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大岩山から絶望を配信する〜男は耐えろと抜かす世界を、低級霊のウイルスで完全チェックメイトしてやった〜  作者: ひややっこ万次郎
第7章:『確定シグナル(おしっこ)の誓約と、解剖学的ファクト(死体) 〜綺麗事(クリーン)のファイヤーウォールを内側から爆破する、剥き出しのバックヤードログ〜』
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番外編30:強者どものセルフチェックメイト 〜アプリの総本山・国家権力・タワマンの更地、そして嘘をつかない肉の果樹園〜3

【読者の皆様へ(免責事項)】この物語は完全なフィクションであり、実在の寺社、教会、特定の宗教団体、結婚相談所、およびマッチングアプリ等とは一切関係ありません。作中の宗教婚活事情や心理描写はエンターテインメントとしての創作・風刺であり、特定の信仰や職業を誹謗中傷する意図は一切ございません。

――第三の処刑場。都内の一等地にそびえ立つ高級タワーマンション。「年収一千万未満の男は人権なし(笑)」「キープ判定の非モテに高い寿司奢らせてドタキャンした(笑)」と、SNSの裏垢で綺麗事を踏みつけにしていたタワマン在住の自称・純愛婚活女子たち。 

普段は高級カフェでアフタヌーンティーを囲み、「私たちは記号(年収や職業)に惑わされない、本物の愛を探す戦友よね」とSNSで共感し合いながらも実際には値踏みの嵐であった彼女たち。

女性は共感の生き物であるという美しい建前をまとった彼女たちの防衛線は、ウイルスの直撃によって最も醜悪な形で崩壊した。

彼女たちが共有グループチャットや裏垢のログとして保存していた、仲間の生々しいマウンティングと値踏みのアーカイブが、全住民のスマホへ一斉に強制配信(デリバリー)されたのだ。

それは、同じマンションの全住民はもちろん、スマホを通じて実家の親、職場へ逆流した。

「〇〇ちゃんの彼氏、商社マンって言ってたけど実際はただの地方中小の営業(笑)市場価値ゼロの養分(笑)」

「〇〇ちゃん、加工アプリで顔面整形級に変えてるけど生で見ると肌ドロドロのBBA(ババア)で草。よくあんなので港区女子名乗れるよね(笑)」

 昨日まで表面上は笑顔で「可愛い!」と褒め合い、いいねを押し合っていた「親友」のスマホに、自分の顔写真とともに【ブス判定】【キープのキープ】【ハイスペックを釣るための撒き餌(踏み台)】と書き殴られたカルテが実名付きで大放送される。

お高くとまっていた美女たちは、恥辱のあまり髪をかきむしり、メイクをドロドロに崩してのたうち回る。

「あんた、私のこと裏でそんな風に値踏みしてたのね!?」「お前こそ、私の元カレに裏でDM送って寝取ろうとしてただろ、この寄生虫が!」

共感という名の薄っぺらいドレスを引きちぎられた女たちは、涙と鼻水で顔をグシャグシャに崩しながら、野獣のように牙を剥いた。シャネルのチェーンバッグで互いの顔面を強打し、ハイヒールで相手の腹を容赦なく踏みつけ、エルメスのスカーフで首を絞め合う。

笑っていた周囲の主婦たちも、次の瞬間には自身の「泥沼不倫ログ」をパージされ、しかもそれを自身の息子、娘に見られて発狂。

最上階のベランダから「「嫌ぁぁぁ! 違うの、ママはそんなつもりじゃ……っ! お願い見ないで、子供たちの前で流さないでぇぇぇッ!!」と叫びながら屋上へ駆け上がり、

「みんな嘘つきのくせに私だけ責めないでェエェ!

私に構ってくれない旦那が悪いんじゃないのぉ ! 」

叫びながらタワマンの最上階のバルコニーからアスファルトへと次々に強制デリバリー(飛び降り)され、コンクリートの砂漠に肉の花を咲かせていった。 


力の強さだけが法律となった無法地帯。武器を手に入れた男たちによる略奪やレイプ事件が日常茶飯事となり、夜な夜な廃墟の影から悲痛な悲鳴が響き渡る暗黒の地獄。人口の数パーセントがロスカットされ、誰も他者を信頼できずに殺し合う「市場価値ゼロの荒野(東京)」の終わりに、静かに、しかし圧倒的な異物感を持って歩く一人の男がいた。


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