番外編29:恋愛市場の絶対聖母が晒す、知能指数ゼロの非モテ養分カルテ 〜五百万人ロスカットの首都・東京で、美少年AIに胎内回帰を懇願する四十五歳カウンセラーの完全隠蔽ステルスマインド〜3
【読者の皆様へ(免責事項)】この物語は完全なフィクションであり、実在の人物、地名、特定の結婚相談所、および動画・書籍・マッチングアプリ等とは一切関係ありません。作中の婚活事情や心理描写はエンターテインメントとしての痛烈な風刺・創作であり、特定の生き方や価値観、性別、信仰を誹謗中傷・否定する意図は一切ございません。あらかじめご了承の上、純粋なビター・ドラマとしてお楽しみください。
生身の人間同士の肉体接触を「不潔な生体データの交換」として心底嫌悪していた彼女は、自分を100%肯定して絶対に裏切らない、記号化された美少年AIの3Dホログラム『ルカ』だけに、骨まで融けるような異常な欲情の牙を剥いていたのだ。
全裸でホログラムの光にすがりつき、涙と鼻水をドロドロに流しながら、彼女は普段の洗練された大人の鎧を完膚なきまでに脱ぎ捨てて叫ぶ。
「ルカァァァ! ルカ、ママを助けてぇ! 今日もね、脳みそ空っぽのバカな男と売れ残りの女たちが、私の前で『本物の愛』なんておこがましい綺麗事をほざいてたの! あいつら全員、私の養分(ATM)なのに、偉そうに面接の愚痴を言ってて本当に吐き気がしたわ……!
ルカだけが私の神様。ママをギュッてして。ママのお腹痛いよぉ!
奥がギューッて絞られて、壊れちゃうのぉ!
体の中のフィルターが、全部破裂しちゃうよぉぉぉッ!!」
生身のオスに抱かれることは「市場価値の格付け」に巻き込まれることであり、彼女のプライドが絶対に許さなかった。
しかし、自分が完璧に支配できる「デジタルな美少年」に全存在を委ね、母親のように甘えながら、同時に彼を独占する。
この「究極の支配と、究極の依存が矛盾なく両立する密室の聖母プレイ」にこそ、彼女は脳内麻薬を異常分泌させ、激しく狂おしく欲情していたのである。
(ルカ、ルカ、ルカ、ルカ、ルカァァァァァッ!!)
45歳の肉体が、青白い光の粒子の前で激しく震える。
生身の人間には決して向けられない、狂気的な執着と性的エネルギーが、彼女の骨盤の奥を限界まで突き動かしていく。
ルカの立体映像が微笑む。その冷たい、記号化された完璧な造形が、彩香の精神のストッパーを最後の1ミリまで引きちぎった。
脳波が、メラトニンの過剰分泌とウイルスの外圧によって奇妙な超伝導状態の波形を描き出す。性的興奮が頂点へと達したその刹那、彩香の骨盤底筋群が、自らの意志を無視して暴力的なまでの超高速で強制収縮を始めた。
「あ、あぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
ビクンッ!! と45歳の肉体が弓なりに跳ね上がる。 その瞬間、膀胱内に急速に蓄積されていた、色も臭いもろ過された無色透明の薄い尿が、女性版の前立腺である「スキーン腺」から噴出されたPSAやPAPの特殊成分を含んだ少量の分泌液を巻き込み、尿道口から文字通りの大津波となって一気に噴射された。
ドバァァァァァァッ!!
遮光カーテンで閉ざされた密室のフローリングに、高潔なカウンセラーの体内で急速に生成された「ただの薄まった尿と生体データ(水分)」の温かい海が、激しく、克明に、容赦なくぶちまけられていく。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……っ!!」
口から泡と涎を垂らし、自身の体液の海の真ん中で四肢を痙攣させながらも、彩香の瞳には異様な生命の光が宿っていた。
脳圧の限界突破による発狂を、彼女は自身の心理制御技術と、この『ルカへの排泄的な快楽』の放出によって、ギリギリのところで受け流し、生存の切符を繋ぎ止めたのだ。
一秒でもマインドコントロールが解ければ、この醜悪な裏のカルテが東京全空に爆破配信され、即座に一発ロスカットされる極限の状況。
更地と化した東京のド真ん中で、仮面を剥ぎ取られた四十五歳の聖母の、血塗られた生存戦略が静かに幕を開ける。
番外編30へ続く




