番外編36:生体ノイズをデフラグする完璧な密室の実験場~脳天を貫く銀光のトラップと、死後痙攣(肉の万力)に物理的固定(チェックメイト)される無様な絶頂1
【読者の皆様へ(免責事項)】この物語は完全なフィクションであり、実在の寺社、教会、特定の宗教団体、結婚相談所、およびマッチングアプリ等とは一切関係ありません。作中の宗教婚活事情や心理描写はエンターテインメントとしての創作・風刺であり、特定の信仰や職業を誹謗中傷する意図は一切ございません。
チカッ……チカチカッ……!
誰のレーダーにも引っかからない、廃墟となった商業施設の暗黒の機械室。カビ臭い湿気と錆びた鉄の匂いが充満するその密室は、狗飼幽二が新たに構築した「第2のノアの箱舟」だった。
「んんっ……! んぐぅ、うぅぅーーーッ!!」
冷たいコンクリートの床の上、2人目の獲物となった少女が、口を分厚い猿ぐつわで塞がれたまま涙目で激しく身悶えしていた。
冷徹な計算の果てに再構築された、新たな実験場。
そこに横たえられているのは、二十歳ほどの可憐な生体データ――カレンであった。
しかし、彼女には前回の少女のような「足蹴り」という生存ノイズを放つ自由すら、最初から与えられていなかった。
両足は足先からかかとのあたりまで、太い麻縄でミイラのように完璧に緊縛されている。さらに、頭の上に伸ばされた両手も頑丈に結ばれ、そのロープは天井の配管を経由して、背後の太い柱へと頑丈にくくりつけられていた。
「……僕ね、反省したんだ」
カミソリの刃を指先で弄びながら、狗飼は怯えきる少女を見下ろし、嫌味っぽく、それでいて酷く恍惚とした声を漏らした。
「前の女の子の時は、僕、自分のことしか考えてなかった。……それじゃあ駄目だよね。セックスっていうのはさあ、お互いが気持ちよくならないと意味がないんだよ。だから、君のためにこんな素晴らしい仕掛け(システム)を勉強して、作ってあげたんだ」
狗飼が指差したのは、天井の配管からカレンの脳天の真上、わずか数十センチの高さに吊り下げられた、鈍い光を放つ重厚なサバイバルナイフだった。
そのナイフの柄は、少女の両手を縛る長いロープの末端と絶妙なバランスで連動している。少女が過度に暴れたり、肉体が激しい衝撃を受けたりすれば、その振動がロープを伝わり、天井のギミックからナイフが重力に従って脳天へと垂直に突き刺さる――死の天秤。
「暴れたらナイフが脳天に突き刺さって即死する。どう? ゾクゾクするほど気持ちいいシステムでしょ?」
狗飼の口元から、怪物の仮面を剥ぎ取られた、非モテ特有の独りよがりな逆ギレの叫びにも似た、底知れない歪んだ笑みがこぼれ落ちる 。
彼はゆっくりと、完全に抵抗を奪われたカレンの肉体へと自身を挿入した。
ドシュッ……!




