表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
金貨の娘  作者: 之#u4e4b
第4章 月夜の光

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

42/104

第4章 第1節 教養の鍵(第2項)

サンサが()(まね)きし、

メノーをみんなの(まえ)()たせた。



「なんでわたしなのぉ…。」



メノーは(くび)(よこ)()って、

サンサとその(となり)()つわたしを()る。



(あん)(しん)しなさい、メノー。


 ニクスがあなたの

 お手伝(てつだ)いをしてくれるわ。」



「えっ! ()いてないっ!」



「いま()ったもの。


 メノーは(かっ)()(はなし)(すす)めて、

 (はなし)がよく()れるのよ。


 その(とき)はニクスが(ちゅう)()して、

 (はなし)(もど)してあげなさい。


 ニクスから(まな)ぼうなんて

 (だれ)(おも)ってないもの、

 ()()(ひつ)(よう)はないわ。


 ()(たい)しているわよ。」



(あい)(はん)することを()って(うなず)くサンサの(よこ)で、

わたしも()(きざ)みに(くび)(よこ)(ふる)わせた。



「だってわたし、今日(きょう)(はじ)めてで、

 スーのが(もの)()りだし、(やかた)のことなら

 レナタのが(いろ)(いろ)()かってるのに。」



「スーもレナも(べん)(きょう)(かい)なんて、

 ほら、()ての(とお)()()きてるわよ。」



(さい)(ぜん)(れつ)(すわ)るスーは、

(ちょう)(こく)(とう)(いた)になにかを()っている。



レナタも()()きに()(ちゅう)で、

(みみ)(かたむ)けてもいない。



レナタはメノーが(となり)()なくなると、

(こん)()(まえ)(すわ)るサンサを()(はじ)めた。



()()(もの)のあなたが(すわ)ってれば、

 こうして(しゅっ)(せき)(りつ)()がるもの。


 ()()()(ゆう)なんてないでしょ。」



サンサはわたしなど(いち)(べつ)もせず、

()(ゆう)()べながらずっと(ほん)()んでいる。



「ニクスはここに(すわ)りなさい。アル。


 また(たお)れられても(こま)るものね。」



アルはサンサの(ひざ)(うつ)り、

わたしはアルの()()()(すわ)る。



「メノー、(はじ)めていいわよ。」



「はぁ、もぅ。

 それなら(はじ)めましょうか。」



(せき)(ばら)いを真似(まね)るメノーに、

ドレイプとフランジの()(せん)(あつ)まる。



(かの)(じょ)はいつもの

()()びした(どく)(とく)(しゃべ)(かた)(ひか)えた。



「この(べん)(きょう)(かい)(ひら)いた(もく)(てき)は、

 フランジの(がく)(りょく)(こう)(じょう)だけではないわよ。


 それぞれに(とく)()()(とく)()()(かい)して、

 (しょう)(らい)(もく)(ひょう)()って(まな)んで()しいわね。」



「わたしの真似(まね)はしなくていいのよ。」



それが()ていたのか、みんな(わら)っている。



サンサの(となり)にいるわたしはなにも()えない。



「えぇー、レナタはよく

 サンサに()てるって()ってくれるのよ。」



「レナってば。」



レナタは()()つめて(かお)()せたまま、

(かた)(わら)ってしまい、()にした(もく)(たん)

まともに(うご)かせなくなっていた。



(もく)(ひょう)って?」



わたしはサンサ(ほん)(にん)(たず)ねた。



すると、()いていたメノーから

(こた)えが(かえ)ってきた。



「これはサンサが…、

 うーん、(ちが)うわねぇ。


 (まな)んだ(ない)(よう)使(つか)えないと、

 (まな)()()があるのかしら?


 (べん)(きょう)していて()(もん)(おも)わない?


 でもねぇ、ここで(まな)(ない)(よう)は、

 ドレイプには(ひつ)(よう)はないのよねぇ。」



「…()(がみ)のやりとりをする(ため)よね?」



わたしは(かんが)えて(かく)(にん)をする。



「それもあるわねぇ。


 ()(ふだ)()やすのは(だい)()よねぇ。」



()(ふだ)というのは(ふだ)(あそ)びが()(らい)()(まわ)しで、

(かの)(じょ)(こと)()(しゅ)(だん)(けい)(かく)などを()()する。



「ただの(しょう)()になるつもりなら、

 (たい)()(たた)(かた)()(ひつ)(よう)はないわ。


 (みち)(ばた)()ってお(きゃく)さんがつけば、

 (がい)(しょう)になれるわよねぇ。


 ニクスは(たい)()(つく)(かた)

 ()ってるかしら?


 ()っていたら(かわ)(しょく)(にん)(がっ)()(しょく)(にん)

 (こう)(げい)(しょく)(にん)もいいかもねぇ。


 (ゆみ)(つく)(かた)はどうかしら?


 (ゆみ)使(つか)って()りが()()たら、

 もう(りっ)()(りょう)()よねぇ。


 鹿(しか)(にく)身体(からだ)()いから、

 みんなも()べた(ほう)()いわよ。」



(かの)(じょ)(はなし)(しょう)()から(しょく)(にん)()かい、

(つぎ)には(しゅ)(りょう)、それから(りょう)()へと()れた。



「メノー、()(ふだ)()やすっていう(はなし)よね。」



「その(はなし)だったわ。


 ()()(おぼ)えたら

 ()(がみ)()()きが()()るわよねぇ。


 (ほん)()めて()(かい)できたのなら、

 ()()(うつ)すことも()()るわ。


 それが()()たら(しょう)(らい)

 ()(しょ)にもなれるわよ。


 (せい)(べつ)(しょう)(へき)はあるけれどねぇ。」



サンサが()(てき)していた(とお)り、

メノーの(はなし)はよく()れた。



(なが)(れき)()()()りや(のう)(ぎょう)(せい)(しょく)

 (つちか)った()(しき)がなければ()()ないわ。


 (いし)()(だい)()になるなら、

 (せっ)(けい)には(けい)(さん)(じゅう)(よう)よ。


 それらの(しょく)(ぎょう)は、いまは(ぜん)()

 (おとこ)(かぎ)られるわねぇ。


 ()(らく)だって()(しき)(ひつ)(よう)よ。


 (たい)()()つことも、(うた)(おど)り、

 ()(さく)にしたって(べん)(きょう)(いち)()よねぇ。


 その()()(ぶん)()(まな)(ひつ)(よう)があるわ。


 ニクスは(べん)(きょう)でなにを()りたい?

 ()ることでなにになりたいの?


 ドレイプ? (じゅう)(ぎょう)(いん)? お(ひめ)(さま)

 それともサンサみたいになるのかしら。


 それを()()すには、なにが(ひつ)(よう)

 ニクスに()りないものはなぁに?」



ドレイプやフランジに()わり、

(とつ)(ぜん)(おこな)われたメノーの(しつ)(もん)()めに、

なにも()っていないわたしは

(へん)(とう)()まった。



(ひと)(こと)(べん)(きょう)なんて()っても、

 とても(ひろ)くて(おく)(ぶか)いのよねぇ。


 ()()いたかなんて、

 使(つか)ってみないことには()からないもの。


 ここで(まな)んだ(ない)(よう)を、

 ()(ぶん)調(しら)べて使(つか)えるまでにするのよ。


 (まな)び、(ふく)(しゅう)して、(しゅう)(とく)できれば、

 (もく)(ひょう)(ちか)()けられるわねぇ。」



(かの)(じょ)(こと)()にわたしは(くび)(たて)()る。



(ほか)のドレイプやフランジからは、

(かい)()(ない)(よう)()(かい)されずに、

(なか)には()いていないひとも()て、

こちらからは(ぜん)(いん)(はん)(のう)()かる。



メノーの()(せん)()()いて()()わせた。



「これでどうかしら?」



(しつ)(もん)()えるわね。


 これからみんな(べん)(きょう)をして、

 (まな)んだ(ない)(よう)使(つか)(こな)せれば、

 メノーみたいになれる?」



ドレイプとフランジからの()(せん)が、

(いっ)(せい)にメノーに(あつ)まる。



メノーの(べん)(きょう)(かい)(たい)する(かの)(じょ)(たち)()(たい)は、

(ばん)部屋(べや)のドレイプとしての、

(せい)(こう)()(けつ)だった。



(ほん)()んでいるサンサが、

(わら)()したのが()になった。



「あら、わたしの(はなし)?」



フランジがみんな(うなず)き、

ドレイプも(なん)(にん)かは(おな)じように(どう)()した。



「そんなの(かん)(たん)よ。」



(しん)(がた)(へん)()に、さらに

(しん)(がた)(かい)(とう)(かえ)ってきた。



「メノーって()()ればいいだけだわ。」



(こん)()はメノーが(ふか)(うなず)く。



「…みんなの(もと)めてない(こた)えね。」



と、わたしは(おどろ)いて(つぶや)く。



()(かい)(はし)(ぜん)(いん)(こと)()(うしな)っている。



メノーの(かんが)えを()(そう)していたサンサだけは、

わたしの()(かい)(そと)(わら)いを(こら)えている。



()(にん)()(まえ)(かた)って(あい)()(まど)わす。


 わたしの(かお)()らないひとなら、

 それで()むものねぇ。


 わたしを(こう)(せい)する(よう)()ってなにかしら?


 みんな、わたしの(とく)(ちょう)()ってみて。」



(あか)(かみ)(ひとみ)?」



(やわ)らかい身体(からだ)とか?」



()()びした(しゃべ)(かた)心地(ここち)()(こえ)よね。」



「あの(はな)()いと(おも)うのだけど。」



「お(ちち)よ! お(ちち)っ!」



みんながメノーの(とく)(ちょう)()うけれど、

(おな)()(けん)()かない。



また(さい)()()ったミュパが(れん)()した。



それでレデとジールに(しか)られている。



「メノーはまだ(こん)(いん)しないのかしら。」



(へい)(こう)になる(あい)()()ないもの。」



()(げん)(ふん)(すい)なんだから、

 (あい)()(おぼ)()んでしまうわ。」



(ぎん)(こう)()のマイダスは?」



(ぎん)(こう)()なんて()()わないわ。」



(くち)(ぐち)にする(かの)(じょ)(たち)は、

(しゅ)()から(いつ)(だつ)した(かい)()(はじ)めてしまった。



サンサのほうを()ると、

(ちょう)()()()って(うなず)いてきた。



――こういうことなのね…。



サンサが(そう)(てい)した(どお)りに(はなし)()れた。



「みんなの(かんが)えてるわたしの(とく)(ちょう)って、

 こうして、みんな(ちが)うのよねぇ。


 (あか)(かみ)(こう)(さい)なら、

 (ほか)にもいるわよ。


 身体(からだ)でいえばヤゴウの(ほう)が、

 (やわ)らかで(おお)きいでしょう。」



「ヤゴウはあれで(きん)(にく)(しつ)よ。


 それに(ほう)(よう)(りょく)があるわね。」



(わけ)()(がお)でミュパが(くち)(はさ)んだので、

(となり)のレデとジールが(かの)(じょ)(しか)っている。



「…(しゃべ)(かた)なら、

 わたしもニクスも(たい)()ないわよねぇ?」



「えぇ…。」



(なん)()(こと)()(くせ)がある(かの)(じょ)()(てき)

わたしは()(まど)い、(こう)(てい)できずに

(くび)(よこ)()った。



(べつ)(しつ)(もん)をするわね。


 メノーの(かんが)える、(べん)(きょう)ってなに?」



「それねぇ。

 (れき)()(まな)べば(あやま)ちを()(そく)できるし、

 (れき)()から(たい)(りく)()()()くわ。


 お(かね)()にしたら、

 (けい)(さん)(たの)しいでしょうねぇ。


 (おお)きな(すう)()は、

 (てん)(もん)(がく)みたいで(たの)しくなるわよ。


 (りん)()(まな)べば(ひん)(せい)()()くから、

 ドレイプだからこそ(まな)びが()きるわね。


 そこから(ほう)(りつ)(まな)ぶのもいいわ。


 (けい)(ざい)(まな)んでおけば、サンサみたいに

 オーブの(ふと)いお(きゃく)さんも()くわよ。」



(ぎん)(こう)()はあなたのお(きゃく)さんよ。


 (たし)かにマイダスは、

 オーブからの()()いでもあるけれど、

 ルービィに()わせれば(しょう)(ばい)(がたき)よね。」



「ふふっ…、そんな(あい)()こそ、

 ()としがいがあるのよねぇ。」



「メノーになるってこういうことよ。」



サンサが()うと、

フランジも(うし)ろのドレイプも、

(じゅう)(ぎょう)(いん)(たち)までも(なっ)(とく)して(うなず)く。



()(らん)(らん)とさせて(わら)うメノーに、

フランジは(かの)(じょ)(へん)(えい)()た。



「ねぇメノー、(べん)(きょう)は?」



サンサは(ほん)()んでいるし、

スーは(いた)(ねっ)(しん)()っている。



レナタが()()いた(ぬの)は、

(ゆか)(なん)(まい)(かさ)ねられていた。



(ろう)(どう)(たい)(けん)で、(ねん)(ちょう)のフランジを(はげ)ましていた

(じっ)(ちょく)(かの)(じょ)は、(べん)(きょう)(かい)では(みみ)(かたむ)けない。



(はじ)めての(べん)(きょう)(かい)は、

()(ゆう)(ほん)(ぽう)(さん)(ざん)なものになった。



わたしの(もく)(ひょう)()(めい)(りょう)なままだった。




 ▶

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ