも(しょう)()でもないルービィは、

頭巾(フード)宝飾巾(ヴェール)をしていない。



(くっ)(きょう)(けい)()(おとこ)(たち)()れられて、

ユヴィルもオルタに()たされる。



挿絵(By みてみん)



(みな)(さま)にお(あつ)まり(いただ)いたのは、

 昨日(きのう)わたしの(やかた)()(ども)

 (ゆう)(かい)した(よう)(へい)(しょう)する(もの)(たち)の、

 (しゅ)(ぼう)(しゃ)(こく)(はつ)する(ため)です。」



「オレは()(がい)(しゃ)だぞ。

 (よう)(へい)(みな)(ごろ)しにされたんだ。


 (はな)さんか! (おろ)(もの)(ども)がっ!」



(しず)かにせんか!」



(あば)れて(こう)()するユヴィルに(たい)して、

マルフがハンドベルを(かれ)()かって

(たた)()らし、()(かく)した。



(さい)(ばん)(しょ)では(さい)(ばん)(ちょう)(つと)めるマルフに

(さか)らってはならない。



(かれ)(いき)(あら)くし、(おこ)って()せる。



()(かげ)(にわ)(はじ)めて()った(とき)(おな)(よう)()で、

わたしはサンサの(かお)()た。



「クッションを()ってきたら()かったわね。


 お(しり)(いた)いでしょ?」



サンサは(こし)(まわ)りを(うご)かして、

(だん)(じょう)()(せき)からかれらを()()ろし

()(しょう)()かべる。



(ちゅう)(おう)の4(にん)(えん)(けい)(かこ)(いし)()(せき)(さい)()(だん)

(さい)(ぜん)(れつ)には(げん)(ろう)(いん)()(いん)(たち)(せき)()める。



その(なか)には昨日(きのう)(ひろ)()()かけた、

()(ちょう)()ばれた()(はつ)(おとこ)(うし)姿(すがた)もあった。



(かれ)()(まん)(たい)(とお)(うし)ろからでもよく()()つ。



(やかた)()(えい)二人(ふたり)

 ()時計(どけい)(とう)()(きん)()()(さつ)(がい)されました。


 一人(ひとり)はまだ16(さい)です。


 (けい)()()らせたのは

 この(ぜん)(りょう)(ろう)()です。


 おかげでわたしの(たい)(せつ)()(ども)(たち)を、

 ユヴィル(めい)()(たて)(もの)()()にあった

 (ろう)(かん)から(きゅう)(しゅつ)することができました。」



(ろう)(かん)ではない。

 あれは(きゃく)()だ。


 それに(さき)にオレの(よう)(へい)(ころ)したのは、

 お(まえ)んとこに()()(のこ)りの(きず)(もの)だ。」



ユヴィルはルービィに(こう)()する。



(かれ)()う『()(のこ)りの(きず)(もの)』とは、

(となり)(すわ)って(ぼう)(ちょう)するサンサを(しめ)す。



「その(けん)ではお(まえ)(ばい)(しょう)(きん)()()って、

 ()(かい)しておっただろう。」



マルフは(よう)()()()して

ユヴィルに()せつける。



()(かい)()(ほう)(ふく)

 (ほう)(りつ)(きん)()されているはずよ。」



「こいつは(どぶ)()(ほだ)されたんだ。」



ユヴィルが(すい)(しょう)(がい)(こつ)(つえ)でルービィを(しめ)す。



()(じょく)(ゆる)さんぞ!

 (ほう)()だ! (くち)(つつし)めっ!」



(こん)(かい)()(えい)(さつ)(がい)のみならず、

 ()(せい)(ねん)(しゃ)(ゆう)(かい)(どう)(かつ)(ぼう)(こう)(しょう)(がい)

 (しょう)()(あっ)(せん)(きょう)(はく)()()てです。


 ()(ども)一人(ひとり)はエルテルの(せん)(だい)(りょう)(しゅ)

 エリクから(あず)かっていた(むすめ)でした。


 (かれ)()こした()(けん)は、

 ただの(ゆう)(かい)()ませてはいけません。


 この(まち)(なが)きに(わた)(ゆう)(こう)()()

 エルテルとの(たい)(りつ)(まね)きかねません。」



(てき)(とう)なことを()いおって!」



「これはハミウス()(らい)

 (じゅう)(だい)(どう)(とく)()(はん)であり、

 わたしは(ぜん)(りょう)(みん)(しゅう)(ため)

 (かれ)(ぜん)(けん)()(はく)(だつ)(もと)めます。」



(よう)(へい)(みな)(ごろ)しにしても()()らず、

 まだオレから(うば)おうというのか!


 ネルタの(けが)れた()(ふん)(すい)がっ!」



ユヴィルの(くち)から()()(ぞう)(ごん)(なら)べられた。



()(こく)(はつ)(げん)(さい)(ばん)(かん)(けい)なく、

 (げん)(こく)および(みん)(しゅう)()(じょく)するものだ。


 (げん)(ろう)(いん)(なか)()()ある(もの)(まえ)()よ。


 では、(ただ)ちに(はつ)(げん)(けん)(はく)(だつ)する。」



(さい)(ばん)(ちょう)マルフの(めい)(れい)で、

ユヴィルの()っていた(つえ)

(けい)()(もの)(たた)()とした。



「なんだと! おい、マルフ!

 テメエらっ! (うら)()りがったなぁっ!」



(ゆか)(つよ)(たお)されたユヴィルは、

(くち)(ぬの)(ふさ)がれて(りょう)()(あし)(しば)られる。



()(うご)きが()れなくなった(かれ)は、

(とり)(おさ)えつけられた(よう)(ちゅう)のような姿(すがた)

(こう)(そく)された。



わたしは()(しょう)()(ろく)()んで()っている。



(さい)(ばん)(ちゅう)(ぼう)(げん)(てい)()で、

ここまで()(じょう)(こう)(そく)はされない。



また(ぜん)(けん)()(はく)(だつ)(もと)めて

(さい)(ばん)(ちゅう)(みと)められた()(ろく)は、

ハミウス(ほう)()(かん)する

(かれ)(さい)(ばん)()(らい)になる。



(そう)(とく)(しょう)(にん)を。」



「うむ。」



ルービィの(となり)(すわ)っていた(ろう)()()ち、

ユヴィルの()(ばな)した(つえ)(ひろ)って(まえ)()る。



「お(まえ)は?」マルフが(ろう)()(たず)ねる。



「ユヴィルぅんとこの(やかた)(ぎょ)(しゃ)をしておる、

 ゼオと申します。」



(ひろ)(さい)(ばん)(しょ)の、

(さい)(じょう)(だん)(せき)まで(とお)(こえ)(ろう)(ぎょ)(しゃ)

(ちから)(づよ)()()った。



挿絵(By みてみん)



ゼオという()()()()(かん)()(まえ)



()(だい)では(ふっ)(とう)()()する(こと)()で、

ひとの()(まえ)(げん)(しょう)(めい)(てき)さない。



()()(まえ)のことでさぁ。


 わしぁユヴィルに(おど)されてんでぇ、

 ()(ども)(にん)(かれ)(よう)(へい)(たち)

 ()せやしたぁ。」



(かれ)()(ぶん)(しょう)(こう)(けん)(にん)はユヴィルです。」



ユヴィルは(おお)(ごえ)(こう)()(こころ)みても、

(ぬの)(くち)(しば)られて(うめ)(ごえ)にしかならない。



「ゼオよ。

 お(まえ)はそれを(ゆう)(かい)とは(うたが)わなかったか?」



(かれ)らにぁ、(さか)らえんのです。


 わしぁ()(ぞく)(しょう)(かん)(ひと)(じち)にされて、

 (おど)されとるんでさぁ。」



ゼオが(なん)()(あたま)(じょう)()させて(うなず)く。



しかしユヴィルは()(きざ)みに(くび)(よこ)()る。



「ユヴィルの(よう)(へい)(だれ)(ころ)した?」



(なか)()()れでさぁね。」



(なか)()()れ?」



「はぁ。


 ゲッベルてぇ()(よう)(へい)(がしら)が、

 (はい)()らぁ()()しとりましてな。


 やつぁ(はる)()んだ、

 (よう)(へい)らぁの(あに)()(ぶん)でよぉ。


 (おお)(どお)りで(ゆう)(かい)(たくら)んどってなぁ。


 (おんな)(あい)()()けたんでさぁ。


 (よる)(やかた)(はい)る『(しょう)(たい)(ふだ)』ぁ(ぬす)んで、

 (やかた)への(しん)(にゅう)(しっ)(ぱい)してんでよぉ。


 ゲッベルは()(ども)らぁの(ゆう)(かい)を、

 この(だん)()(めい)じられたんでさぁね。」



()がった(こし)(つえ)(けん)()()てて()(まわ)す。



()(ばや)()(こな)しで(ぜん)(れつ)(せき)(げん)(ろう)(いん)()(いん)(たち)

(おどろ)いている。



(ゆう)(かい)した(むすめ)一人(ひとり)がぁ、

 エルテルの(むすめ)だったんでさぁ。


 ゲッベルのやつぁ、

 (かね)()(くら)んだんでしょうやぁねえ。


 わしゃ(きゅう)(しゃ)(ふる)えてよぉ、

 (そう)(どう)(おさ)まるのぉ()っとったんでさぁ。」



()()(よう)(よう)(えん)じた(かれ)()(なか)(まる)くして、

(ふたた)びルービィの(となり)(すわ)った。



――ニースだわ…。



わたしは()()(かん)(おぼ)えて(あたま)(なか)(つぶや)いた。



(けん)(えつ)(ほう)()()からないからって、

 ゼオも()(ほう)(だい)するわね。」



サンサは(あき)れて()(いき)()いても、

(ろう)(ぎょ)(しゃ)とユヴィルの(よう)()(たの)しんでいる。



(なか)()()れって()ってるけど、()(しょう)だよね?


 またサンサがやったの?」



「また?」



スーの(こと)()にわたしは(みみ)(うたが)った。



「まさか?

 (こん)(かい)(すべ)てラッガがやったのよ。


 (なま)()()()するわよねぇ、あの()。」



(ぜん)(いん)を?」とスー。



サンサは(うなず)いてから()(てい)した。



(うわ)()(なか)のアルが(かお)(うえ)()ける。



「トリンが(ころ)した一人(ひとり)()(がい)はね。


 ラッガも(たくま)しくなったのね。

 ひとの(せい)(ちょう)って()(ばら)らしいわ。


 (むかし)はとっても(おさな)()だったのよ。」



「どういう(かん)(けい)なの?」



わたしは(たず)ねた。



サンサとラッガの(せっ)(てん)がよく()からない。



わたしが()(かれ)(ひと)(さら)いでもなければ、

()(れい)(しょう)でも、(やかた)()(えい)でもない。



「この(まち)()()いたオーブの(たか)よ。


 わたしの(しん)(ぽう)(しゃ)

 なんて()ばれたりしてるわね。


 (たん)(じゅん)(ちから)(くら)べなら、

 いまのラッガの(ほう)(つよ)いはずよね。」



――(しん)(ぽう)(しゃ)…?



「へぇ、サンサでも()てないんだ。」



(かよわ)(おんな)なのよ、わたしは。」



(こう)()するサンサにスーが(くち)(おさ)えて(わら)う。



「スーは(わら)()ぎよ。


 (おとこ)(ちから)(くら)べをするよりも、

 (あい)()(こう)(しょう)(せき)()かせる(ほう)(ほう)

 (ゆう)(せん)して(かんが)えるべきね。


 ニクスの(せん)(たく)をわたしは()めないわ。


 ()(のう)(かぎ)()()()やしなさい。


 ()(ふだ)(うしな)って(ほう)()される(まえ)にね。


 (しょう)(めん)から(たたか)って()つことだけが

 (しょう)()ではないのよ。」



「サンサが()けた(とき)によく()うよね。」



スーの(こと)()にわたしも(くび)(たて)()った。



(かの)(じょ)はわたしの(うわ)()(なか)のイオスを()でる。



()(まん)(しめ)すサンサは()()がり、

ユヴィルを()()ろす。



「もう(かえ)りましょうか。


 お(しり)(つめ)たいもの。」



「まだ()わってないぞ。」とハーフガン。



「ユヴィルの()けだよ。


 ルービィの(よう)(きゅう)(とお)るもの。」



わたしの()(そう)はサンサの(たくら)(どお)りで、

(かの)(じょ)()(ほそ)めて(うなず)いた。



「この(さい)(ばん)(ひら)かれた()(ゆう)

 ユヴィルの()(さん)(うば)って(くば)(もく)(てき)で、

 (げん)(ろう)(いん)()(いん)(たち)(あつ)められたんだよね。


 (ゆう)(かい)(くわだ)てた(かれ)(よう)()する()(いん)()ない。


 (しゅう)(とう)(じゅん)()をしていなければ、

 昨日(きのう)()(けん)今日(きょう)(さい)(ばん)(ひら)かれないわ。」



――(さい)(ばん)(しょ)()れて()られた()(てん)で、

  ユヴィルの(はい)()(かく)(てい)していたわ。



(がい)(えん)(ひさし)(ある)きながら(そと)(あめ)(なが)める。



「あの(ろう)(ぎょ)(しゃ)(だれ)?」



(ひる)()ぎにわたし(たち)()せた()(しゃ)(ぎょ)(しゃ)は、

(ちゅう)(けい)(じょ)()(あか)(かみ)をした(わか)(おとこ)だった。



スーが()(てき)した(とお)り、

(ろう)(ぎょ)(しゃ)(はつ)(げん)(すべ)()(しょう)()える。



ゼオという(ろう)(ぎょ)(しゃ)は、

ラッガと(とも)にわたしを(よる)(やかた)まで(はこ)んだ。



サンサは()(てい)もしなければ、

こちらの(しつ)(もん)にも(こた)えない。



(こう)(じつ)(あた)えるのがわたしの()(ごと)


 ハミウス(ほう)があっても(ほう)(やぶ)られ、

 ()(ども)(ゆう)(かい)されて()()りが()きる。


 (ほう)(やぶ)った(もの)には、

 (そう)(おう)(ばつ)(あた)えるべきよね。」



(さい)()(こと)()がわたしには()()かった。



(かの)(じょ)(はこ)(がた)()(しゃ)()()もうとすると、

(さき)にアルが(しゃ)(ない)()()った。



「…それはサンサにも(てき)(よう)されるの?」



――ユヴィルを(おとしい)れる(ため)

  サンサも(ほう)(やぶ)っているわ。



(あめ)()たれるサンサは、

(あつ)頭巾(フード)(まも)られている。



「『()とは(せい)(ぶつ)(あた)えられた、

  (かみ)より(たまわ)りし(ばつ)である。』

 というわね。」



(かの)(じょ)はアイリアと(おな)(こと)()(あん)(しょう)すると、

(らい)(うん)(なか)(りゅう)()(ごえ)(そら)(ひび)いた。




 ◆ (だい)(しょう) 『(でい)(ねい)(おり)』 おわり

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