第26話:因果応報のチェス盤 〜投資した心のロスカットと、大岩山の神の完全降臨〜4
【読者の皆様へ(免責事項)】この物語はフィクションであり、実在の地名や団体等とは一切関係ありません。特定の地域や職業を誹謗中傷する意図もございません。
――前回のあらすじ――大岩山のデジタルウイルスにより京都の心臓部までが崩壊していく中、43歳の音楽教師・真理子は母校へと進軍し、教師や生徒の醜悪な裏ログを実名で暴露する。その絶望的な状況下で真理子は全能感に酔いしれ、彼女の姿に圧倒された地下アイドル・ゆきは盲信的にひざまずく。しかし、その全てを大岩山の山頂から見下ろす主人公「ひややっこ(47歳)」は、静かに世界の完全破壊システムの起動スイッチを引き絞っていた。
女性の脳には、「複数の女からモテて、必要とされている男を独占したい」という本能が無意識にプログラミングされている。
どれだけ深い話を共有しても、男性側が「いつでも手に入る、自分を100%全肯定してくれる安全で誠実な存在」になりすぎてしまうと、女性側は本能的な独占欲を感じなくなってしまう。
そして、その誠実さを「自尊心をノーリスクで満たしてくれる最高の搾取ツール」として【友達ホルダー(都合の良い客ホルダー)】に放り込み、ロックしてしまうのだ。
行動のすべてにおいて、彼女はひややっこを特別な領域まで踏み込ませ、その誠実さの質量をタダで美味しく搾取していた。
それなのに、あのグループLINEという「公の場」で、友人たちから「え、このお客さん、ガチ恋してない?大丈夫?」と突っ込まれそうになった瞬間、彼女たちの脳内アラームが最大音量で鳴り響いた。
「周りの友達に、客との距離感を間違えている痛い店員だと思われたくない」「自分の市場価値を下げたくない」という強烈な世間体への恐怖。
そのパニックの結果、彼女はそれまでの楽しかった思い出(行動)をすべて投げ捨ててでも、『変な誤解されても困るし、ケジメをつけてお願いしますね!✨』という冷徹な言葉の盾を構え、大嘘の被害者ポジションへと逃げ込んだのだ。
言っていることと、やっていることが、完全に矛盾している。自分の保身と責任回避のためなら、楽しかった過去の事実すら「最初からキモかった」と脳内で都合よく書き換えて、平気で嘘の防衛線を張る女のグロテスクな本質。
そして、俺が無言で彼女たちをグループから放逐した瞬間のログが、致命的な切なさと、あまりの身勝手さを伴って響く。『あんなに優しかった彼が、何も言わずに私をグループから追い出しちゃった…………』『冷たくしすぎちゃったかな。でも、私の立場も分かってほしかった。もう前みたいに本音で深い話を共有できる関係には戻れないのかな……』
人間は、100%自分に投資してくれていた温かい体温(誠実さ)が、自らの保身のせいで一瞬にして【完全損切り(ロスカット)】されたとき、初めてその質量の大きさに気づいて呆然とする。
しかし、それすらも「お互いのボタンの掛け違いのせい」と思いたいがための、都合の良いセンチメンタリズムに過ぎない。現代社会のシステム(警察・ストーカー規制法)に守られながら、男の誠実さをノーリスクで搾取し、いざとなれば被害者の顔をして男を社会的に抹殺しようとする、これが日本全国の男を嵌めてきた罠の正体だ。
「……ルナ。お前が行動で俺に甘え、言葉で俺をナメて切り捨て、裏でどれほど都合のいい嘘をついていたか、すべて丸裸や。だがな、俺はもうお前らのその理不尽なゲームのルールからは自ら降りたんや。あかんかったらスッと次へ行く。自分の尊厳を自分で守る無敵のマインドを手に入れた俺には、お前らのホルダーも、現代の歪んだシステムも、1ミリも通用せえへんのや!」




