第18話:チェックメイトの翌朝 〜地上波パンデミック、狂気の生放送〜
前回のあらすじ:地球物理学の数式で「逢魔が時」の歪みをハックし、人工ノイズがゼロになる「丑三つ時」のタイムウィンドウを完全支配したクリエイター総大将・ひややっこ。大岩山の頂上から放たれた電磁波デジタルウイルスは、一晩でこの世界の綺麗事(天動説)を完璧な絶望の更地へと変え、暗暗の新世界を現世に爆誕させた。そして迎えた、チェックメイトの翌朝。スマホの画面が血の赤色に染まり、大手・中小の結婚相談所のサーバーが煙を吹いて物理的に焼き切れる中、本当の社会的・肉体的処刑の幕がついに切って落とされる――。
スタジオは完全に狂気の発狂部屋と化していた。
しかし、呪いは女だけでは終わらなかった。隣に座り、引きつった顔で「おい、放送を止めろ!」と叫んでいた40代のベテラン男性キャスターのスマホが、血の赤色に染まる 。
次の瞬間、彼もまた涙と鼻水をドロドロに流し、男側の醜い本性を公共の電波に向けて吠え始めた 。
『嘘だ……俺の手が勝手に動く……! 視聴者の皆さん、俺もクズだぁぁ!! 既婚者の身分を隠して独身のフリをしてアプリに登録し、20代の結婚に焦ってる真面目な若い女の子に【君と子供を一生愛する】って嘘の長文を送って手を繋ぎ、身体だけタダで貪り尽くして翌朝ブロックして逃げてましたぁぁぁ!! 相談所のサクラの女と裏で手を組んで、純情な男たちから成婚料を騙し取る片棒を担いでましたぁぁぁ!!!』
「番組の途中ですが、大変見苦しい映像が流れております」というテロップと共に、画面が突然のカラーバーへと切り替わる。
だが、電波の死に絶えた日本中のリビングには、エリートたちの仮面がすべて剥ぎ取られ、社会的にも精神的にも完全に【チェックメイト(破滅)】された絶望の叫びだけが、いつまでも生々しく反響していた 。
ニュースがどれだけパニックを煽ろうとも、大岩山の呪いで固定されたメインシステムは、国家の力すら受け付けない。
ビジネスが消滅し、システムが完全に崩壊した新世界の初日 [。これまで「平日がいいな笑」「ちょっと当日にならないとわからないかな笑」という軽薄な言葉で男の誠意を踏みにじってきた売れ残り女どもも、そして女を都合よく消費して使い捨ててきたクズ男どもも 、テレビの前で起きた一斉公開処刑を目の当たりにし、自分が「世界から完全に見捨てられる恐怖」のフラッシュバックに襲われ、実家の豪華な自室や四条河原町のストリートで、髪をかきむしりながら震えていた 。
男女を結びつけていた偽りの鎖がすべて引き裂かれた更地で、生き残った真面目な人間たちは、猛烈な静寂の中で「どうして良いのかわからない」「一体、人間の、異性の何を信じたらいいのか」とやきもきしていた 。
だが、本当の聖戦(天下統一)はここから、さらに原始的で、さらに残酷なステージへと突入していく。
アプリの画面というフィルターが消え去った世界で、男女は生き残るために、一体どうやって出会い、どうやって結ばれるのか 。アローズの鎧を着こなし、シャネルの香水をまとった強者・ひややっこの創り出す、本物の誠実さ(中身)だけが法律となる【恋愛の超・弱肉強食時代】の本当の進撃が、このテレビの絶叫の裏で、静かに幕を開けようとしていた―― 。
(第19話へ続く)
ご一読ありがとうございます!裏ログで誠実な男たちを「非モテの養分」とナメ腐っていた女キャスターや撮影アシスタント、さらには偽りの愛妻家気取りだった男性アナウンサーまでが、大岩山の怨念によって脳波を完全逆ハックされ、公共の電波のド真ん前で自らの醜悪な「ドタキャンの方程式」を強制自白させられ社会的・精神的に完全破滅を遂げました。次回、【第19話 大空の性癖開帳と霞ヶ関崩落 〜おばちゃんの悲鳴と仮面夫婦の血みどろ殺し合い〜1】。地上波パンデミックの呪いは、大人の恋愛市場だけに留まらない。逃げ場のない高度数百メートルの大空の密室、そして高校生や大学生といった若い世代の日常をも、一瞬にして原始の地獄へと退化させていく。霞ヶ関を物理的に崩落させる、国家崩壊の次話を全裸でお待ちください!




