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大岩山から絶望を配信する〜男は耐えろと抜かす世界を、低級霊のウイルスで完全チェックメイトしてやった〜  作者: ひややっこ万次郎
第8章:『狂気の上演(おままごと)と、ヤコブソン器官の地動説~二重の檻を放尿パルスで爆破した絶対聖母と、意思疎通完全灰滅に自滅する泥人形どもの黙示録~』
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番外編35:完璧なエデンを汚す生存のノイズと、死の痙攣(ファクト)がもたらした至高のエクスタシー、そして希望を失った老婆たちへのロスカット〜2

【読者の皆様へ(免責事項)】この物語は完全なフィクションであり、実在の寺社、教会、特定の宗教団体、結婚相談所、およびマッチングアプリ等とは一切関係ありません。作中の宗教婚活事情や心理描写はエンターテインメントとしての創作・風刺であり、特定の信仰や職業を誹謗中傷する意図は一切ございません。

「それじゃあ、いただきまーす」

何も知らない一人の老婆が、笑顔でお椀を口元に運び、煮物を口に含んだ。

「うん、美味しい。やっぱりあの子の味付けは――」

その言葉が完全に紡がれるより早く、わずか5秒もしないうちに、老婆の脳内プロセッサが強制フリーズを起こした。

「うっ……うわっ、うわああぁっ!?」

老婆の顔面が、一瞬にして土気色を通り越してどす黒く変色する。胃壁を一瞬で融解させる強力な神経毒が、彼女の生体を内側から破壊したのだ。老婆は激しく身悶えし、手にしたお椀を地面に叩き落とすと、喉の奥から黒黒とした血の反吐を「ぶおーっ!」と派手に噴出し、そのまま前のめりに地面へと倒れ伏した。

ピクピクと両足が痙攣し、そのまま動かなくなる。即死だった。

「え……? え、何々!? どうしたの!?」

「ちょっと、大丈夫!? 冗談でしょ!?」

周囲の老婆たちの脳内プロセスがパニックで大暴走を起こした。血を吐いて絶命した老婆の身体を揺さぶるが、生体のパルスは完全に消失している。

「死んでる……死んでるわよこれ!! なんで!? なんでお鍋の料理を食べたら死んじゃったのよ!?」

阿鼻叫喚のノイズが救護エリアを埋め尽くす。その時、一人の老婆が鍋の中の異変に気づき、悲鳴を上げた。

「嫌ぁぁぁッ! 見て、お鍋の中に、あの子の髪留めが浮いてるわ!! 血がついてる……!!」

「そんな……じゃあ、あの子がやったの!? あんなに優しかったあの子が、私らを殺そうとしたの!?」

「馬鹿言わないでよ! 今まであの子が作ってくれた料理で、こんなこと一度もなかったじゃない!!」

極限の恐怖ファクトを突きつけられた老婆たちの精神は、瞬く間に崩壊し、醜悪な疑心暗鬼(内ゲバ)へとドミノ倒しに突入した。

「誰かが入れたんだわ……! 本当は、私たちのことを心の底で憎んでる犯人が、この中にいたんでしょ!?」

「あんたね!? あんたさっきあの子が遅いって怒ってたじゃない!!」

「何言ってるのよ、あんたこそいつも余分に食料を掠め取ってたじゃない!!」

「生きる希望」だった少女というシステムを失った瞬間、偽善のメッキは完全に剥がれ落ちた。

老婆たちは血走った目を剥き出し、お互いの髪を毟り合い、顔を爪で激しくひっかき合う、凄絶なとっかみ合いの大騒動を始めた。服を引きちぎり、泥と血に塗れて狂ったように罵り合う老婆たち。体力を消耗し、冷静な判断力など一ミリも残っていない地獄絵図。

その醜悪なノイズが響き渡る中、瓦礫の影からゆっくりと、狗飼幽二が姿を現した。

その手には、鈍く光るカミソリが握られている。

「な、何……? あんた誰よ……!?」

血塗れの顔を上げた老婆たちがカタカタと震える。パニックと過呼吸、そして高齢ゆえの衰弱で、彼女たちは狗飼が現れても、まともに立ち上がることすらできなかった。

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